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特集イスラエル/パレスチナイスラエルはガザへの攻撃で3万8000人以上の子どもを孤児にした パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの攻撃で23年10月以降、38,000人以上のパレスチナの子どもたちが孤児になり、少なくとも13,901人の女性が未亡人となった。トルコ国営通信アナドルが1月23日伝えた。(大野和興)(2025/01/24) 【1/27実施予定】イスラエルは停戦合意を守れ!ガザ虐殺を許さない1・27イスラエル大使館前行動 ![]() アムネスティ、ガザにおけるイスラエルの集団殺害(ジェノサイド)を立証する詳細な調査報告を発表 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは2024年12月5日 、ガザのパレスチナ人に対するイスラエルの行為は「ジェノサイド」だと結論付ける報告書を発表した。同報告書はジェノサイドを構成する数々の行為を詳細に記録し、法的分析を行っている。アムネスティは発表にあたって「この残虐行為を見過ごすわけにはいきません。アムネスティの調査情報が、未曽有の人道危機を終わらせる一助になることを切に願っております」と述べている。報告書は長文に渡るが、その全文を紹介する。(大野和興)(2024/12/05) イスラエル、ヒズボラの最高指導者を殺害 いまレバノンで何が起こっているか 9月27日金曜日、イスラエルがレバノンを攻撃:ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラの報道を軸に、ニュースの断片から、何が起こったのか、これからどうなるのか、をさぐった。(大野和興)(2024/09/29) イスラエル軍によるガザ攻撃はほぼすべて米国の兵器に依存している イスラエル軍がガザの難民キャンプ、学校、病院などを連日攻撃しているが、その攻撃に使われている武器はほぼすべて米国が供与したものであるとワシントンに本拠を置くシンタンク、クインシー研究所の報告書が明かにした。非同盟の通信社NNNが8月29日伝えた。(大野和興)(2024/09/01) イスラエルによるラファのゲート閉鎖で、治療が必要は人びと1000人が死んだ ガザ人の人々が外の世界につながる重要なゲートであるラファのゲートがイスラエルによって閉鎖されて100日以上。このため治療を要する人々が1000人以上死亡したとガザのメディアオフィスが報告した。非同盟通信NNNが8月15日に伝えた。(大野和興)(2024/08/15) イスラエルはパレスチナ人拘束者に対し組織的にレイプや性的暴行を加えている パレスチナ人権団体が発表 イスラエルの刑務所当局はパレスチナ人被拘禁者に対する拷問の手段として、性的暴行とレイプを組織的に用いている、とアッダミール人権協会が発表した。Middle EAST Monitorが8月9日伝えた。アッダミールはパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のラマッラーに拠点を置く人権団体。(大野和興)(2024/08/09) ガザ虐殺と並行し、もうひとつのパレスチナ自治区ヨルダン川西岸でもイスラエルの暴力が続く イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでのジェノサイドは依然として続き、餓死する子どもが続出するなど最悪の状況が続いている。もうひとつのパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でも、それに呼応するようにイスラエルによるパレスチナ民間人に対する暴力行為が拡がり、殺害される事例も頻発している。国際人権団体アムネスティによる調査はその一部を明らかにしている。以下、アムネスティ国際事務局がニュースからその実態を紹介する。(大野和興)(2024/03/20) アパルトヘイトのための技術はいらない ガザ虐殺を支える巨大情報産業の存在に目を向けよう ガザでイスラエル軍による虐殺が続いている。その虐殺を背後で支えている技術がある。通信情報技術だ。2021年、いまと同じようにガザを爆撃するイスラエル軍の作戦をより効率的にするためにGoogleとAmazonはイスラエルと契約し、情報テクノロジーを提供することの見返りに巨額の契約金を手にした。このとき、GoogleとAmazonの労働者から、異議申し立ての署名を呼び掛ける訴えが世界に発信された。文明論から経済、テクノロジ―に至る現代世界の問題に鋭く問題提起している小倉利丸さんが、「いまこそこの運動を」と呼びかけている。以下、「反監視情報」からの転載ー。(大野和興)(2024/02/15) イスラエルがパレスチナのNGO6団体を「テロ組織」に指定 日本の市民有志が抗議声明への賛同署名もとめる イスラエルのベニー・ガンツ国防相が、パレスチナのNGO6団体を「テロ組織」に指定したことに抗議する声明への賛同署名を、日本の市民有志が求めている。国連機関を含め世界の多方面から、この暴挙に対する抗議、非難、批判の声があがっていて、11月29日の「パレスチナ人民連帯国際デー」を期して、日本でも抗議声明をつくった。声明と署名は日本とイスラエルの両政府に送るという。(2021/11/27) イラン核科学者の暗殺をめぐり、イスラエル政府が世界中の外交官に厳重警戒命令を発令 「MIDDLE EAST MONITOR」によると、アナドル通信社(トルコ)は、11月27日にイランの首都テヘランで発生した同国の核科学者モフセン・ファクリザデ氏の暗殺事件をめぐり、同国がイスラエル政府への報復を示唆するコメントを発表したことを受け、イスラエル政府が同30日、世界中に常駐する外交官らに警戒を強めるよう呼びかけたと報じた。(藤ヶ谷魁)(2020/12/01) イスラエル:情報相が米国のカタールへのF35売却に反対を表明 イスラエルのコーヘン情報相は同国軍のラジオ局で、カタールが米国に対してF35ステルス戦闘機の購入を要請したことについて問われた際、「中東地域における私たち(イスラエル)の安全と軍事的優位性は最も重要なことだ。私たちの地域はまだスイスのような中立国にはなっていない」と強調し、カタールへのF35の売却に反対の姿勢を示した。10月7日付の「MIDDLE EAST MONITOR」が報じた。(藤ヶ谷魁)(2020/10/13) 新型コロナウイルス、イスラエルとパレスチナを同時攻撃 ![]() イスラエル軍爆撃で妊娠中の母親と1歳の娘が即死 ![]() ガザでイスラエル軍による発砲で、パレスティナ人が大量殺害されている 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは日本時間の5月14日夜、ガザで41人もの人々がイスラエル軍の発砲によって既に殺害されたと報じている。アムネスティはこの恥ずべき国際法違反は故意の殺人であり、戦争犯罪を構成するものであり、イスラエル政府は、これ以上の犠牲を出さないよう、直ちに過剰な力の行使を止めるべき、と訴えている。