2023年04月22日18時07分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202304221807036

入管

入管法の改定に抗議 国会前に2000人 メタバース上でもデモ

 政府が改定を進める入管法について、来週の衆議院法務委員会での採決も噂される中、22日、国会前に約2000人(主催者発表)もの市民が集まって抗議の声を上げた。 
 
 同行動には2021年3月に名古屋入管で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの遺族弁護団である指宿昭一弁護士が登壇。「国会内では反対する野党は少数になっていて、きびしい状況にあるが、国会は市民のものである。修正協議の話が出ているが、修正はありえない。廃案一択しかない」と語った。また、ウィシュマさんの遺族も登壇し、入管法の改悪に対して、反対の意思を示した。 
 
 さらに、移住者と連帯する全国ネットワークの山岸素子事務局長は、外国籍の人々を追い込む今の日本政府の姿勢に疑問を投げかけつつ、入管法改定案を「廃案に追い込もう」と強く訴えかけた。 
 
 同じ日の20時から、Twitter上で入管法の改悪に反対するメタバースデモも開始。Twitterのコメントに対するリツイートの数に応じて、国会前をイメージしたメタバース(仮想空間)にアバター(仮想空間上で自身の分身となるキャラクター)が増えていき、開始後2時間も経たない内に1000を超えるアバターが、メタバース上の国会前に出現した。各アバターからは「♯送還ではなく難民保護を」「廃案にして!」などとコメントが寄せられ、23日13時の時点で、アバターは3000を超える数にまで達した。 
 
 政府は、このような市民の声を無視してまで、入管法の改定を進めるのか。本法案の行方が注目される。 
 
メタバースデモ・Twitterアカウント↓ 
https://twitter.com/sacco395?s=11&t=uvTKZ0f8NiI4XGewbS8Ysg 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。