2022年12月07日12時14分掲載  無料記事
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欧州

手強いイタリアの医療体制〜チャオ!イタリア通信 サトウノリコ

皆さんは、4年前に自分が何をしたか覚えてますか? 
結婚した。。。離婚した。。。ドバイに旅行した。。。などなど、一大イベントなら記憶に残るでしょうが、日常生活のことを一々覚えてる人は少ないと思うのです。 
先日、イタリアのCUPという機関から通知が届きました。なんと、4年前に予約をした検査に行かず、取り消しの連絡をしなかったため、その検査料金を支払えという通知でした。 
 
CUP という機関は、例えば私なら乳ガン検査や子宮ガン検査を受けたいという時に、この機関に電話をすると、地域の検査機関の空き状況を調べてくれて予約を取ってくれます。主に、こうした病気関連の予約を取るコールセンターです。 
 
通知の文面には、専門知識のある検査技師がする検査であり、予約のために時間を取ってくれている云々ということが書いてあり、予約をすっぽかした私に責任があるということを言いたいんだなと。。。 
 
検査の名前が書いてあったので、それを見ると喘息に関連する検査で、思い当たることと言えば、喘息と判明する前に咳がひどくなり、呼吸困難で救急車で運ばれたことがありまして、そのどさくさで検査に行けなかったのかもと思いました。でも、今更4年前の6月18日(検査予約日)に何があったのか、覚えてないのでなんとも言えないですよね。 
支払えという通知と一緒に、支払たくないならその理由とかを書いて抗議するための書式も同封されていたんですけど、もう覚えてないし面倒なので支払いました。予約をすっぽかしったのは自分が悪いけど、それを言うなら、すぐに連絡してほしいですよね。4年も前に遡って調べる作業をするくらいなら、もっとやることあると思うんだけどな。。。 
 
イタリアの病気関連の検査するのって、本当に納得いかないことが多すぎて、文句タラタラです。例えば、胃がおかしいから検査したいと思ったら、まずホームドクターのとこ行って、処方箋書いてもらって、CUP に電話するけど、料金の安い公的機関で検査受けようとすると3ヶ月、4ヶ月待ちはザラで結局料金3倍くらいする私的機関だとすぐ検査受けられるから、そっちで検査することになるんですよね。 
 
私の義母は膠原病で、特別な難病に指定されてるから、それに関する薬や検査は無料になるんだけど、この前近所の検査機関で検査の予約をしに行ったら、無料で受けるのは予約の空きがないと言われ、車で2時間以上かかる検査機関なら空きがあると言われてました。それに文句を言ったら、45ユーロ払えば、明日にでも予約できるって返事で、義母は腹を立てていました。 
そりゃそうでしょ!病人を前にして、体調悪いから検査したいって言ってるのに、この対応ですよ。 
 
これから、検査の予約をしたときは気をつけようと、良い教訓になりました。 


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