2022年10月16日09時00分掲載
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国際
「ウクライナの運命を決めるアメリカ中間選挙」【西サハラ最新情報】 平田伊都子
＜Hi Itsuko（ハイ、イツコ） 献金お願い＞とのメールが、このところ頻繁にオバマから入ってきます。
10月11日には、ミシェル夫人からもきました。 11月８日投票の中間選挙に向けて、バイデン米大統領はオバマ元大統領も動員して、選挙資金集めに奔走しています。
バイデン民主党が選挙に負けたら？、、ウクライナはどうなるのでしょうネ？
�．�バマとミシェルのメール：
その昔、2008年のアメリカ大統領選挙に出馬したオバマに、この人里離れた津久井の山から応援メッセージを乱発した。日本でゴスペルを広めた黒人エンターテイナー・アレックス・イーズリーと、「世界は変わるゾ！」と、メチャメチャ期待した。
しかし、世界は良く変わらず、悪く変わった！！ 当時のバイデン副大統領とイスラエルに操られて期待の黒人米大統領は、＜アラブの春＞作戦の下に、中東世界を潰した。アメリカ国内では黒人と移民差別が相変わらず横行し、高性能な銃を使った殺傷事件を抑制できなかった。 何のために黒人大統領を選んだのか？ 世界中が、肩すかしを食らった。
そんなオバマから、相変わらず、＜Hi, IItsuko!＞の呼びかけで、メールが機械的に送られてくる。選挙シーズンになると＜献金お願いメール＞が。うるさい！ 外国人の献金は米国法に触れるので、一切しない。そもそも、何で、大富豪に貧乏人が貢がなければならないのだ？！
以下に、ご夫妻のメールを意訳で紹介する。
「ハイ、イツコ！！ 米国や世界が民主主義の危機に瀕している今、私に希望を与えてくれるのは、輝く能力に溢れる次世代のリーダーたちだ。だから私とミシェルは若い世代の開発に力を注いできた。オバマ財団を代表して、君に、民主主義フォーラムが11月17日にニューヨークで旗揚げされることを、報せるよ！
DONATE（献金）をクリックしてくれ、 バラク」
DONATEにアクセスすると、$10、＄25、＄50、$100、＄200、$250、＄500、と表示があり、選択するようになっている。（ご希望の方はどうぞ、、）
「ハイ、イツコ！ ＜国際少女の日＞に因んで、ワクワクする私たちの＜少女たちに機会を＞の連帯運動を紹介するね！、、、
寄付をよろしく！！ ミシェル」
オバマはカッコ良くて演説はうまかったけれど、結局、バイデンとイスラエルの傀儡大統領だった。
2011年5月2日、ホワイトハウス・シチュエーションルーム（作戦室）で、バイデン、クリントン、ブリンケン、、と政権幹部連中と一緒に、アルカーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラ−ディン殺害の実況中継を鑑賞しているオバマの写真を見せられた時、「変わったのはオバマだ！」と、寒気がした。
�▲丱ぅ妊鹵羇崛�挙資金集めにダッシュ！：
CNNは約3か月前の2022年7月21日に、「バイデン米大統領の息子ハンター・バイデン氏に対する連邦当局の捜査が訴追の検討へと進み、重大な局面を迎えていることがわかった。ただ、政治的に機微に触れる事案は選挙前に提訴しないとの司法省の方針があり、今後の対応に影響する可能性がある。情報筋によると、訴追に関する最終決定は行われていないものの、この数カ月捜査が活発化し、デラウェア州の連邦検事や捜査官、司法省関係者の間で議論が進んでいるという。2013年に行われた薬物検査でコカインの陽性反応が出たため米海軍予備役を除隊処分を受けた。ハンター・バイデンは、2014年から2019年まで、ウクライナの天然ガス会社であるブリスマ・ホールディングスの取締役を務めた。この期間、月額5万ドル（約536万円）の報酬を受けていた：と、報じた。
さらにCNNは、「2019年米大統領選挙の最中、ドナルド・トランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談の中で、バイデン親子のウクライナにおける活動についての捜査を促した。この要請が明るみになるとナンシー・ペロシ下院議長ら民主党は、大統領が国の安全保障を脅かし大統領宣誓と憲法に違反していると批判し、大統領の弾劾手続きに向けた調査の契機に利用した」と、言及した。
その後、ハンター訴追問題は麻薬中毒と中国との不正取引だけが取り上げられ、ウクライナ疑惑は何故かアンタッチャブルとなった。薬中の息子のために、票集めも兼ねてバイデンは、大麻所持で有罪になった約6500人を恩赦すると発表した。 もしバイデンが中間選挙でこけたら、バイデン父子のスキャンダルが再燃し大統領の弾劾に火が付き、ウクライナ戦争への膨大な軍事予算は多数派共和党の反対で否決され、ゼレンスキー大統領閣下もこけると、予測されている。バイデンは米中間選挙に勝たねばならない！
10月4日のロイターによると、バイデンは驚異的な勢いで選挙資金調達を行っているそうだ。民主党全国委員会関係者が、バイデンの協力で2億7100万ドル（約412億1585万円）が集まったと、バイデンの集金能力を誇大宣伝した。
