2022年06月07日16時18分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマー中央銀行、邦銀3行の外貨を強制両替

 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の3行は6月6日、ミャンマー中央銀行から各銀行が保有する外貨の5%を強制的に両替するよう指示があったことを明らかにした。ミャンマージャポンが報じた。 
 昨年2月のクーデター以降、外国や国際機関による援助停止、新規の外国直接投資の減少、外国人の入国禁止措置などにより、ミャンマーへの外貨の流入が減少した。外貨の流出を抑えるため、様々な輸入抑制策や輸出企業が獲得した外貨の30日以内の現地通貨チャットへの兌換などの措置を講じてきたが、ミャンマー中央銀行は今年4月3日付で、獲得した外貨を外国為替取引の公認ディーラーである銀行に送金し、1営業日以内に現地通貨チャットへの両替を義務付ける通達を出した。 
 ミャンマー国内にあるほとんどの日系企業の法人、支店、個人が対象となり、日系企業やその従業員に与える影響は計り知れないため、在ミャンマー日本大使館はミャンマー当局に対し、公式文書で配慮を求めていた。 
 中銀の今回の指示は6月3日の夜に邦銀3行を含むミャンマー国内の全銀行に対して出されたもので、各行あてに具体的な金額が提示されている模様。 
 邦銀3行によると、今回の通達により適用除外とならない進出日系企業の外貨預金については、全て現地通貨のチャットに転換せざるを得ない状況にあるという。 


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