2022年10月29日12時28分掲載  無料記事
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欧州

少女殺人事件に、フランス極右が各地で追悼・反移民集会

  フランスでローラという名の12歳の少女がレイプされ、10月15日に惨殺されて発見されました。容疑者がアルジェリア人であったことから、極右勢力が各地で反移民集会を行い、盛り上がりを見せています。以下の動画はパリのダンフェール・ロシェローという広場での極右論客のエリック・ゼムールのもとに集まった集会です。 
https://www.youtube.com/watch?v=5Zaty17WIuQ 
  集会の背後の幕には「Le Laxisme tue」という文言が書かれています。これは「寛容主義が(フランス人を)殺す」という意味です。"manif pour Lola"(ローラのためのデモ)というハッシュタグのついた集会も各地で行われました。 
 
 
容疑者は24歳の外国籍(アルジェリア出身)の若い女性でした。ルモンドによると、2016年にフランスに入国し、不法滞在の状態だったということです。このアルジェリア人女性容疑者には2歳年上の姉がおり、姉が住んでいたアパートにローラという被害者になる少女が住んでいたとのこと。容疑者の女性は逮捕された時には住所不定・無職という状態で精神的にも追い詰められていた模様です。 
 
こちら↓も反移民集会の報道(LCI)です。 
https://www.youtube.com/watch?v=TWgjz3s_Wzg 
 エリック・ゼムールが呼びかけた集会に対して、政治やメディアでこの件を騒ぎ立ててほしくない、というローラの両親の言葉を紹介しています。また、これに対しては、首相のエリザベット・ボルヌも政治目的にローラの死を利用するなと求めたとされます。 
 
  こちら↓は今年、もう一人の極右の大統領候補として注目を集めた右翼論客のエリック・ゼムールがBFMTVでインタビューされたものです。ゼムールはハッシュタグをつけて、反移民集会を組織していました。番組では一見、ゼムールに厳しい質問を浴びせているように見えつつも、ゼムールの主張が繰り返し、耳に残るような番組になっています。 
https://www.youtube.com/watch?v=UNPT6VLgBps 
 
  こちらもBFMTVによる殺人事件の詳細特集報道。 
https://www.youtube.com/watch?v=03H2zDg6iB4 
 
 
  こちらは国民連合党首のマリーヌ・ルペンがラジオ番組でこの件を話した動画です。 
https://www.youtube.com/watch?v=3UlZT_pC-fY 
  国民連合は従来より、移民による犯罪の脅威を喚起していましたから、この事件についてもマリーヌ・ルペンが盛んにメディアで語っています。こうした傾向はフランスだけでなく、欧州一般にこうした排外主義的な意識が広がっていると考えられます。 
 
  マリーヌ・ルペンと国民連合の議員たちによるローラへの議会前での1分間の追悼。 
https://www.youtube.com/watch?v=6-iwpuH7fzs 


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