2022年08月15日17時10分掲載  無料記事
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アジア

自民議員渡辺元復興相、ミャンマー国軍トップと会談 在日ミャンマー人団体が抗議

 自民党衆院議員の渡辺博道元復興相がミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官と11日、首都ネピドーで会談した。昨年2月のクーデター後、現職国会議員が同司令官と会談するのは初めてとみられる。これに対し、在日ミャンマー人団体が12日抗議声明を出した。 
 渡辺議員と総司令官の会談は11日夜の国営テレビが伝え、「(日本 とミャンマーの)関係強化や、投資の促進などについて話し合った」と報じた。また、同議員からネピドー市内に建立中で世界最大規模となるマーヤウィザヤー石像に関し、記念として日本から桜の木を寄贈し、敷地内に植樹するとの申し出があったという。 
 共同電によると、渡辺氏は、扇動や入国管理法違反の疑いで拘束・訴追されているドキュメンタリー制作者の久保田徹氏の早期の解放も申し入れたとみられる。最高司令官は「世界中でミャンマーを巡る虚偽ニュースが拡散されている」とし、日本国民は真実を知る必要があると訴えた。 
 この会談に対して在日ミャンマー人団体が抗議声明を出したとのDVB Burmese Newsの報道をミャンマージャポンが伝えた。 
 ミャンマー民主化運動活動家のミンスェー氏は「不当に政権を奪取した軍評議会のトップに対し『経済交流と投資を再開しましょう』と平気で発言したことは、ミャンマー国民を侮辱している」と批判。「(総司令官との関係が深い)日本ミャンマー協会の渡邉会長や日本財団の笹川会長が裏で糸を引いているのではないか」とコメントした。 


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