2022年09月06日02時24分掲載  無料記事
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政治

鮫島浩氏の逆襲  元朝日記者がYouTubeでも政治解説<岸田の安倍化を防げ!支持率急落にほくそ笑む自民党の面々>

 鮫島浩氏と言えば今、売り出し中の「朝日新聞政治部」の著者であり、優れた政治記者であったにも関わらず、「吉田調書」問題の報道がきっかけで担当部署を外され、最終的に朝日新聞を自ら辞める決断をしたことで知られます。朝日新聞について筆者は第二次安倍政権誕生以来、批判記事を何度か書きました。特にアベノミクスに便乗したかのような経済記事と朝日新聞幹部による安倍首相との会食についてでした。 
 
 そんな鮫島氏は今、本の執筆やウェブサイトなどを報道活動の基盤に据え、朝日新聞というブランド企業の看板を外し、個人営業をして注目度と影響力を日々高めていると感じます。YouTubeでも攻める動画をUPしています。たとえば次のリンクの<岸田の安倍化を防げ!支持率急落にほくそ笑む自民党の面々 統一教会・国葬・物価高・コロナの四重苦の裏で進む権力闘争>と題するものです。 
https://www.youtube.com/watch?v=DvnuhKJpPPI&t=645s 
  個人でやるにしては、多少TVを意識した手間暇のかかる作りこみをしています。これは継続するのか、今、注目を上げるために特別に奮発されたのかはわかりません。私個人は背後の動画2画面がなくても十分話だけでもよいようにも感じました。ただし、政治日程などの情報は大切なのでホワイトボード的な背景画面はあってもよいのではないかと思います。いずれにしても個人でやる以上は経費と収入のバランス次第でしょう。 
 
  この動画は政治記者として長年永田町を見てきた鮫島氏の洞察が詰まっていて参考になります。テレビ朝日の報道ステーションで登場する朝日新聞コメンテーターに劣らない、というより、むしろより踏みこんだ解説ではないか、と思います。鮫島記者を早期退社に追いやった朝日新聞は、新聞社の最大の資産である記者を大切にせず、いったい何を大切にしているのか、と誰しも考えても不思議ではありません。今後も鮫島氏の活躍に期待します。さらに言えば、筆者は部数を今減らしている朝日新聞が権力監視の原点に立ち返り、記者を大切にして、ぜひともV字回復を遂げてほしいと思っています。その意味でも、鮫島氏の活躍を視野の広い目で朝日新聞の方々に見てほしいと思っています。 


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