(大野和興)(2018/05/14) イスラエルの刑務所でパレスチナ囚人1600人が、自由と尊厳を求めてハンガースト続ける ![]() 相次ぐパレスチナの人々へのイスラエルの人権侵害 軍による超法規的な殺人も パレスティナでイスラエル当局によるパレスチナ人への人権侵害が相次いでいる。米国でトランプ政権が発足、親イスラエル政策が強力に推し進められることから、今後パレスチナ人への迫害は一層強まるとみられている。以下は、国際人権団体アムネスティが伝えるイスラエル当局による人権侵害のほんの一部である。(大野和興)(2017/02/27) 相次ぐパレスチナの人々へのイスラエルの人権侵害 軍による超法規的な殺人も パレスティナでイスラエル当局によるパレスチナ人への人権侵害が相次いでいる。米国でトランプ政権が発足、親イスラエル政策が強力に推し進められることから、今後パレスチナ人への迫害は一層強まるとみられている。以下は、国際人権団体アムネスティが伝えるイスラエル当局による人権侵害のほんの一部である。(大野和興)(2017/02/07) イスラエル軍事法廷が違法な武力行使でイスラエル兵士に有罪判決 正義への一歩となるか イスラエルの軍事法廷は1月4日、昨年3月にパレスチナ人殺害で罪を問われていたエロール・アザリア兵士に、軍の交戦規則に違反したとして有罪判決を下した。イスラエルでは、国際法上の犯罪に当たるような過度で不当な武力が、兵士により行使される状況が長らく続いており、その兵士が起訴されることは非常にまれだった。国際人権団体アムネスティは、この判決は、正義への小さな一歩であり、違法な殺害を犯せば、罪を問われるという先例になることを期待したい、と述べている。(アムネスティ国際ニュース)(2017/01/12) パレスチナで何が起こっているのか パレスチナ情報共同デスクから ![]() 6歳のパレスチナ少女がイスラエルの不法入植者の車にひかれ死亡 ![]() イスラエル当局、国際NGOスタッフを非公開で裁判に 暴行による自白とも報道も 国際NGOワールド・ビジョンのガザ担当活動マネージャー、モハマド・エル=ハラビさんは、「テロ組織のメンバー」「団体資金をテロ活動に流用」など12の罪状を、イスラエル司法当局によって突きつけられている。報道によると、裁判手続きは秘密裡に進められているという。また、自白は激しい暴行と脅迫で強要されたものだという報道もある。(アムネスティ国際ニュース)(2016/09/08) イスラエル軍、裁判なしでパレスチナ人教師の拘禁を延長 イスラエル軍は、パレスチナ人サーカス・パフォーマー、ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんの行政拘禁命令を更新した。サハさんは、昨年12月に逮捕されて以来、起訴もなく拘禁されてきた。行政拘禁制度が、恣意的、抑圧的に適用されている一例である。(アムネスティー国際ニュース)(2016/06/28) あまりにも日常的な死 3ヵ月半で158人のパレスチナ人がイスラエル兵士の手で殺された ![]() イスラエルがドローンでパレスチナの農地に有毒物質を散布 ![]() アムネスティが告発 イスラエル軍は被占領パレスチナ地域での民間人処刑を止めよ 国際人権団体アムネスティ国際ニュースは、東エルサレムを含むパレスティナ・ヨルダン川西岸地区を現地調査した結果、イスラエル軍は正当な理由もなく致死的な武器を使って、パレスチナ人を違法に殺害してきたことが分かった、と伝えた。「身の危険がないにもかかわらず、イスラエル軍がパレスチナ人に銃を向けて射殺するという事件が、少なくとも4件あった。これは超法規的処刑といえる」と述べている。(大野和興)(2015/11/11) アムネスティとフォレンシック・アーキテクチャー(科学捜査構築プロジェクト)がイスラエルの戦争犯罪を立証 国際人権団体アムネスティ等は2014年8月1日にイスラエル軍がパレスチナ・ガザ自治区のラファを空陸から集中砲火を浴びせ、大勢の民間人を殺傷した攻撃を科学捜査で検証、この攻撃が「戦争犯罪である」ことを示す証拠を明らかにした。アムネスティ国際ニュースが伝えた。(大野和興)(2015/08/07) パレスチナ西岸地区でイスラエル軍が9人を拉致 ![]() 悪い奴ほどお利口さん テロ犯人イスラエルにやられっぱなしの被害者パレスチナ 平田伊都子 ![]() !神が選んだユダヤの民! 世界を操るイスラエル 平田伊都子 ![]() イスラエルのガザ侵攻 欧米はなぜ、ジェノサイドに見て見ぬ振りなのか 現在進行中のイスラエル軍によるガザ侵攻はジェノサイドそのもので、しかもアメリカはじめ主要な西欧諸国は、見てみない振りをしている。というより、アメリカは、イスラエルの侵攻を肯定している─それはイスラエルが自衛の権利であると正当化することを支持することにある。さすがに、国連関係の学校などが爆撃された時には、非難のリップサービスは行ったが。この問題の根本部分は実は、ユダヤ教からキリスト教へと続く宗教の問題ではないかと思われる。(落合栄一郎)(2014/08/06) 【西サハラ最新情報】ガザの人々に送る西サハラ難民のメッセージ 平田伊都子 ![]() 「イスラエルへの武器輸出をやめろ」 アムネスティが緊急アクション ![]() アイナ・アッバス? (アラビア語で)アッバスはどこに? ![]() ガザ・シュジャイヤ地区の虐殺の現場から 変形し、ばらばらになり、血を流し、震え、死にかけた、あらゆる無辜の人々、パレスチナ人たち ![]() 困った時の神頼み ユダヤ教ペレス、イスラム教アッバス、キリスト教法王 平田伊都子 ![]() 被占領地区民間人の殺傷行為を繰り返すイスラエル軍 今度は西岸地区パレスチナ難民キャンプを奇襲 イスラエル軍は8月26日、被占領西岸地区のパレスチナ難民キャンプを奇襲し、男性3名が射殺され、子ども6名を含む19名が銃弾を受けて負傷した。国際人権団体アムネスティは、この行為は明らかに違法であると糾弾している。(アムネスティ国際ニュース)(2013/09/06) 【仏メディアの旅】19人に1人が銃器を所つイスラエルで元軍人が銀行で4人殺害 飛田正夫 5月20日イスラエル南部のネゲブ(Néguev)砂漠の大都市ベエルシェバ(Beersheba)のアポアリム(Hapoalim)銀行が襲われた。犯行者イタマロ・アロン(40歳)は自殺する前に4人を殺害した。殺されたのは同銀行の二人の責任者と2人の男女の客であった。朝に銀行に行った犯行者は金を要求したが拒絶された後に再び銀行を武装して訪れ犯行に及んだ模様。イタマロは元パレスチナ軍隊の隊長で現在は両親と銀行近くに住んでいた。(2013/05/22) 【AIニュース】イスラエルによる分離壁と入植は国際法違反 「パレスチナ農民の農地を奪い、農業を破壊」 ![]() 【AIニュース】国連非加盟オブザーバー国家として歴史的承認を受けたパレスチナは国際法の下での義務が伴うことになる ニューヨークの国連総会で11月29日、格上げする決議案が賛成138票、棄権41票、反対9票で採択された。パレスチナは、国際刑事裁判所(ICC)が定めるローマ規程や他の人権と国際人道法の条約を批准する立場にあり、国際法の下での人権侵害や犯罪に対する責任と義務が重くなった。(アムネスティ国際ニュース)(2012/12/07) イスラエルのガザ攻撃に抗議し、日本の市民グループが大使館前で行動 日本の市民グループは18日夜、東京・イスラエル大使館前に集まり、イスラエルのガザ攻撃への抗議行動を行った。