2024年04月06日10時42分掲載  無料記事
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国際

「出鼻を挫かれたネタニヤフ・バイデン偽善工」[西サハラ最新情報】  平田伊都子

 4月1日は、エイプリルフール・4月馬鹿です。 ウソをついてもいいというこの日、どんな嘘が飛び出してくるのかと楽しみにしていました。 ところが、「ウソ〜〜!」と、大声を上げるテロが、続発しました。 一つ目は駐シリア・イラン大使館・領事館爆撃、二つ目はアルジャジーラ報道活動禁止、三つ目はWCK(世界中央台所)の車列襲撃。四つ目はイスラエル撤退後のシファ病院に数十人の遺体、、などなど、、まだまだ、、 
 テロの下手人はイスラエル首相です。 
 
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 2024年4月1日、イスラエル軍が。キプロスから船で運ばれた食料を陸送する3台の車列にミサイルを撃ち込み、イギリス人3人とオーストラリア人、ポーランド人、アメリカとカナダ二重国籍人、そして運転手のパレスチナ人と計7人を殺した。オーストラリア首相やバイデン米大統領が、この支援団体ワールド・セントラル・キッチン(World Central Kitchen世界中央台所)への襲撃に関して、イスラエルを非難した。 
 イスラエル紙ハーレツの軍事特派員ヤニヴ・コヴォヴィッチが、「イスラエルのドローンが支援組織<ワールド・セントラル・キッチン>の7人を殺害したことを認識した数時間後に、軍がロケット弾で支援車列の攻撃を決定したと表明」と、発表した。 
 ネタニヤフ・イスラエル首相は翌2日にビデオで、「わが軍が意図せず無実の人々を攻撃した悲劇的事件だ」と、初めて犯行を認め謝罪した。これまでにもイスラエル軍は、ANRWA(パレスチナ難民救済事業機関)やMEPP(英国支援組織)など、支援団体の拠点や支援物資輸送車列を砲撃し、ガザ戦争勃発以来196人の人道支援従業者を殺してきた。が、事件をシカトし、<諸悪の根源はテロリスト>で片づけてきた。 
 なぜ、今回のみ、非を認める振りをしているのか?それは、支援物資の海上輸送や仮設桟橋での水揚げはバイデン米政権の案で、イスラエルの人道行為を国際司法裁判所や国際刑事裁判所に見せつけ、戦争犯罪の告発をかわそうとする悪巧みに、支障をきたすからだ。事件後の記者会見でカービン米大統領補佐官は「イスラエルは国際法を犯したことは、一度もない」と、空々しいウソで、33,000人のガザ住民を殺しさらに殺しを続ける<立派な戦争犯罪人>を庇った。 
 因みに、ガザ食糧海上輸送計画は、米国が提案推進しUAEが資金を提供しWCK(ワールド・セントラル・キッチン)が実務作業を請け負い、「UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)を抹消し代わりの組織を捏造する」とするネタニヤフ戦略の一部を担う儲け仕事なのだ。最初の貨物船は3月初めに、2便目が4月1日に、約400トン、100万食がガザに到着した。が、結局、WCK本部の決定で、船は貨物を積んで出発港キプロスのラルナカに戻る。バイデン・ネタニヤフ似非支援活動は出鼻を挫かれた。 
 この事件が、アラブ人だけの被害者でアルジャジーラなどの情報だったら、イスラエルはシカトする。 
 4月1日、「シリア首都ダマスカスのイラン大使館に隣接する領事館がイスラエルの空爆を受け、建物は全壊し3人の将軍を含む7人の高官が殺された」と、シリア・ニュースサイトが伝えた。が、イスラエルはシカトした。 
 4月1日、イスラエル軍が2週間占拠し暴虐の限りを尽くし退散した後のシファ病院で検証が始まった。病院は廃墟と化し、数十人の遺体が発見された。が、イスラエルはこれもシカトした。ネタニヤフ戦争内閣はパレスチナ側が出す数字はウソとし、イスラエルの戦争に金と武器を出すバイデン米内閣も、イスラエルに口裏を合わせる。 
 
