2023年02月10日16時54分掲載  無料記事
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国際

ハイチで武装集団による学校強盗が激増

 ハイチで治安の悪化や不安が広がる中、学校を狙った強盗団が急増している。ユ二セフ(国連児童基金)は2月10日、この1年でこれまでの9倍に増えていると発表した。武装集団は学校を襲い、ノートパソコンやコピー機など機材の他、コメやパン生地など給食の食材なども略奪、場合によっては放火や子どもを殺したりもしている。10日、NNNが伝えた。(大野和興) 
 
 ユニセフによると、今学期の最初の5カ月間(10月〜2月)には、72校が標的となったと報告されている。昨年度の同時期には8校であった。そして1校が放火され、1人の生徒が殺され、少なくとも2人の職員が誘拐された。 
 2月には最初の6日間だけでも、都市部での暴力が激化した結果、30校が閉鎖され、昨年10月以降、4校に1校以上が閉鎖されたままになっている。 
 
 「ハイチでは、学校は常に安全な場所と考えられ、尊重されてきましたが、ここ数ヶ月は暴力の標的になっています」とユニセフのブルーノ・マース駐在員は述べている。 
 
「この国の特定の都市部では、武装集団が学校を略奪することを、他の恐喝や犯罪に代わる有利な手段と考えています。これは止めなければなりません。武装集団による学校の標的は、子どもたちの安全、幸福、学習能力に多大な影響を及ぼしているのです」 
 
 武装集団が学校を標的にする場合、机、ベンチ、板、ノートパソコン、コピー機、電池、ソーラーパネルなどの学校備品を略奪することが多い。また、ハイチの多くの子どもたちの生命線である学校給食に使われる米、パン生地、トウモロコシの袋も、食堂の設備と一緒に盗まれている。 
 
 子どもが武装集団に徴用される危険性もあり、多くの学校長は子どもたちを攻撃から守るために学校を閉鎖している。その結果、2023年1月には、子どもたちは週に平均1.5日、学校を休むことになった。暴力から学校を守るための緊急行動がなければ、ユニセフは、6月末までに生徒たちが推定36日間の学校生活を失うと予測している。 


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