2021年12月25日15時00分掲載  無料記事
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医療/健康

オミクロンはデルタと同じように重症化する可能性も 南アの研究チームが発表

 南アフリカの研究チークが「入院すると、オミクロンではデルタと同じように重症化する可能性があった」と発表した。世界のジャーナリストに科学情報を発信している<SMC>(サイエンス・メディア・センター)が12月23日に報じた。(大野和興) 
 
・南アフリカの研究チームが medRxivに発表した研究では、入院率が他の株全体と比較してオミクロンの方が80%低く、デルタと比較した場合には70%低かった。 要因の一つは、高い集団免疫によるものだと述べられている。その一方で、入院すると、オミクロンではデルタと同じように重症化する可一度能性があった。 
 
・ Imperial College Londonのレポートでは、デルタの患者と比較して、オミクロンの患者は入院する可能性が15%から20%低く、入院期間も短かったと報告された。また、感染歴があるオミクロン症例では、以前に感染していない人と比較して、入院する可能性が50%から60%低くなった。少なくとも2回のワクチン接種を受けた人での入院率は、オミクロンとデルタで同様であり、オミクロンに対するワクチン有効性の低下を示唆しているが、ワクチン接種を受けた人々の入院リスクは、受けていない人々よりも依然として有意に低かった。 
 
・スコットランドの別の preprint studyでは、初期のデータはデルタと比較して、オミクロンでは入院の3分の2の減少を示していた。 また、ワクチン2回目接種から25週間以上経過した人と比較して、ブースター接種を受けた人では症候性オミクロン感染を防いでいることが示された。 
 
More reports bolster evidence of lower Omicron severity 
https://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2021/12/more-reports-bolster-evidence-lower-omicron-severity 


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