2022年11月27日11時39分掲載  無料記事
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国際

国際原油価格と米=ベネズエラ関係の小春日和

  ニューヨークタイムズでは米政府が石油メジャーのシェブロンにベネズエラでの操業を許可したという記事を読みました。否、操業ではなく「expansion(操業拡大)」でした。記事では、この「limited 限定された」拡大によって、ベネズエラが国際市場で原油を販売することが再開できるかもしれない、としています。今はマドゥーロ政権は経済政策を受けていました。以下の時事の記事では、米政府がベネズエラの政治へ介入していることにしか触れていませんが、ニューヨークタイムズではロシアのウクライナ侵攻に対する経済制裁で、原油価格が高騰していることが背景にあるときちんと書いています。 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022112700120&g=int 
 原油の国際指標であるWTI(NY先物原油)の価格は、1バレル76.55ドルで、120ドル近くまで高騰した夏場に比べると鎮静化しているものの直も値が下がりきらず、インフレの原因になっていることを示しています。 
https://www.cnbc.com/quotes/@CL.1 
  ただ、面白いのは記者がそのことに触れながらも、米政府高官が語った、原油価格高騰は対ベネズエラ外交とは無縁だ、という理屈を紹介しています。 
 
 「In a call with reporters on Saturday, the senior U.S. official rejected the notion that the license had been issued to Chevron as a result of an increase in energy prices, saying it was part of an effort by the Biden administration to restore democracy to Venezuela.」 


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