2021年10月04日18時43分掲載  無料記事
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【西サハラ最新情報】   「カナリア諸島の大噴火、何時まで続く!」  平田伊都子

 2021年9月19日に噴火したカナリア諸島のクンプレビエハ火山は、10月に入ってもまだ赤く燃える溶岩を流し続けています。 日本も火山国で島国です。 他人事ではありません。 
 スペインのカナリア諸島のラ・パルマにある火山噴火は、これまでにおよそ600棟の家屋や教会などを呑み込み、6,000人以上の観光客と島民を隣のテネリフェ島に追い出しました。 火山を下った赤い溶岩流は、とうとう、島の沿岸に達しました。 さらに、海岸に添って噴火を誘発していくのではないかと、懸念されています。 
 
.ナリア諸島のラ・パルマ島大噴火: 
 カナリア諸島は、テネリフェ島、グラン・カナリア島、ランサローテ島、ラ・パルマ島、ラ・ゴメラ島、エル・イエロ島、フェルテベントゥーラ島の7島で構成されている。9月19日に大爆発したクンプレビエハ火山はラ・パルマ島にある。 
 9月20日、ペドロ・サンチェス・スペイン首相は予定していた国連演説を延期し、溶岩と噴煙に包まれた火山被災地ラ・パルマ島を視察した。それから再度被災地を訪れたペドロ・スペイン首相は、9月28日、緊急補助金の支出や支援策を講じるため、ラ・パルマ島の全域を「災害地域」に指定した。噴火してから10日後の9月29日、赤く燃える1,000度の溶岩流は、とうとうヌエヴァ海岸に到達した。CSIC(スペイン科学調査最高諮問委員会)が、「海岸に到達した溶岩が海水に触れ始め、有毒な塩酸ガスが混じった噴煙と水蒸気がモクモクと空高くのぼっている」と発表した。 
 溶岩流が大西洋の海水に流れ込んだら、どうなるのか!? 
「絶え間なく流れ込む溶岩流は海水と化学反応し、有毒な白煙でラ・パルマ島を包み込んでいく、、さらに溶岩は、500メートル以上の広さを持つ二つの低い島を創った」と、CSIC(スペイン科学調査最高諮問委員会)が発表した。 
 一体、いつまで噴火は続くのか? 
 カナリア諸島火山研究所が、噴火は24日間から84日間続くと予想している。 
 さらに海岸線に潜在するであろうマグマを刺激したらどうなるのか?? 
 懸念材料は、次から次へと噴出してくる。当たるも八卦当たらぬも八卦の日本気象庁にも、聞いてみます? 
 
 
▲ナリア諸島は大西洋のハワイ: 
 <カナリア>という名は、ラテン語で<犬>を意味する。名前の由来は、かって野犬がたくさんいたからとか、ラテン語で<海の犬>と言われるアザラシが生息していたからとか、言われている。鳥の<カナリア>は、原産地の一つがこの諸島なので<カナリア>と呼ぶようになったとか? 
 カナリア諸島は地下マグマのホットスポット作用でできた群島で、大陸から隔絶されていて氷河の影響を受けなかったそうだ。そのため、珍しく貴重な動植物が生き残っている。 
気候は亜熱帯と砂漠に分類される。海に囲まれ、貿易風の影響で比較的温和であり、年間降水量は200仭宛紊半ない。 
 カナリア諸島はかつて、アラブ人やノルマン人、ポルトガル人などに支配されていたが、15世紀末に、カスティーリャ王国に征服された。1479年にカステイーリャ王国とアラゴン王国が連合を組みスペイン王国になると、カナリア諸島はスペインへの同化が進んでく。一方、スペインはカナリア諸島を、中南米進出への基地として利用した。多数の島民が、キューバやプエルトリコやベネズエラなどの中南米に移住していった。 
 そして2021年、アフリカからの不法移民が突然、アフリカ大陸に一番近いスペインのカナリア諸島に押し寄せることになる。アフリカ大陸北西部の西サハラ沿岸から一番近いフェルテベントゥーラ島までは、僅か100km強だ。移民商売をするモロッコは、自国民も含めアフリカ不法移民をモロッコ占領地・西サハラから送り込む計画をしている。 
 カナリア諸島の経済基盤は漁業と観光と熱帯農業で、収穫したバナナやタバコは主に欧米へ輸出している。<大西洋のハワイ>と仇名されるカナリア諸島には、ヨーロッパなどから、年間約1000万人の観光客が訪れる。観光が主流の他の6島と違って、燃え続けるラパルマ島はバナナやパイナップルなど熱帯農業を基幹産業に、自然を大事にしてきた。そんな環境保護のパルマ島に、火山噴火という自然の審判が下ったのだ。カナリア諸島首長アンゲル・ヴィクトル・トッレスは、被害額は 51,600,000,000円を超えると発表した。EUコペルニクス地球観察サービスは、溶岩流は2.68平方キロメートル以上を焼き尽くし、656棟以上の建物を破壊したと発表した。しかし、この数字は刻々、刷新されている。 
 