大使館前で日本語・英語・ヘブライ語・アラビア語によるシュプレヒコールをやり、駐日イスラエル大使宛の申しれ書と読み上げた。参加者は約80人だった。(大野和興)(2012/11/18) 新たな集団虐殺を世界は見捨てるのか ガザ大学教員連盟らが世界に発信 ガザの大学教員連盟その他団体が14日、イスラエルによるガザ攻撃に向け、「占領下パレスチナ、封鎖されたガザ発――イスラエルに対するアカデミック・ボイコットのためのパレスチナ人学生キャンペーン、大学教員連盟、および民主的一国家グループは、可能な限りもっとも激烈な言葉で、ガザ地区の無辜のパレスチナ人に対するイスラエルの犯罪的攻撃を弾劾する」という書き出しで始まるプレスリリースを世界に向けて発信した。プレスリリースは「われわれが殺戮されているのを、アラブの春は傍観しているつもりなのか?」と悲痛な声で訴えている。プレスリリースはフェイスブックなどにより、世界中を駆け巡っている。(大野和興)(2012/11/18) 「ガザで殺人を行っているのは誰か」ーーノーム・チョムスキーらによる報道への呼びかけ イスラエルによるガザへの空爆はやむことなく続き、イスラエルは地上部隊投入さえ進めている。しかし日本だけでなく欧米の主流メディアでさえ、ここで殺戮されているにが子どもを含む一般市民であることはほとんど報じておらず、逆にガザから発射されるロケット弾に報道は集中している。ノーム・チョムスキーら7人の知識人は講師や事態を憂え、世界のジャーナリストと市民に、「事実を覆い隠そうとする組織的な方針の道具になることを拒否せよと、報道機関で働いている世界中のジャーナリストに呼びかけます。世界の市民には、独立系メディアなどから情報を収集し、どんな手段を使ってでも、できる方法で、自らの良心を声にするよう、呼びかけます」とする呼びかけを発した。折口学さんの翻訳で紹介する。(大野和興)(2012/11/18) 映画『壊された5つのカメラ−パレスチナ・ビリンの叫び』―イマード&ガイ監督来日記念シンポジウム・「非戦を選ぶ演劇人」との対話― 世界の映画祭で数々の賞を受賞し注目を浴びるパレスチナのドキュメンタリー映画『壊された5つのカメラ』がついに、9月下旬から日本で公開されることになり、それを記念してパレスチナ人、イスラエル人の両監督が8月下旬に来日します。この映画を観て感動した「非戦を選ぶ演劇人」たちと、パレスチナを追い続けるジャーナリストが、両監督と、パレスチナ、占領、戦争、平和、そしてドキュメンタリー映画について語り合います。(2012/08/16) 日本に売り込まれるイスラエルの軍事・監視技術 パレスチナ人弾圧技術で監視社会「日本」に貢献 7月10日、「イスラエル・セキュリティ・イン・ジャパン」という名のついたイベントが、ホテルオークラ東京において開かれる。主催は駐日イスラエル大使館経済部。イスラエル国防軍の元准将であるアムノン・ソフリン氏(現・イスラエル国立防衛大学講師/民間警備業界コンサルタント)および元大佐のラミ・エフラティ氏(現・イスラエル政府内閣府国家サーバー局部長)による、イスラエルの防衛・公安戦略やイスラエルが有する技術についての講演があり、イスラエルの企業13社がさまざまな分野におけるセキュリティに関する自社技術のプレゼンテーションを行なう。パレスチナ問題に取り組む市民グループは、これらの技術はイスラエル軍需産業が兵器・防衛システムを開発・生産し、同時に占領下のパレスチナ人を管理・弾圧し続けるなかで「経験」を蓄積し向上させてきた技術であり、「セキュリティ」の名のもとに軍事・民事もろとも日本に売り込むための企画であるとして、この催しに反対を表明している。(大野和興)(2012/07/09) パレスチナの春 駐日パレスチナ常駐総代表大使のインタヴュー 文:平田伊都子 写真:川名生十 ![]() ≪twitterから≫国連ではパレスチナ・アッバス演説熱狂的に歓迎 孫崎 享 国連では「パ」のアッバス演説熱狂的に歓迎。何故か日本報道ほとんど無視。イスラエルの報道より事実を伝えていない。(2011/09/24) 「パレスチナ国家宣言を国連で」 駐日パレスチナ大使ワリード.シアムが語る 文:平田伊都子 写真:川名生十 ![]() パレスチナ自治区を実効支配するイスラエルの論理 松澤 聡 一向に進まない和平交渉。その背景の一つに、パレスチナ西岸自治区はイスラエルにとって国防上の要という認識がある。、その上でヨルダン川沿いに伸びるヨルダン渓谷は有事には自然の城壁となる為にイスラエルにとってヨルダン川西岸パレスチナ自治区内に伸びるヨルダン渓谷を手放す事はできないのだ。facebook内にインティファーダ(蜂起)を呼びかかけるページが開かれたが、facebook管理会社にページは削除された。パレスチナ人のフラストレーションは限界近くなって来ている。(2011/05/27) 【AIニュース】エルサレムでの爆破は非難すべきだが、イスラエルは住宅地域への迫撃砲弾発射をやめよ アムネスティ・インターナショナルは3月24日に声明を発表、23日にエレサレムで起きたバス爆破事件に関連して、イスラエルの民間人を標的としたバス爆破を飛散すると同時に、その背景にあるイスラエルによるガザ試合への迫撃砲による攻撃市内の住宅地への攻撃を強く非難した。(日刊ベリタ編集部)(2011/03/28) イスラエルでバス爆破事件 広がる反パレスチナ感情 松澤 聡 ![]() アムネスティ、ガザ紛争の犠牲者のために、国際的な司法解決を求める行動を起こすよう国連・人権理事会に請願書 【AIニュース】アムネスティ・インターナショナルは3月7日、ガザとイスラエル南部で2008年から2009年にかけて起きた紛争の犠牲者のために国際的な司法解決を確実に行うため、3月後半の人権理事会会期中に重要な一歩を踏み出すよう求める約6万6850人の署名を添えた請願書を国連人権理事会に提出した。イスラエル軍による行動の中には精密誘導兵器による民間人攻撃、民間の資産・インフラ、国連施設への攻撃、医療施設・人員への攻撃、白リン弾の無差別使用などが含まれている。3つの事例で4人のイスラエル軍兵士が起訴されたが、今のところ紛争関連で拘禁刑を言い渡されたのは、クレジットカードを盗んだとして有罪となった兵士1人だけである。(2011/03/11) 米国の拒否権行使はイスラエルの違法入植地拡大への「ゴーサイン」 アムネスティが米国を非難 アムネスティ国際ニュースによると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、東エルサレムを含む同地域でイスラエルがすべての入植活動を停止するよう要求する国連安保理決議に米国が拒否権を行使したことを非難するとともに、被占領パレスチナ地域(OPT)におけるイスラエル人入植地が違法であることを再確認すると発表した。また同ニュースは、民間人を占領地に入植させるイスラエルの政策は戦争犯罪であり、被占領西岸地区のパレスチナ人たちの適切な住宅、水、生活の権利を継続的に侵害する結果となっていると指摘している。(日刊ベリタ編集部)(2011/02/24) ムバラクなき後の中東情勢 高税・高負担のイスラエルではこれ以上の国防費の増額は無理 ![]() バラク氏の労働党からの離党とその波紋〜新党から4人が入閣へ〜 イスラエルの国防大臣であるエフード・バラク(Ehud Barak, 1942-)氏が労働党から離党する。