▲優織縫筌佞標的にするアルジャジーラ・カタールTVとは?: 
 4月1日、クネセト(イスラエル国会)は中東衛星テレビ局アルジャジーラを念頭に、<国家の安全に害を及ぼす>と認定された外国報道機関の活動を規制する法案を賛成多数で可決した。カルイ通信相はX(旧ツイッター)で、「ハマスの代弁者に言論の自由はなくなる」と述べた。問題があると首相が判断した報道機関に、通信相はイスラエル国内の事務所の閉鎖、機材の没収、ウェブサイトを見られなくするなどの措置を命令できる。規制の効力が及ぶのは45日間だが、延長は可能だ。 
 「アルジャジーラはもはやイスラエルから放送されないだろう」とネタニヤフは<テロリスト・チャンネル>というレッテルを貼って、Xに書いた。そう言うあんたこそテロリスト。ガザ戦争で3万3,037人(4月4日発表)のパレスチナ人を殺し230万人を餓死に追い込んでいる。10月7日のハマスのイスラエル攻撃以来、ネタニヤフはアルジャジーラがハマスと密接な関係があると主張している。が、勿論、アルジャジーラは否定している。 
アルジャジーラは声明で、「ネタニヤフは、アルジャジーラと報道の自由に対する攻撃に、正当な理由を見つけることなどできなかった。イスラエルは意図的にアルジャジーラのスタッフを標的にしてきた」と、非難している。アルジャジーラ・ガザ支局長ワエル・アル・ダフドゥの息子であるハムザ・アル・ダフドゥを含むジャーナリストたちも、イスラエルの攻撃で殺された。が、ネタニヤフはシカトしている。 
 アルジャジーラはカタールで1996年に初放映し、中東の政府や支配者に対する批判も展開している。アラブ圏政府の一部はアルジャジーラの報道姿勢に異議を唱え、サウジアラビア、ヨルダン、エジプトなどの国々は閉鎖またはブロックしている。アルジャジーラは、イスラエルの政治家やコメンテーターを紹介した最初のアラビア語チャンネルだった。ネタニヤフ・戦争内閣首相は、そんなこと、知らないのかな?もしくは、シカトしているのかな? 
 
イスラエルを真似るモロッコが西サハラの民族浄化(仏日刊紙ル・マニテ): 
 ユダヤ・モロッコ人アンドレ・アズレイが先代ハッサン国王の特別顧問になってから、モロッコ王国がイスラエルの傘下に入ったのは、イスラエルと断交していたアラブ諸国内で公然の秘密になっていた。 
 フランスの日刊紙<リュマニテ>は、モロッコ占領当局がイスラエルを真似て、西サハラ被占領民に対する民族浄化を犯していると証言した。リュマニテは1904年に創刊され、1921年からはフランス共産党の機関紙となったが、現在は党から独立している。 
 西サハラ難民キャンプのSNSを参照しながら、<西サハラの占領地と解放区>でのモロッコ軍による民族浄化を検証する。 
 アフリカ最後の植民地・西サハラは、イスラエル軍高官に指導され作った2,500キロメートルの<モロッコの地雷防御壁・砂の壁>で東西真っ二つに分断されている。大西洋に面し肥沃な西側五分の四の西サハラをモロッコが占領し、残り五分の一の砂漠地帯を西サハラ難民政府が仕切っている。 
 1991年に国連西サハラ人民投票が提案されモロッコと西サハラ難民政府が和平停戦したが、2020年11月にモロッコは停戦合意を破り西サハラ解放区に侵略を再開。ドローンで遊牧民や物流運送車列を襲った。2020年12月にイスラエルとの国交が正常化してから、モロッコは大っぴらにイスラエル兵器を買い漁った。イスラエル・エルビットシステムズ開発ドローンの、戦略偵察機<ヘルメス900>と空対地ミサイルを装備できる戦術無人機<ヘルメス450>を始め150機の垂直離着陸ドローンや、ブルーバード・エアロ・システムズのSpyXカミカゼ・ドローン、さらに3機のヘロンTP航空機、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ製のハロップ弾薬も購入している。トルコや中国やアメリカのドローンも所有している。 
 2021年以降、<砂の壁>の西側・西サハラ難民政府解放区では、子ども2人を含む民間人86人をイスラエル製ドローンで殺し、170人を負傷させている。 
 <砂の壁>の西側、モロッコ占領地・西サハラでのモロッコ軍による暴挙の実態はなかなかつかめない、リュマニテによると、「2023年10月にも、モロッコ占領軍がモロッコ占領下の都市スマラ・モロッコ軍事基地からイスラエル製のドローンを飛ばした。この攻撃で子供を含む数十人の民間人が殺された。この事件は、モロッコによる被占領民虐殺の一例に過ぎない」と、ある。 
 西サハラ難民キャンプに拠点を置く<西サハラ政治囚・失踪者家族協会>のアブドッサラーム・オマル・ラーセン会長は、「モロッコによる民族浄化政策が徐々に定着している。過去3年間で3万人近くが強制退去させられた」と、フランスの新聞リュマニテに語った。 
 
 イスラエル首相の戦争犯罪と大量虐殺テロは、衆人の目の前で、今、行われています。 
現行犯の殺人鬼を、ICC国際刑事裁判所は,即刻、逮捕してください。 
 殺人鬼はガザの子供たちに、食べ物を与えず殺しつつあります! 
 殺人鬼のウソやごまかしは、もうたくさんです!! 
 
 
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 「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 
定価:本体1,800円+税、 
発行人:松田健二、 
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861 
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。 
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU 
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 
「Last Colony in Africa]  英語版URL:  https://youtu.be/au5p6mxvheo 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十  2024年4月6日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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