2022年02月26日15時15分掲載  無料記事
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欧州

【たんぽぽ舎発】ロシア軍によりチェルノブイリ原発が制圧される 重大な原子力災害に至る危険性が高い  山崎久隆

 キエフからのロイター通信によると、2月24日、チェルノブイリ原発はロシア軍によって制圧されたと、ウクライナ大統領府の顧、ミハイロ・ポドリャクが明らかにした。歴史上、原子力施設への攻撃は何度も繰り返されてきたが、今回は大事故を起こし大量の放射性物質を内蔵するチェルノブイリ原発への武力行使であり、重大な原子力災害に至る危険性が極めて高い。 
 
 ウクライナには稼働中の原発が15基、4カ所ある。(ウクライナは、設備容量で世界7位、欧州第3位の原子力発電国)そのうち東部のザポロジェには6基、北部のロブノーには4基が稼働中だ。 
 ロシア軍はこれらも制圧する可能性がある。さらに、変電所、送電網が破壊されれば、原発が不安定になり、全原発で不測の事態も予測される。4割の電力を原発から供給しているウクライナのエネルギー供給にも重大なダメージを与える。 
 
 原子力大国に対する武力行使が、いったいどんな危険な事態を招くのか、各国(とりわけヨーロッパの)首脳は真剣に考えたことがあるのだろうか。 
 
 チェルノブイリ原発事故を超える甚大な放射能災害に見舞われる 
危険性を犯して、いったいどのような権益があるというのか。武力を行使している者たちは、目の前にある原発をなんだと思っているのだろうか。 
 
 ロシアによるウクライナ侵攻は、NATOの東方拡大を阻止するためであるとしても、正当化されるものではない。また、東部の分勢力へのウクライナ軍による攻撃を阻止するためという口実も、侵攻を正当化できるものではない。これら武力行使には反対すると共に、ロシア侵攻を阻止できなかった米国及びNATO諸国の外交政策の失敗を非難する。 
 
 チェルノブイリ原発事故により大きな被害を受けた人々を支援しきた立場からも、ロシア軍の撤兵と甚大な被害を出した者に責任をとらせることを求める。・・・ 
 
(たんぽぽ舎共同代表) 


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