バラク氏に近い労働党議員4人もバラク氏と新党を立ち上げる見通しだ。ただし、バラク氏は連立内閣には留まるという。2009年の選挙以来、労働党は右派のリクードなどと連立内閣を組織してきたが、イスラエルの国会の力学に変化が起きている。(2011/01/22) 1月8日 土井敏邦・最新作「ガザに生きる」5部作/中間報告会ーガザ攻撃二周年追悼にかえてー あれから2年、「ガザ攻撃」もパレスチナの歴史の1事件として、人びとの記憶から忘れ去られようとしています。しかし1400人を超える犠牲者の遺族はもちろん、5500人の負傷者、家屋を失った10万人近い住民たちの苦悩は今なお続いています。一方、イスラエルによる封鎖によって、破壊からの復興もままならず、経済基盤も破壊され、人びとの生活は瀕死の状況下にあります。なぜガザはこの悲惨な状況に至ったのか――この問いに向き合い、伝えることは、1985年以来、20数年間、ガザの人びとと関わり、取材を続けてきたジャーナリストの1人としての責務です。昨夏以来、イスラエル政府によってプレスカード発行を拒否され、ガザを取材できなくなった現在、1993年秋以来、撮りためてきたガザの映像を元に、その問いの答えの一端を伝えていくしか残された手段はありません。映画「ガザに生きる」5部作(各部約1時間)の制作を決意したのは、そういう動機からでした。(2011/01/06) 異常乾燥のイスラエルで史上最大規模の山火事 不法投棄のゴミ発火説からテロ説まで憶測が飛び交う イスラエル北部・カルメルの谷周辺で、今週木曜日に起きた森林火災は41人の命を奪い7000エーカーを灰に変え、今もなお森をゆっくりと進んでいる。(テルアビブ=松澤聡)(2010/12/07) 無印良品、イスラエル出店を断念 市民団体の運動が実を結ぶ 無印良品で知られる株式会社良品計画が、イスラエル出店を断念する決定を下した。無印良品のイスラエル投資については、アジア太平洋資料センター(PARC)を始めとする日本の市民組織・NGOが反対を表明、計画中止の申し入れと運動をおこなっていた。(日刊べりタ編集部)(2010/12/01) 「無印良品」はイスラエルに投資するな 市民グループが抗議行動 「無印良品」を作る株式会社良品計画がイスラエルに出店する。この投資行動に反対する市民グループがWeb署名を募り、店頭での抗議行動を呼びかけている。(日刊べりタ編集部)(2010/11/17) パレスチナ和平交渉 オバマ大統領、ホワイトハウスをチェンジしてくれ! 文:平田伊都子 写真:川名生十 ![]() 【パレスチナの村から】(4)「パレスチナ人はわざわいだ、子どもを殺すことも許されるとラビは説教する」 大野和興 ![]() 実りない和平交渉にいつしか口閉ざすイスラエル平和活動家 松澤 聡 ![]() イスラエル入植者がパレスチナの村を襲い、オリーブ園を焼き、発砲 子どもが負傷し入院 ![]() イスラエル兵士解放運動マーチに12万人 シオニストもリベラリストも その陰に6000人のパレスチナ人収容者 松澤 聡 ![]() イスラエル、核兵器開発の内部告発者を再び独房に監禁 イスラエルの核の内部告発者、モルデハイ・バヌヌが独房に監禁されている。イスラエルの核兵器工場の技術者だったバヌヌは、1986年に英国の新聞のその実態を内部告発、イタリアでイスラエル諜報機関のモサドの諜報員に拉致されてイスラエルに連れ戻され、18年の刑を言い渡された。このうち最初の11年間は、独房監禁だった。釈放されたバヌヌは今年5月23日、外国人と接触したという罪状で、3カ月間再び服役、収監直後に独房に監禁された。バヌヌを「良心の囚人」として即時無条件釈放を要請している国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、次のようにその不当性を訴えている。以下、アムネスティ国際ニュースを転載する。(日刊ベリタ編集部)(2010/06/23) イスラエル国内にも人権問題はたくさんある テルアビブで”Gay Pride Parade” 松澤 聡 ![]() イスラエル当局はパレスチナ人の家屋の破壊を停止せよ アムネスティが警告 国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルによると、イスラエルの占領下にあるパレスチナでは、違法建築だという理由でイスラエル軍によるパレスチナ人の家屋破壊が大規模に進んでいる。アムネスティ国際ニュースは、「取り壊しは日程の予告なく行われ、所有物を持ち出したり避難場所を見つけたりする機会も与えられない」と伝えている。国連によると、2009年には、イスラエル当局からの命令で住居が破壊された結果600人余りのパレスチナ人たちが住む場所を失った。その半数以上は子どもたちであるという。(日刊ベリタ編集部)(2010/06/16) イスラエルは国連人権理事会が決定した船団殺戮の国際調査団を受け入れよ アムネスティが要請 イスラエル軍が公海上でガザ救援市民船団の乗員を殺戮した問題で、国際的は批判が高まっているが、イスラエルはいまも正当な行為であったことを強調、国際的な調査団の受け入れを拒否し続けている。国際人権NGO、アムネスティ・インターナショナルは迅速で信頼できる国際的調査の必要性を強調する勧告を発表した。同時にアムネスティは、ガザ封鎖そのものが国際法違反である集団的懲罰の一形態であることを指摘、イスラエル政府に対して封鎖を直ちに解除するよう要請した。(日刊ベリタ編集部)(2010/06/09) まだイスラエルに拘束されたままの人もいる 「唯一の武器は私のひげ剃りだった」と乗船した推理作家 イスラエルは拿捕した市民救援船団に乗船していた人たちを国外追放にしたと発表したが、まだ拘束されたままの人や行方不明の人びともいると、在パリの市民運動家、コリン小林さん(グローバル・ウォッチ)が伝えてきた。小林さんが伝える拘束者の内訳と証言を紹介する。(日刊ベリタ編集部)(2010/06/03) イスラエル軍に拿捕された市民船団乗員、釈放へ ノーベル平和賞受賞者を乗せた新しい市民支援船がガザへ向かう ヨーロッパの市民団体からの情報によると、イスラエルは、拿捕した乗員のすべてを今日から明日にかけて国外追放すると発表した。しかし、イスラエルの特殊部隊による殺戮行為の犠牲者のの本当の数は9人から19人までさまざまな数が出され、真実は明らかでなない。また、アイルランド国籍の新しいガザ救援市民船がアイルランドからガザに向け航海を続けている。この船にはノーベル平和賞のマー レッド・コリガン=マグワイア女史も乗船している。(日刊ベリタ編集部)(2010/06/02) アムネスティ、イスラエルによるガザ支援船の活動家殺害の調査を求める 国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは31日、イスラエル海軍の特殊部隊がガザ救援に向かう市民船団を襲撃、多数の市民活動家を殺害した事件について、イスラエル政府に対し、信頼できる独立した調査を直ちに始める要請した。また、アムネスティはイスラエルによるガザ封鎖そのものが国際法違反であると指摘している。(日刊ベリタ編集部)(2010/06/01) イスラエル軍強襲によるガザ救援市民船団側の死者は20人にのぼる見込み イスラエル海軍の特殊部隊によって強襲されたパレスチナ自治区ガザへの支援物資を運んでいたガザ救援市民船団側の死者は20人にのぼると、パレスチナのハマス(Hamas)が運営するアルアクサ(Al-Aqsa)テレビが報じた。