2024年03月29日22時43分掲載  無料記事
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アジア

《韓国》総選挙 保守も民主も左派もパッとしない  安田幸弘

 韓国の選挙戦まであと2週間ほど。選挙運動も終盤に入り、だんだん先が見えてきた。政権・与党の国政運営はめちゃくちゃなのに、過半議席を占める野党は党運営がめちゃくちゃで与党を攻めきれないという状況が続いていた。しかしここにきて野党が支持率を伸ばすとともに、与野両党からスピンアウトした勢力の動きが面白くなってきた。 
 
 注目の勢力は長餮桔〜蠅鬟蝓璽澄爾箸靴董▲肇屮輒閏腓ら排除されたリベラル系の有力政治家が結集する祖国革新党。「保守は嫌いだけど、10議席以上を獲得するんじゃないかと言われてる。 
 それに対して国民の力から排除された李俊錫元代表を中心に若手政治家が集まる改革新党も、当初は熱い注目を集めていたのだが、民主から弾き飛ばされた李洛淵元総理の勢力との合流に失敗したこともあり、支持は低迷している。 
 
 では左派系の政党は、というと、これがパッとしない。祖国革新党の人気のあおりを食ったのか、左派の有力なリーダー不在のためか、内部のごたごたのためか、民主の第二勢力と思われているからか、とにかく存在感が薄い。議席配分の関係で、緑の党と正義党の2つの左派政党が緑色正義党として選挙に臨むが、現段階の支持率は1%前後で、投票日までに急浮上するとも思えない。 
 
 前回の選挙から公選法が変わり、比例議席を稼ぐために与野ともに衛星政党を立てていることと、スピンアウト政党の存在のために与野の勢力図はちょっとややこしい。ざっくり言えば、与野ともに過半数の議席を確保するのは難しく、スピンアウトを入れて考えると、祖国革新党の勢い次第では野党系が多数になるかもしれない。ただし、政権与党の国民の力が議会第一党になる可能性が高そう。 
総選挙まであと約2週間という時点ではこんな感じだが、これからどんなサプライズが飛び出すかわからないのが韓国の選挙。直前の逆転劇は珍しくなく、投票箱を開けてみたら予想外の勝利だった、なんてこともある。 


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