2023年10月25日20時25分掲載  無料記事
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遺伝子組み換え/ゲノム編集

ゲノム編集された高成長ヒラメの「届出」受理 これでゲノム編集魚は3種に

 厚生労働大臣の諮問機関、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会は10月23日、リージョナルフィッシュのゲノム編高成長ヒラメに関する事前相談について、遺伝子組み換えではなく「届出」に該当すると判断し、24日付けで届出を受理した。(有機農業ニュースクリップ) 
 
 この高成長ヒラメは、2021年10月に届出が受理された高成長トラフグ同様にレプチン受容体遺伝子の欠損を利用し成長を早くしている。公表情報によれば、ゲノム編集によりレプチン受容体遺伝子欠損(8塩基欠失)させ、従来のヒラメと交配させ、その後代から生産した稚魚を養殖し出荷するという。また、ソフトウェア解析でオフターゲットは確認されなかったとしている。 
 
 リージョナルフィッシュのゲノム編集魚は、これまでにマダイ(可食部増量、2系統)と、トラフグ(高成長、2系統)が市場出荷されていて、魚種としては3つ目、5系統となる。 
 
 農水省のゲノム編集に係る情報提供情報には、10月25日午後2時現在、このゲノム編集高成長ヒラメに関する情報は公表されていない。 


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