イスラエル軍の発表によると少なくとも10人が死亡した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは負傷者は約30人と報じた。世界の市民が乗り込む人道支援船に多数の死傷者が出たことで、イスラエルへの国際的非難が高まるのは必至とられる。(日刊ベリタ編集部)(2010/05/31) イスラエルの特殊部隊がガザ救援市民船団を強襲 多数の死者・負傷者 イスラエルによるガザ封鎖が続く中、パレスチナを支援する各国の市民団体が1万トンの救援物資(セメントや医薬品、車いすなど)を届けるためガザに向かってい6隻の船団が31日未明、イスラエル特殊部隊のヘリコプターによって襲撃され、多数の死傷者を出した。各国で市民によるイスラエル大使館への抗議行動が広がっている。(日刊ベリタ編集部)(2010/05/31) イスラエル新軍令、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人に対する「侵入者」定義を拡大 地区からの追放、強制移送が増大か イスラエルは4月13日にパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区に新しい軍令1650号を発効した。それはイスラエル当局が発行する許可証を持たずに西岸地区にいる人びとを「侵入者」と定義するというもので、「侵入者」とみなされた人びとは他国に追放されるか、ガザ地区に強制移送されるか、刑事訴追に直面する可能性があると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは懸念している。(日刊ベリタ編集部)(2010/05/23) パレスチナを代表する人権弁護士が来日 25日まで東京、大阪で講演活動 国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの招へいで来日するパレスチナの人権弁護士ラジ・スラーニ氏は5月21日から25日にかけ東京、大阪で市民との交流、講演活動を行う。同氏はパレスチナ・ガザ自治区に本拠を置く「パレスチナ人権センター」の代表で、自身もイスラエル軍による罪状無しの拘留に何度も遭い、拷問をうた経験を持つ。1988年にアムネスティー・インターナショナルの「良心の囚人」に選ばれるなど世界的にも著名な人権活動家である。(日刊ベリタ編集部)(2010/05/20) イスラエル政府は核の内部告発者を再投獄してはならない アムネスティがイスラエル政府に求める 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、数日内に再投獄のおそれがある核の内部告発者モルデハイ・バヌヌを収監しないよう、イスラエル政府に求めたと発表した。1986年にイスラエルが核兵器を製造していることを告発したバヌヌ氏は、18年の刑に服し、その後も軍と警察による厳重な監視下に置かれている。イスラエル最高裁判所5月11日、許可なく外国人に会ったとの理由で、さらに3カ月間の服役を命じる判決を下した。(日刊ベリタ編集部)(2010/05/18) イスラエル、ノーム・チョムスキー氏の入国を拒否 パレスチナ自治区西岸の大学での講演のため訪問 ![]() “占領・封鎖・分断”のパレスチナで進む日本のODA 「平和と繁栄の回廊」の今(下)) 姿も見えないもう一つの当事国イスラエル 近藤康男 ![]() “占領・封鎖・分断”のパレスチナで進む日本のODA 「平和と繁栄の回廊」の今(上)) 現地の人にも見えない計画の意味 近藤康男 ![]() 【パレスチナの村から】(3)彼らは集団でやってきて石を投げ火をつけ、オリーブの木を伐る イスラエル人入植者に土地も水も奪われて 大野和興 ![]() ガザ紛争下での人権侵害を調査するための国連決議 人権NGOら、棄権から賛成に転じた日本政府を歓迎 日本国際ボランティアセンター、ピースボート、アムネスティ日本など人道援助や人権問題取り組む日本のNGO9団体はさる2月26日の国連総会で日本政府がガザ紛争における人権や人道の罪に対し、国連として「独立した信憑性が高い調査」をもうけることに賛成票を投じたことを歓迎する共同声明を発表すると同時に、今後日本政府が重大な人権侵害の免責に終止符を打つための行動をとるよう求めた。日本政府は2009年11月に採択された同様の決議には棄権していた。この共同声明は3月5日に発表された。(大野和興)(2010/03/07) 【パレスチナの村から】(2) クスクスと難民 (ラマラ6日=大野和興+上垣喜寛)土壁がところどころ崩れた年代物の建物に案内された。中に入ると、白衣を着た中年の女性が大勢忙しく働き、クスクス(couscous)の食材を作っている。土間にあぐらをかくようにどっかりと座り、粉をこねる女たちは全員この地域にある難民キャンプのクスクス生産組合のメンバーだ。パレスチナでは人びとのあらゆる活動がイスラエルの占領と重なる。(2010/02/06) 【パレスチナの村から】(1)「村に生き、農業を続けること自体が抵抗なのです」 (ラマラ5日=大野和興・上垣喜寛)冬のパレスチナ自治区西岸地域の天候は荒れていた。中心都市ラマラでは、夜半、雨と風がホテルの窓を激しく打ち鳴らした。昼間も冷たい風が吹き、晴天と雨が交互に襲う。西岸地域の村を訪ねる旅人にとってはつらい天候だが、ここ3年、干ばつに悩まされている地元の農民にとっては恵みの雨だ。なぜ「パレスチナの村」なのか。空爆するイスラエルの爆撃機、火を吹く戦車、瓦礫の山と死者をなげき悼むパレスチナの人びと、テレビの映像を通しておなじみのなってしまったパレスチナの現実の、その向こうで人びとはどんな日常を営んでいるのか、どんな思いで日々を過ごしているのか、この現実の先に何を見ているのか。村を歩き、農業の現場で農民と触れあう中で、そのことを知りたいと思い、日本の百姓や農業に近くで働の友人らと誘い合わせて私的な旅に出た。(2010/02/05) 被占領パレスチナ地域:戦争犯罪調査の期限迫る アムネスティが警告 国際人権団体アネススティ・インターナショナルは、一年前のイスラエルのガザ侵略と虐殺で戦争犯罪を行った人びとに責任を取らせる作業が、国連が定めた2月2日に向け実際に進んでいるかどうかをイスラエルとハマス問う警告を発した。(日刊ベリタ編集部)(2010/01/09) ガザ住民虐殺につながるエジプトの壁建設を止めさせよう 各地で抗議の動きが広がる ガザの地下トンネルにおける密輸の防止と国境の管理権を口実に、エジプトがガザとの境界に遮断壁の建設を開始、内外のさまざまなグループから批判と抗議が出ている。日本では「ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉」が駐日エジプト大使に対し要請書を準備、日本の市民に賛同を呼びかけている。(日刊ベリタ編集部)(2010/01/07) ガザ侵攻から1年 ガザをめざすフリーダム・マーチ参加者をエジプト政府が拘束 ![]() 戒厳令下のへブロン 殉教カメラマン、マーゼン・ダーナー 文:平田伊都子 写真:川名生十 ![]() ベルリンの壁20周年のその日、パレスチナの若者、ニリンの壁を倒す パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人の若者たちが、イスラエルが構築した分離壁の一部を壊す行動に出ている。