2020年09月25日16時24分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202009251624255

コラム

菅首相はどっちのタイプ?  苦学した人が政治家になった場合 

  菅義偉首相についての紹介記事などを読むと、学生時代に苦学をしたことが強調されています。二世議員や三世議員とは違う苦労をしてきたようです。ですから、それらを読むと、菅首相が貧乏人や庶民の味方と思ってしまっても無理ありません。しかし、菅首相はネオリベラリズムの経済学者で政治家でもある竹中平蔵氏と密な関係があるとされます。竹中氏も安倍前首相や麻生副首相などとは違って、自分の才能で出世した人として知られています。本来ならそんな竹中氏は再分配を重視し、貧者に優しい政策を取ってもよさそうですが、実際に竹中氏がこれまで小泉首相や安倍首相とともに取ってきた経済政策は派遣社員を結果的に大幅に増やして日本社会に格差拡大を創り出すなど、庶民には厳しく、事はそう簡単ではありません。 
 
  このことは親が子にどういう方針を取るか、と似ているように思えます。親が苦労して育ってきた場合、子供にだけはこの苦労はさせまいと考える親と、俺が苦労したのだからお前たちも苦労しろ、と考える親と大別すると2通りあります。菅首相の場合はどちらなのでしょうか? 
 
 
武者小路龍児 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。