2024年04月09日11時41分掲載  無料記事
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アジア

《韓国》総選挙、余りに不人気な尹政権 野党三分の二確保か 安田幸弘

明日(4/10)は韓国の総選挙。当初は李在明の不人気もあって、与野ともに過半数を取れず、不動層の行方が鍵を握ると考えられていたのだが、1月に長颪新党を立ち上げたことで情勢はがらりと変わった。 
 
李在明のお友達で固められた民主党に対する冷たい視線は相変わらずなのだが、長颪凌慧泙民主にも国力にも投票できないというリベラル系中間層を引き寄せた。 
 
そして尹錫悦の底なしの不人気。今回の選挙は尹錫悦政権の中間評価という性格があるのだが、何しろ尹錫悦の不人気はほとんどメルトダウン状態。医療改革を始め、選挙の前に打ち出した政策がことごとく失敗し、コア支持層以外からはそっぽを向かれている。 
 
そんなもんで、風は野党に吹いている。ここ数日、野党系が圧勝して議席の2/3を取るかもしれないという声も聞こえてくる。 
野党が2/3を取れば、大統領の弾劾決議や改憲発議も可能になり、尹錫悦の得意技「大統領拒否権」も無力化される。弾劾は憲法裁判所の審理があるし改憲は国民投票があるので、必ずしも2/3の国会決議で決まるわけではないのだが、今後の国会運営を考えると拒否権が無力化されるというのは大きい。 
 
ただし選挙に勝利したとしても、民主党や李在明の将来は必ずしも明るくない。 
今回、台風の目になった長颪蓮△そらく懲役を食らうことになると予想されているけど、2年後に出所したら大統領選挙に間に合うことになる。そうなると、やはり司法リスクを抱える李在明ではなく、長颪大統領候補という目もある。 
 
このあたりの国会運営での民主党の立ち位置も、野党系が2/3を取るかどうかで変わってくるので、2/3というラインは非常に興味深いところで、この線を超えるかどうかは浮動票の投票行動にかかってる。 
 
現実的には190以上200以下という予想なのだが、尹錫悦への反感が接戦と言われる50の選挙区で浮動層を投票所に向かわせれば200(2/3)以上も不可能な数字ではないと言われている。実際、事前投票の投票率は過去最高で、「もしかすると本当に2/3を超えるかも」という雰囲気だ。 
 
とはいえ、韓国の選挙は最後のカウントが終わるまで、何が起きるかわからない。 
明日の夜の選挙速報が楽しみ。 


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