6日にはベルリンの壁崩壊20周年にあわせてニリン村で、高さ6メートルの壁の一部が倒された。その模様をユーチューブで見ることができる。映像の最後に銃声が響き渡った。(日刊ベリタ編集部)(2009/11/12) アラファトは毒殺だった? パレスチナ解放運動はテロじゃない 文:平田伊都子 写真:川名生十 ![]() わずかな水しか利用できないパレスチナの人びと イスラエルが水源を独占、雨水貯蔵施設さえイスラエル軍が破壊 (アムネスティ国際ニュース)アムティアネスティ・インターナショナルはイスラエルが共有水資源の全面統制を続け、差別的政策を推し進めることで、十分な水を得る権利をパレスチナ人から奪っていることを非難している。イスラエルがこのような方針をとっているために、被占領パレスチナ地域では、合理的な理由なく水の使用が制限され、パレスチナ人が有効な水インフラを開発することも妨げられている。(2009/10/28) なぜガザにおける人権侵害回復の勧告採択を棄権したのか 人権NGOら、岡田外相に質問と要請 国連人権理事会は10月15、16日に特別会期を開催、パレスチナ・ガザ地区における人権侵害の実態とその責任の所在を明らかにし、人権の回復のために取り組みを提起したゴールドストーン勧告を賛成多数で承認した。投票の内訳は、25カ国が賛成、6カ国が反対、11カ国が棄権、5カ国が投票拒否で、アメリカは反対、英仏は無投票、日本は棄権した。東京に本拠を置く国際人権団体ヒューマンライツ・ナウと国内で活動するパレスチナ関係NGOは20日、日本政府に対し,棄権理由の開示とこれから同勧告を論議する国連総会、安保理での同勧告を支持するよう要請を行った。(日刊ベリタ編集部)(2009/10/21) 国連調査「ガザ攻撃は戦争犯罪」 国際人権NGOが各国政府に対し,勧告受け入れを要請 昨年12月からのイスラエルのガザ攻撃に対し、国連調査ミッションは9月15日に報告書を出し、イスラエル、パレスチナ武装組織双方について戦争犯罪が認められると指摘、イスラエルに調査と訴追を求めるとともに、六か月以内に誠実な真相究明と責任追及がなされない場合は、国連安全保障理事会がこの問題を国際刑事裁判所に付託すべきだ、と勧告した。この勧告を受け、ジュネーブの国連人権理事会は9月29日にこの報告を受けて特別会期を開催、決議を採択する予定となっている。こうした動きを受け,国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、「人権理事会は、今回の調査団の報告と勧告すべてを支持して、正義と人権回復のために行動すべき」との声明を発表、各国政府、とりわけ反対・棄権の予想される国々に対し、この考えを伝え、調査団の報告と勧告を支持するよう求めている。(日刊ベリタ編集部)(2009/09/24) パレスチナ、占領下では農業もまた占領されている 近藤康男 ![]() 映画『オリーブの木がある限り』 オリーブは私たちの文化・歴史、生きた証なのです ![]() ガザ攻撃に対する国連人権調査団の調査が始まる 国際人権NGOが徹底的な調査を求め声明を発表 2008年12月27日から1月18日までのイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃・紛争に関連した国際人権・人道法違反行為を調査するため、リチャード・ゴールドストーン氏を長とする国連の事実調査団が6月1日、ガザへの調査を開始したのを受けて、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、この調査団の派遣を歓迎する、との声明を発表した。声明は今回の調査に対しイスラエル政府が協力するよう強く呼びかけると同時に、バン・キムン国連事務総長に対し、報告書の全文公表と国際人権・人道法違反に対する断固たる措置を投球している。(ベリタ編集部)(2009/06/07) パレスチナ占領、現実を知って〜 元イスラエル軍将校が「沈黙」破る ![]() イスラエルはハマース崩壊を図ったが失敗し、市民を狙った フランスNGOの医療視察派遣団が報告 フランスのNGOが派遣したガザへの医療視察団は帰国後の報告で、イスラエルは空爆によってハマースの幹部を大量に殺戮し、崩壊に追い込むことを狙っていたが失敗、「ハマースと市民を分断するために、市民そのものに焦点を当てた無差別攻撃に転じた」と分析している。以下はパリ在住の市民運動家コリン・小林さん(グローバル・ウオッチ)から寄せられた報告である。(ベリタ編集部:大野和興)(2009/02/15) 【AIニュース】イスラエル兵士によって荒らし尽くされたガザの家々 水も与えず、地下室に閉じ込める 18日に停戦が宣言されたにもかかわらず、イスラエルの砲艦は毎朝ガザの海岸に向けて砲撃している。ガザのアムネスティ・インターナショナル事実調査チームは21日、イスラエルの砲艦からのこうした砲撃の結果、9人が負傷したという情報を得た。アムネスティ・インターナショナルの「Livewire」ブログの第5回掲載分で、チームは22日、最近の3週間に及ぶ紛争の間、イスラエル軍兵士によって家屋を強制的に奪われ、軍事拠点として使用された家族たちを訪問した様子をつづっている。(アムネスティ国際ニュース)(2009/01/29) 【ALニュース】民間人に対するイスラエルの白リン弾使用は「明白で否定できない」 ガザ地区を訪問したアムネスティ・インターナショナルの派遣団は、ガザ市とその北部の人口が密集した住宅地で白リン弾が広範に使用されたという確実な証拠を得た。(アムネスティ国際ニュース)(2009/01/27) 空爆2300回、死者約1400人、医療施設崩壊21… 数字が示すガザ被害の惨状 パレスチナ自治区ガザは、イスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の停戦によって小康証拠を保っているが、23日間にわたるイスラエル軍の攻撃が残した傷あとの惨さが統計値でも明らかにされている。空爆回数、死傷者、家屋破壊、水道や医療施設、モスク、学校などの被害の全体像を米国のネットメディア TomDispatchが22日に報じた。(バンクーバー=落合栄一郎)(2009/01/26) 《AIニュース》がれきの街ガザからアムネスティ調査チームが報告 17日にガザ市に到着したアムネスティ・インターナショナルの事実調査チームは、この地域でどの程度の破壊があったのか、証拠を収集しつづけている。アムネスティ・インターナショナルの「Livewire blog」に掲載した文章の中で、チームは「以前にぎやかだった地区が、月面の風景のように平らにされてしまった」様子、また「どれほどの広角レンズカメラでも破壊の本当の規模をおさめきれない」ような状況を語っている。(アムネスティ国際ニュース)(2009/01/23) ガザ戦争後のハマス カレド・フロウブ 【openDemocracy 特約】2002年、当時のイスラエル国防軍の参謀総長であったモシェ・ヤーロンは「パレスチナ人は、意識の最も深いところで、彼らは敗北した人々であるということを理解するようにならなければならない」と言った。