2025年05月23日19時22分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202505231922295

イスラエル/パレスチナ

「虐殺やめろ!」武器見本市の開催に市民が猛抗議

 世界各国の軍事企業などが出展する国際武器見本市「DSEI Japan 2025」(幕張メッセ)が今日、閉幕した。同見本市には、パレスチナ自治区ガザ地区でジェノサイドを繰り返すイスラエル企業など450社以上の民間企業・団体が出展し、開催規模としては過去最大級となった。 
 
 こうした中、開催初日となった21日、武器見本市の開催に抗議するため、千葉県内で活動する市民団体「安保関連法に反対するママの会@ちば」などが会場前で抗議行動「5.21メッセ前大抗議アピール」を実施。同行動には350人以上の市民が駆けつけ、「虐殺やめろ」、「死の商人おことわり」などと抗議の声を上げた。 
 
 抗議行動には在日パレスチナ人も参加し、スピーチを行ったガザ出身のハニン・シアムさんは「これは政治的に中立的な防衛産業展示会などではない。大量虐殺を祝う場だ」と怒りを露わにした。 
 
 また、DSEI初開催時から反対運動に取り組む武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の杉原浩司代表は「まさにこの瞬間もパレスチナの人々を飢餓と爆撃で殺し尽くし、絶滅させるための武器を作っている戦争犯罪企業がこの会場で利益を上げようとしている。こんなことがなぜ憲法9条がある国で許されるのでしょうか」と語気を強めた。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。