2024年01月30日14時53分掲載  無料記事
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入管

入管収容を扱った小説「やさしい猫」が舞台化 2月3日から公演

 入管収容を題材にし、直木賞作家の中島京子氏が執筆した小説「やさしい猫」が、社会問題を広く扱ってきた劇団民藝により舞台化される。本作の主人公であるスリランカ人男性は、震災ボランティアを通じて出会った日本人女性と結婚。幸せな結婚生活を送ろうとした矢先に、オーバーステイを理由に突如入管施設に収容されてしまう。奪われた当たり前の日常を取り戻すべく、家族や弁護士などの力を借りて、国を相手取った法廷闘争に挑んでいく。 
 
 本作は、昨年6月にNHKでテレビドラマ化。その際は、多くの人が日本の入管行政の実態を知るきっかけとなった。現在も、入管施設には様々な理由で海外から日本を訪れた人々が収容されているが、施設内の状況はブラックボックス化され、面会を通じて当事者から話を聞くことでしか、実情を知ることができない。昨年6月に成立した改定入管法の施行が迫る中、日本の入管行政がどのような状況にあり、今後どのように変化していくのか。本作を通じて、一考してみてはいかがだろうか。 
 
原作=中島京子著「やさしい猫」(中央公論新社刊) 
脚本=小池倫代 演出=丹野郁弓 
 
公演日:2024年2月3日(土)〜11日(日) 
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 
申込先:劇団民藝 TEL.044-987-7711(月〜土:10時〜18時) 
 
劇団民藝ホームページ 
https://www.gekidanmingei.co.jp/performance/2024_yasashiineko/ 


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