2021年04月06日18時03分掲載  無料記事
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核・原子力

福井県議会で老朽原発再稼働の議論進む 市民団体からは反発の声

 福井県議会で今、老朽原発を再稼働させる議論が進んでいる。再稼働が検討されている原発は、美浜原発3号機と高浜原発1・2号機。いずれも運転開始から40年以上が経過する原発だ。原子炉等規制法では、原発の稼働期間について原則40年と定めているが、原子力規制委員会の認可を受ければ、その期間をさらに20年延長することができるとしている。県の原子力安全委員会は、19日に美浜原発3号機、31日に高浜原発1・2号機を視察し、再稼働の可否を探っている。 
 
 福井にはかつて15機もの原発があったが、福島原発事故以降その数を減らし、敦賀原発1号機、美浜原発1号機・2号機など計7機の原発が廃炉処理されることとなった。現在福井で稼働している原発は大飯原発4号機と高浜原発3号機。大飯原発3号機と高浜原発4号機が現在定期検査で停止中であることから、仮に稼働の延長が検討されている美浜3号機、高浜1・2号機と併せて稼働されるような事態になれば、福井県内だけで7基もの原発が稼働することとなる。 
 
 この状況に、地元住民からは反発の声があがる。オール福井反原発連帯では、「頼りにならない避難計画の中では、老朽原発を動かさないでください」と、原発の再稼働に反対するべく署名活動を開始。4月の県議会で再稼働に同意することのないよう、知事や県議会に求めている。 
 
 
以下、署名内容。 
 
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■ 福井の老朽原発うごかさないで!緊急署名のお願い 
 
 現在、福井県議会では40年を超える老朽原発3基の再稼働について、知事から県議会に投げられ、2月議会ではなんとか結論先送りとなりました。 
 
 しかし、4月中旬(休会中)に臨時議会(全員協議会?)が開かれ、同意してしまう可能性もある状態となっています。 
オール福井反原発連絡会が、さまざまな取り組みの中で、福井県内と県外に分けて「老朽原発をうごかさないで」という緊急署名も始めることを決めました。 
 
 この署名は時間がないことから、みなさんが直接福井県知事や県議会議長に封書やFAXにて送って頂くことをお願いします。なお、2カ所に送って頂ければ幸いですが、どちらか一カ所の場合は、県議会議長にお願いします。 
 
 送って頂く期日は、4月13日までであれば、何時でもかまいません 
(高木章次、イラストも) 
(署名用紙本文の一部訂正されました。たった3日間だけ→僅かな期間だけ) 
 
★県外用署名用紙(1枚に、署名1人です) 
http://ur0.work/ZYHd畑 孝幸 福井県議会議長 
910-8580 福井市大手3丁目17番1号 
FAX・0776-20-0674 
 
杉本達治 福井県知事 
910-8580 福井市大手3丁目17番1号 
FAX・0776-20-0620 


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