2008年末にガザ地区でイスラエルによって始められた戦争は一つには、ハマスにもこの考え方を内在化させようと狙っている。そうはならないし、できない。実際には、戦争は反対の効果をもたらすであろうとわたしは考える。(2009/01/20) 予告された自殺の記録 イスラエルの場合 イマニュエル・ウォーラーステイン ![]() イスラエルが単独停戦を票決か ハマスは軍撤退を要求 死者1199人に 【パリ17日=飛田正夫】イスラエルは、エジプトと米国がガザ地区への武器密輸を止める約束をした後に、17日夕にもオルメルト首相を中心に安全閣議を招集し、同地区での単独停戦を票決するとの情報が16日に伝えられた。だが、イスラエル軍は17日も明け方から空爆を続け、パレスチナ人権センターによるとパレスチナ人の死者は1199人に達した。(2009/01/17) ジェノサイドへの国際的批判無視するイスラエル 米シンクタンク、倫理的戦略の欠如を懸念 ガザでのジェノサイドに対する国際的な批判の高まりにもかかわらず、イスラエルは虐殺の手を緩めようとはしていない。同国の日刊紙イェディオト・アハロノトによると、現在イスラエルの軍事作戦は、空爆と地上戦に続く「第三段階(Phase 3)」に入っている。「終盤」への前進をめざす政府に呼応して、極右政党は核攻撃も辞さないことを示唆している。しかし、米国のシンクタンクは、イスラエルの軍事的な勝利は倫理的な戦略を欠いているため、中東における米国など友好国の影響力を損なうことになると懸念している。(スウェーデン・みゆきポワチャ)(2009/01/17) 米上下両院で民主党主導のイスラエル擁護決議 共和党よりも親イスラエル的姿勢 アメリカの上下両院ともイスラエル擁護、ハマス非難の決議を圧倒的賛成多数で可決した。また、オバマ次期大統領氏を代弁するはずのクリントン上院議員は国務長官承認の審議会で、アメリカの外交政策の重要項目の一つとしてイスラエル擁護を強調した。彼女はガザの現状については、人道的立場から無辜の市民の犠牲には遺憾を表明したが、それ以上のものではない。これがオバマ氏個人の意思なのか、クリントン氏自身の意思なのか。クリントン氏は、イスラエルの圧力団体AIPACに深く関わっていることはよく知られている。(バンクーバー・落合栄一郎)(2009/01/17) 【AIニュース】 米国がイスラエルへ軍需品を輸送、全面的な武器禁輸が不可欠 ガザ地区における民間人の死者数が増え続ける中、違法な攻撃とその他の国際法違反を防ぐために、ガザ紛争のすべての当事者に対する全面的武器禁輸が緊急に必要となっている。これまでに少なくとも900人のパレスチナ人が殺され、そのうちの3分の1以上は、子ども約200人を含む民間人である。このような中、米国からの軍需品が同地域に向かっている。(アムネスティ発表国際ニュース)(2009/01/17) 国連事務総長はガザの即時停戦を、ビンラディンはイスラエル軍への聖戦を呼びかけ 【パリ15日=飛田正夫】ガザ地区の停戦協議のため中東歴訪を始めた国連の潘基文(バンキムン)事務総長は14日、ハマスのイスラエル領へのロケット攻撃とイスラエルの過度な軍事展開を非難し、双方に戦闘の即時停止を繰り返し呼びかけた。一方、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンは、ガザ地区でのイスラエル軍の攻撃に対し聖戦を呼びかけていることが同日わかった。この中で、ビンラディンはパレスチナ人民の苦しみを語っている(2009/01/15) 仏国営TVがイスラエル軍の攻撃で誤報 メディア諮問機関が報道監視を強化へ 【パリ14日=飛田正夫】フランス国営テレビA2は、5日昼のニュースで、イスラエル軍の攻撃によるものだとして、ガザ地区最大のパレスチナ難民キャンプがある北部のジャバリヤでトラックが爆発し大勢の犠牲者が地上に横たわる映像を流した。しかし、同国の視聴覚高等諮問機関CSAは、このニュースは誤報と指摘、A2に対し正確な報道とその確認を勧告した。CSAはこれを機に他のメディアへの監視強化の方針を決めたと13日発表した。イスラエルの友好国のフランスとしては、A2のような反イスラエル的な行為は好ましくないと判断されたようだ。(2009/01/15) ニューヨークでイスラエル擁護のデモ 「ハマスは悪魔」と米上院議員ら 1月11日、ニューヨークにあるイスラエル大使館の前におよそ1万人の人が集まった。イスラエルのガザ侵攻への抗議ではなく、その政策を擁護するものであった。スピーチはすべて、ハマスが悪魔的な存在でそれを叩くのは当然という論調で、喝采が起こりむしろお祭り気分であったらしい。ニューヨーク選出上院議員チャック・シューマーは、イスラエルの人道的なやり方を強調した。曰く、イスラエル軍は、爆撃する前に、ガザ住民に避難せよと警告した、こんな親切なことをする国が他にあるだろうか?と。(バンクーバー=落合栄一郎)(2009/01/14) 70人を一軒の家に閉じ込めミサイル攻撃 生存者は「人間の盾」に イスラエル軍の住民虐殺相つぐ 【スウェーデン9日=M・ポワチャ】イスラエル当局は、ガザ地区を包囲して外部との接触を遮断し、外国のメディアが内部に入ることを妨害している。イスラエル軍のパレスチナ市民に対する虐殺と人権蹂躙を隠ぺいしたいのであろう。だが、その情報規制をかいくぐって、医療従事者や負傷した人々による住民虐殺の実態にかんする生々しい証言が、一部メディアや人権団体をつうじて伝えられている。数家族を一軒の家に閉じ込めてミサイル攻撃をしたり、白い布を掲げる女性と子どもたちにも容赦なく銃弾を浴びせているという。(2009/01/10) 欧州NGOと国連のガザ救援活動が始動 イスラエルの3時間攻撃停止で 【パリ8日=飛田正夫】ガザ地区での1日3時間の停戦が7日に決まったのを受けて、「次第に一大強制収容所の様相を呈してきた」(バチカンのレナト・マルチノ枢機卿)同地区のパレスチナ人に対する、ヨーロッパのNGOと国連機関の救援活動が活発化している。欧州の各種メディアによると、これらの国際機関は (2009/01/10) 《Message from Gaza ガザからの叫び》 ガザより、今のところわたしは無事です ガザ・アル=アズハル大学芸術人文学部英語学科教授アブデルワーヘド教授がディーゼル自家発電に頼りながらガザの現状を電子メールで世界に発信している。ガザをイスラエル軍が地上攻撃する前後の模様を、そのメールからお届けする。イスラエル軍の爆撃を逃れ、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)に避難した人々を、爆撃がさらに追いかけ、殺戮しているようすが手に取るようにわかる。邦訳は 岡真理さん。(ベリタ編集部:大野和興)(2009/01/09) 世界の世論を結集してシオニストと米国に抗議の声を イスラエルのガザ攻撃の多面的背景 ガザからの悲痛な叫びがベリタの紙面から聞こえて来ます。この問題の種々な面を少し考えてみましょう。なぜ今、イスラエルは攻勢に出ているのか。パレスチナ側のハマスという原理主義勢力の小規模なロケット弾攻撃への報復、イスラエルはどの国とも同様に自衛する権利を有する、というのが公式の正当化である。残念ながら、イスラエル人民自身が、今の自国のやり方に抗議し、それを止めさせることが出来る可能性はほとんどゼロである。