2022年12月15日16時30分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマー国連大使の続投が決定 国軍の解任要求を認めず

 ミャンマー国連大使チョーモートゥン氏の任期が延長されることが明らかになった。国軍は昨年2月のクーデター後、国軍を非難した同氏を解任したが、同氏は拒否していた。国連資格審査委員会が12日の会議で同大使の任期延長を決定、16日に正式発表される予定。ミャンマージャポンが報じた。 
 これに対し軍評議会(SAC)は「チョーモートゥン氏は、国民統一政府(NUG)や市民防衛隊(PDF)などのテロ組織を代表する者でミャンマー政府を代表する者ではない」とし、「国連がチョーモートゥン氏を支持することはテロを支持することと同じで、国連憲章に違反している」と非難した。 
 チョーモートゥン大使は昨年2月26日の国連総会の演説で、国軍クーデターを非難し、「私は国民民主連盟(NLD)政権を代表している」として」として、NLD議員らが結成した連邦議会代表委員会(CRPH)から託された声明を読み上げた。アウンサンスーチー国家顧問らの拘束を「人民の要求を完全に無視したもの」と批判し、抗議の三本指を突き立てた。 
 国軍は同氏を「大逆罪を犯した」として「解任」を発表したが、大使は拒否。国連に書簡で「民主的な政府に違法なクーデターを仕かけた加害者に、わが国の大統領の合法的権限を取り消す権限はない」と訴えた。 


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