2022年08月16日15時26分掲載  無料記事
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アジア

スーチー氏に汚職防止法違反で禁固6年 刑期が計17年に

 ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問に対する汚職容疑の裁判で、軍事法廷が8月15日に禁固6年の有罪判決を言い渡した。Radio Free Asiaの報道をミャンマージャポンが伝えた。 
 法曹関係者によると、スーチー氏はドーキンチー基金に関して4件の不正・汚職を指摘され、汚職防止法違反の罪で禁固6年の有罪判決が確定したことが明らかになった。これにより、スーチー氏の刑期は合計で17年となった。 
 汚職容疑の4件は、ドーキンチー基金本部建設のためにヤンゴン市内バハン郡区大学通り60番地の1.86エーカーの土地を取得、ネピドー市内オッカティリ郡の101.35エーカーの土地、ブッダティリ郡の23.85エーカーの土地に農業・畜産学校を建設することに関し、不当に安い価格で土地を取得し国庫に損失を与えたこと、ドーキンチー基金から会長用の自宅を建設し資金を横領したことが挙げられた。 
 スーチー氏は昨年2月のクーデターで国軍に拘束され、首都ネピドーで軟禁されたまま、軍政下の裁判で汚職などさまざまな罪名で有罪判決を受けている。民主派勢力は、いずれもスーチー氏の政治生命を断つためのでっち上げ判決と非難している。 
 裁判は非公開でおこなわれ、スーチー氏は判決にもとづいて刑務所の独房に収監されている。 


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