CJEUthe Court of Justice of the European Union)ヨーロッパ連合司法裁判所: 
 かって、大西洋クロマグロに規制がかからなかった頃、カナリア諸島は日本の漁船と飲み屋で賑わっていた。 
現在、日本はモロッコと漁業協定を結んでいて、大西洋クロマグロ操業に関しては、モロッコが自国領海と主張する西サハラ領海も含んでいるそうだ。一方、CJEU(ヨーロッパ連合司法裁判所)はこれまでも、国連非自治地域である西サハラを含めたモロッコとEUの農業漁業協定を、<無効>との判決を下してきた。しかし、モロッコはCJEU(ヨーロッパ連合司法裁判所) の判決を無視し、二国間協定で商売を続けてきた。日本との漁業交渉もその一つだ。 
 ところが再度、2021年9月29日、CJEU(ヨーロッパ連合司法裁判所)は、国連非自治地域である西サハラを含めた農業漁業協定を<無効>と、判決を下した。 
 MAPモロッコ国営通信が、「CJEU(ヨーロッパ連合司法裁判所)は、モロッコとEUとの農業漁業協定を無効とした」と、短く発表した。そして、「この判決はモロッコサハラ(西サハラのモロッコ式呼称)において、すぐに効力を発揮するものではない」と、モロッコ農業漁業協会会長モハメド・アラムーリの言葉を付け加えた。 
 そしてモロッコは、モロッコ人の有識者や、アメリカ人の弁護士イリナ・ツカ―マン氏を始めモロッコ寄りの評論家や政治家の意見を集めて、<EU司法裁判所判決無効>のキャンペーンを展開している。モロッコは「CJEU(ヨーロッパ司法裁判所)を無視して、日本も含め欧米各国との二国間協定で商売取引を続けていく積りのようだ。控訴も念頭に置いている。 
 一方のポリサリオ西サハラ難民政府と西サハラ難民と被占領民は、「CJEU(ヨーロッパ司法裁判所)は、国際法に則った正当な判決を下した」と、大歓迎した。 
 西サハラは国連植民地独立付与宣言と国連総会決議1514に基づく「非自治地域」で、その領土と天然資源はどこの国の物でもありません。勿論、モロッコのものではありません。 
 
 9月18日以降ず〜と、黒い喪服のモロッコ国王モハンマド六世の写真とアルジェリアへのお悔やみが、MAP(マグレブ・アラブ・プレス)モロッコ国営通信のトップを飾っています。 悔やまれている死者は、アルジェリア前大統領と前大統領の影武者です。 
 一方、9月30日、マクロン・フランス大統領は、「アルジェリアの歴史は、フランスへの憎悪が基盤になっていて事実ではない。アルジェリアは軍政体制で現政権も同じだ」と、アルジェリアを非難し挑発しました。アルジェリアは駐フランス大使を本国召還しました。 
 一体、フランスとモロッコは、何を企んでいるのでしょうか? 
 
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 「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 
定価:本体1,800円+税、 
発行人:松田健二、 
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861 
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。 
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU 
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 
「Last Colony in Africa]  英語版URL:  https://youtu.be/au5p6mxvheo 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十  2021年10月4日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト 90-^jmk,./\ \0.srt・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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