2020年04月15日23時57分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202004152357543

コラム

小池百合子の勝ちパターン 自民党をメディアに批判させ自分はヒロインを演じ当選する

  安倍政権は金をケチっているが、その裏で小池百合子都知事は頑張っている、と言ったツイートを時折見かける。そういう人は歴史からものごとを判断しないのだろう。小池都知事は2016年夏の選挙戦で掲げた公約をいったいいくつ実現したのか。さらに、東京五輪が延期になるまで、新型コロナウイルス対策で肝心な時に小池都知事はいったい何をやっていたか。 
 
  2016年の東京都知事選挙ではマスメディアが都議会自民党の旧弊さを敵にして小池氏を徹底的にヒロインに描いたため、女性などの支持を得て当選した。今回も安倍政権の緊急事態宣言下の支援策のしょぼさをメディアが批判しつつ、その逆に頑張る小池知事を讃える、というムードが醸し出されつつある。自民党への批判票を集めるが、本質は自民党に近い候補者が当選するのは維新の会の創設からずっと続いてきた。政治分析では歴史を見つめることが基本だ。2017年9月から10月の衆院選の際に小池氏がどういう言動を取ったか、「希望の党」の経緯を今一度思い出すべきだろう。 
 
 
南田望洋 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。