2020年03月08日12時15分掲載  無料記事
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市民活動

新型コロナウイルス「緊急事態宣言」阻止に向けた緊急アクションの呼び掛け

新型コロナウイルス感染症への対応として、安倍政権が成立をめざしている新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案に対し、慎重論や反対の声が高まっている。特に、「緊急事態宣言」が出された場合の私権制限や、宣言の恣意的な運用への懸念は根強く、市民からは特措法改正案に反対する「緊急アクション」が呼び掛けられている。 
「武器取引反対ネットワーク」代表である杉原浩司さんの呼び掛けを以下に転載する。 
 
 
東京の杉原浩司です。大緊急のお願いです。[転送・転載歓迎/重複失礼] 
 
集会や行動の中止・延期が相次いでいますが、自宅・コンビニなどからのFAXや電話は可能であり効果的です。ぜひ、実行してください。そして、できる限り広めてください。どうかよろしくお願いします。 
 
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【緊急拡散お願い】 
安倍首相に「緊急事態宣言」による人権弾圧を許すな! 
新型インフルエンザ特別措置法「改正」案に反対を! 
<立憲民主党・国民民主党議員に反対の声を届けよう!緊急アクション> 
https://kosugihara.exblog.jp/240168874/ 
 
新型コロナ対策を名目とした「緊急事態宣言」を可能にするための新型インフルエンザ特別措置法「改正」案は、最速では13日にも成立すると報じられています。 
 
民主党政権時代につくられた同法自体が、国会承認の規定がない、表現・言論の自由までもが制限される、最長2年間も指定できるなどの重大な欠陥を抱えています。 
 
海外の国々にも緊急事態時に私権を制限する仕組みは存在しますが、すべてが記録され終了時に検証可能なこと、その結果不必要だったものは無効化され、損害賠償に応じなければならないことなどが組み込まれています。 
 
国会が関与できず恣意的な指定が可能で、運用時の間違いをただすことのできる仕組みも組み込まれていない現行法自体が欠陥法であり、本来なら抜本的な改正がなされるべき代物です。 
 
記録を破棄し、ねつ造し、記録すら行わず、法解釈すら勝手に変更するような安倍政権に「緊急事態宣言」を行う権限を与えることは、泥棒に包丁を与えるに等しいことです。心ある野党はかつての「大政翼賛会」の過ちを繰り返してはなりません。 
 
時間は限られています。市民が強力な声をあげない限り、立憲民主党、国民民主党の執行部の姿勢を改めさせることは困難でしょう。 
 
★週明けが大きなヤマ場となります。できればこの週末のうちに、立憲民主党、国民民主党の【役員】をはじめとする議員事務所に、反対の声を届けていただくようにお願いします。 
※週明け3月9日(月)12時10分から行われる全議員参加の共同会派合同会議が重要です。9日の朝までに意見を届けるのが効果的です。 
 
◆立憲・国民両党の全議員の国会事務所のFAX・電話のリストは以下にまとめています。ぜひご活用ください! 
(短いもので構いません。党役員や地元選挙区の議員には、FAXに加えて電話での念押しも有効です) 
 
【立憲民主党・全国会議員連絡先】 
https://kosugihara.exblog.jp/240168674/ 
 
【国民民主党・全国会議員連絡先】 
https://kosugihara.exblog.jp/240168716/ 
 
◆地元選挙区の議員には地元事務所への電話・FAXも有効です。議員名で検索すれば連絡先が分かります。こちらもぜひ! 
 
★以下の役員には必ず要請を! 
 
【立憲民主党 役員】 
<代表> 枝野幸男(衆院・埼玉5区) 
FAX:03-3591-2249 電話:03-3508-7448 
 
<幹事長> 福山哲郎(参院・京都) 
FAX:03-6551-0808 電話:03-6550-0808 
 
<政務調査会長> 逢坂誠二(衆院・北海道8区) 
FAX:03-3508-3947 電話:03-3508-7517 
 
<国会対策委員長> 安住淳(衆院・宮城5区) 
FAX:03-3508-3503 電話:03-3508-7293 
 
【国民民主党 役員】 
<代表> 玉木雄一郎(衆院・香川2区) 
FAX:03-3508-3213 電話:03-3508-7213 
 
<幹事長> 平野博文(衆院・大阪11区) 
FAX:03-3508-3050 電話:03-3508-7115 
 
<政務調査会長> 泉健太(衆院・京都7区) 
FAX:03-3508-3805 電話:03-3508-7005 
 
<国会対策委員長> 原口一博(衆院・佐賀1区) 
FAX:03-3508-3238 電話:03-3508-7238 
 
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★以下、ご参考までに海渡雄一弁護士の意見をご紹介します。 
「気に入ったら、電話(FAX)するときの参考にしてください」「反対のご意見で修正では生ぬるいとお考えの方は、最後の点は無視してください」とのことです。 
 
・自分たちが作った法案でも、安倍政権が自由に使えるようにすれば、濫用される危険性がある。 
 
・安倍政権は科学と事実を無視し、法解釈を曲げて平気な政権だ。コロナウィルスについても、故意に検査をさせない体制をつくり、感染者数を抑えようとしている。その政策を改めさせることの方が先決だ。そのような政権に強権を与えることはあまりにも危険だ。 
 
・安倍政権は、北海道に緊急事態を宣言しようとしているのではないか。 
 
・政治主導といって民主党が作った内閣人事局が、安倍官邸による官僚支配の道具になったではないか。その反省はないのか。 
 
・こんな法案を通したら、憲法改正で緊急事態条項を入れることに反対することもできなくなる。この法律には、数多くの私権制限の規定だけでなく、集会開催の制限やNHKや民放も指定公共機関に指定されるなど、表現の自由そのものを侵害する危険性のある条項がある。 
 
・与党の公明党も、5日に法案を了承しないで、持ち帰った。緊急事態宣言の要件が曖昧過ぎるといったようだ。与党からも疑問が出ている法案に野党が賛成してしまっていいはずがない。(注:その後了承) 
 
・付帯決議ではだめだ。法案そのものを修正する必要がある。民主党がもとの法案をつくったという過去のメンツは捨てて、法案を表現の自由にかかわる部分も含めて抜本的に修正すべきだ。 
 
・緊急事態宣言の条項はぜひとも削除してほしい。 
 
 
・それがどうしてもむつかしければ、せめて「要件をより厳格なものとし、期間を限定する。国会の事前・事後承認を要件とする。国会に解除権を認める。」程度の修正は絶対に必要だ。 
 
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<参考> 
山尾しおりのSerendipity#4 
「コロナ特措法の緊急事態宣言!!〜ここが危ないから改善しよう!」 
https://www.youtube.com/watch?v=rTJy1n5ZB6c&feature=youtu.be 
◆問題点や現状がわかりやすく解説されています! 
 
【日弁連】新型インフルエンザ等対策特別措置法案に反対する会長声明(2012.3.22) 
https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2012/120322.html 
 
安倍政権による緊急事態宣言、新型インフルエンザ対策特別措置法改正に異議あり! 
(海渡雄一、レイバーネット) 
http://www.labornetjp.org/news/2020/0303kaido 


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