10月11日のロイターによると、「バイデン政権 は凍結されたアフガニスタン中央銀行
資産の70億ドル8千万円のうち半分だけはアフガン国民の人道支援のために活用し、残りはテロ犠牲者（9・11犠牲者）のタリバンに対する訴訟（？）のために保有する」と、発表した。タリバン現アフガニスタン政府への制裁として中央銀行資産を凍結したのは、突然、アフガニスタンから米軍を撤退させたバイデンだ。他人の凍結資産は自分の金になるのか？！
��バイデンこけても走り続ける人々：
10月6日、バイデンは「核のアルマゲドン（世界最終戦争）」の危険性がキューバ危機以来、最も高まっている」と煽り、キューバ危機を乗り切ったケネデイー人気にあやかろうとした。が、10月11日、7首脳会議後のCNNインタビューで「（プーチンが戦術核兵器を）使用するとは思わない」と答えた。米国や北大西洋条約機構（NATO）にとってのレッドライン（越えてはならない一線）とは何か、戦術核の使用やザポリージャ原発への攻撃があった場合の対応を検討するよう国防総省などに指示したかとの質問には、「それについては議論が行われているが、ここでは立ち入らない。我々が何をするか、何をしないかを私が明らかにするのは無責任だ」と答えた。CNNは「誰に対しての責任なのか？」と突っ込まなかった。が、コロコロ変わるバイデンの言葉に、一喜一憂することはない。
民主党に対する共和党の論客ジョン・ボルトン元トランプ大統領安全保障特別補佐官は、同じ11日、イギリスのラジオ局LBCに出演し、「アメリカはプーチン本人を狙うこともできるはずだ、、アメリカに脅威を与える存在と判断された人間がどうなるか、イランのガセム・ソレイマニに聞いてみるといい」と、プーチン暗殺を示唆した。イラン革命防衛隊の司令官だったソレイマニは2020年、米軍の無人機攻撃によりイラクで暗殺された。
アメリカのお陰で、聖都エルサレムやイスラエルに先祖代々の土地を奪われたパレスチナの人々は、「イギリスとアメリカとイスラエルが、パレスチナの不幸の下手人だ（アッバスPLO議長国連演説）」と、公言するようになった。
アメリカ前大統領トランプが娘婿のユダヤ商人クシュナーの言いなりになって、西サハラ国連人民投票を支持していたジョン・ボルトン大統領補佐官を追放し、モロッコ・イスラエル国交正常化と引き換えに西サハラのモロッコ領有権を勝手に認めたことを、西サハラの人々は批難し続けている。そして、前米大統領の国際法違反を正そうとしない狡いバイデン現大統領に、ウンザリしている。
パレスチナの人々も西サハラの人々も、アメリカ中間選挙の結果にアタフタせず、夫々の独立に向けて地道に活動を続けている。2022年10月13日、パレスチナの数多い組織がアルジェリア首都アルジェに全員集合し、独立まで闘い続けることを謡った＜アルジェ宣言＞を採択した。
西サハラの人々は、10月12日＜民族団結の日＞に、アルジェリア西端にある難民キャンプで、西サハラ難民キャンプの難民も、モロッコ占領地・西サハラの被占領民も、海外に散らばっている亡命西サハラ人も、一丸となってSADR（サハラ・アラブ民主共和国）の旗の下に独立を目指そうと誓った。
パレスチナ人に連帯する西サハラ人は、パレスチナ国旗に星と月をつけ足して西サハラ国旗を作りました。
「国連はウクライナへの支援金を払ったのか？」と、ウクライナ女性記者入れ墨ベロニカが、10月12日の国連定例記者会見で質しました。 「払ったと思う。詳細を調べてみる」と、国連報道官は答えました。
10月14日、グッドオフィス国連のグテーレス事務総長は、国際通貨基金と世界銀行の会議に出席するためワシントンへ出かけました。 グテーレス氏は米中間選挙の行方にヤキモキしています。
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者：平田伊都子、写真構成：川名生十、画像提供：アマイダン・サラー、SPS、
定価：本体1,800円+税、
発行人：松田健二、
発行所：株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話：03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ（2015年）」、「アリ 西サハラの難民と被占領民（2020年2月）」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」（Referendum）もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL： https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL：https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長：川名生十 2022年10月16日
SJJA（サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション）代表：平田伊都子
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