2022年01月02日11時24分掲載  無料記事
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国際

韓国の反フェミニズム運動  女性の指のしぐさに激怒する人々

  韓国でフェミニズムに反対する反フェミニズム運動が起きており、その深刻さがニューヨークタイムズで報道されていました。記事によれば、運動をしている人々は、むしろ男性の方が社会において脅威を感じている、と言っているそうです。そして、「男性嫌悪をやめろ」とも叫んでいると言います。近年、男尊女卑の国と言われた韓国でも女性の権利が拡大してきたそうですが、一方で、それに対する反動も起きていることがわかります。反フェミニストのラッパーも生まれています。 
https://www.nytimes.com/2022/01/01/world/asia/south-korea-men-anti-feminists.html 
  筆者は男性嫌悪=misandry(ミサンドリー)という言葉があることを、記事を読んで今回、初めて知りました。筆者の英和辞典では「人間嫌い」を表すmisanthrope(ミザントロープ、あるいはミサントロープ)という言葉は載っていますが、ミサンドリーはありません。フェミニズム運動の中には男性嫌悪に傾く人々もいたとされ、現在でもその傾向があると、この反フェミニズム運動をしている人は訴えています。 
 
  そのシンボルが、親指と人差し指で小さいウインナーソーセージや隙間をつかんでいるしぐさとされ、これはペニスの小ささを暗に差しているのだ、と言うのです。ですから、これが男性嫌悪だとして、そのような指のしぐさを示している写真やポスターに対して抗議をしていると記事では書かれています。ニューヨークタイムズの記事では、以下の韓国の英字紙の記事も紹介されています。 
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20210504000923 
  読んだらわかりますが、ペニスのサイズは男性にとって今日も精神的な誇りと強く結びついているのです。ペニスが小さいと揶揄されたがゆえに馬鹿にされたと感じる感性は韓国に限らず、世界中に存在しています。韓国の反フェミニストたちは、大統領府に署名を送り、このような男性を愚弄するシンボルを使ったコンビニ企業と海軍が取引しないように求めているそうです。 
 
  こうした話題はなかなか公の場で語りづらいものがあるのですが、ペニスのサイズは遺伝子的にいろんな組み合わせで、様々なサイズがあり、中には極大も極小もあります。また、妊娠の様々な状況も関係しているのです。女性のバストに様々なサイズがあるのと同様です。こうしたサイズの問題をどう考えたらよいのか、意外と盲点になっているテーマでしょう。 


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