今は世界の世論を結集して、アメリカを凌駕するぐらいの抗議の声をあげるしかないのであろう。(バンクーバー・落合栄一郎)(2009/01/08) ガザ攻撃のイスラエル軍、クラスター爆弾や劣化ウラン弾を使用か ![]() 《Message from Gaza ガザからの叫び》 嘆きと悲しみと死と 2009年元日のガザ ![]() ガザの煉獄:犯罪的で卑劣 ミッシェル・ワルシャウスキー(オルタナティヴ情報センター) イスラエルにいながら占領反対、反戦運動を精力的に続けるオルタナティヴ情報センター主宰者、ミカドことミッシェル・ワルシャウスキーが1月2日に出した論考を紹介する。彼は述べる。「そのことについて、繰り返し言わねばならない。これはガザ地区で繰り広げられている戦争ではない。そうではなく、何も防備も持たない住民に対して世界第三位の空軍によって一つの煉獄が繰り広げられているのだ」と。粗訳ですが、ご勘弁を。転載歓迎。(在パリ、グローバル・ウォッチ コリン小林)(2009/01/03) 日本のNGO、ガザに緊急救援開始へ ![]() ガザからの写真 燃え上がる街、がれきと化したビル、死んだ子どもを毛布にくるみ抱きかかえる人・・・ ![]() 世界各地でイスラエルのガザ虐殺に抗議の行動 ガザを空爆、多数の死傷者を出し続けるイスラエルに対する抗議行動が世界各地に広がっている。パリで、ロンドンで、東京で、アラブ世界で、さらにはイスラエル国内で・・・。インターネットを通して流れるその模様を、ニュース、動画や写真で紹介する。(ベリタ編集部:大野和興)(2008/12/31) ロバがひく台車の上で二人の幼い少女が死んだ イスラエルの爆弾が降り注いだのだ 訳:秋本陽子 いまインターネットに乗ってひとつの物語が世界中を飛びかっている。イスラエルによるガザ空爆で亡くなった幼い姉妹の話である。 (2008/12/31) イスラエルのガザ虐殺に抗議 市民有志、NGOがイスラエル大使館前で行動 NGOらは外務省にも要請 ![]() この40年間にイスラエルのユダヤ人は何を学んだのか ラミ・フーリ 【Agence Global特約】旧約聖書では、神はヘブライ人の傲慢と思い上がりを罰し、40年間、荒野を放浪させ、より謙虚になった世代がカナンに入ることを許した。イスラエルの現在のガザに対する残忍な攻撃から判断すると、現世代のイスラエルのユダヤ人は、こうした40年間の教訓を学ぶのに熟達していないようだ。それはまさに40年前であった。1968年12月28日、イスラエルの奇襲部隊はベイルート空港を襲い、レバノンの民間機13機を破壊した。(2008/12/31) 国際協力NGO・JVCが伝えるガザのようす 「泣き叫ぶ人々、乗用車で怪我人を運ぶ人々、血にまみれた路上、レポートをしながらも僕の手は震えている」 パレスチナで医療や子どもの栄養改善をターゲットに活動する国際協力NGO・日本国際ボランティアセンター(以下JVC)に現地から入った情報によると、ガザでは医療関係者はフルの活動しているが、医薬品も医師も徹底的に不足、死傷者は増える一方の状況にある。救急車の燃料も足りない。政府の病院では亡くなった人々をお墓に運ぶまで冷蔵庫に入れているが、そのキャパが足りず、多くの遺体が外に並んでいる。以下、JVCパレスチナボランティアチームの活動日記「パレボラブログ」からの転載。(ベリタ編集部:大野和興)(2008/12/29) 市民有志がイスラエルへの抗議行動を呼びかけ 世界の民衆と歩調をあわせ、30日にイスラエル大使館へ 「中東各地で抗議行動が起きています。ロンドンなど欧州の都市や、イスラエル国内でも抗議のデモが始まっています。29日現在、大阪ではイスラエル領事館に対する申し入れ行動が行われています。規模は小さくとも、各地で抗議のうねりを作り出すことが必要です」ーそんな呼びかけとともに、ガザを空爆、多くの死傷者を出しているイスラエルに抗議する緊急行動が市民有志によって呼びかけられている。12月30日午後、イスラエル大使館に向かう。以下は呼びかけ文。(ベリタ編集部:大野和興)(2008/12/29) 空爆下のガザから、小さな発電機で世界に発信 「刻一刻と死傷者の数は増えている」 イスラエルによる空爆下のパレスチナ自治区・ガザからの緊急通信が世界に発信されている。発信者はガザ・アル=アズハル大学の英文学科のアブデルワーヘド教授(prof abdelwahed)。電気が切れたガザで、発電機でかろうじて電力を維持しながら、世界に向けて発信している。以下は京都から転送されたガザ緊急電。転送者は「イスラエルがハマースの攻撃に対する報復としてハマースの拠点を攻撃しているという日本の報道は偽りです。これは、非戦闘員、民間人に対する大量虐殺です。重慶・ゲルニカ・ドレスデン・東京大空襲、そして、ヒロシマ・ナガサキ、同じことが2008年12月の今、起きています」と述べる。(ベリタ編集部:大野和興)(2008/12/28) 失業、貧困の拡大、食料不足 イスラエル抑圧下のパレスチナの現状をNGOスタッフが報告 ![]() 海上からガザの経済封鎖突破をめざす 欧米、パレスチナ、イスラエルの活動家ら 強硬派と欧米に呼ばれるパレスチナの「ハマース」が昨年ガザ地区を制圧して以来、イスラエルは集団懲罰として兵糧攻めで締め上げるためにガザ地区の検問所の閉鎖を強化している。またエジプトは自国との国境上にあるラファの検問所を一時的な例外の除き完全に封鎖しているため、食糧や燃料、医薬品が欠乏、払底しつつある。一方、地中海に面する海上はイスラエルの艦船によって船舶の航行が禁じられている。そこで海上からの経済封鎖を打ち破ろうと、欧米やパレスチナ、イスラエルの活動家が2隻の船で強行突破を敢行すると発表した。アラブの各紙が一斉に報じている。(齊藤力二朗)(2008/07/26) ハマースが初めてイスラエルを標的にするミサイル発射でイスラエルが憂慮 ガザ地区を実効支配するハマースはカッサームというロケット弾を自家製造し、ガザに近いスデロトなどイスラエル領に目掛けて多数発射していたが命中精度が極めて低かった。ところがハマースが初めてイスラエルの標的に向けて発射できるソ連製の高性能対戦車用ミサイルを保有していることが確認され、イスラエルが憂慮している。4日付の各紙がイスラエルのマアレブ紙から引いて報じた。(斉藤力二郎)(2008/06/05) 改造電気自動車が200キロ走った! 経済封鎖下のガザでパレスチナ人技師が開発 ![]() パレスチナ人をナチ方式で強制収容所に イスラエル建国の裏面史明らかに パレスチナで平和に暮らしていた市民を追い出して、イスラエルという侵略国家が建設されてからこの5月14日で60年が経過する。その過程でパレスチナ人捕虜たちにはナチドイツの強制収容所と変わらない過酷な運命が待ち受けていた。彼らは財産を没収され国外追放か、処刑か、強制収容所で無報酬の重労働に仕分けされた。ロンドンで発行するクドゥス・プレスは、パレスチナの国会議員がイスラエル内外の資料に基づき調査し、現在ではイスラエルの歴史からは抹消されている研究成果を5日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/14) パトカーが無料タクシーに、パトカーの代役に「パト馬」 ガソリン払底に苦しむガザ ![]() ガソリン払底でタクシーが食用油を燃料に イスラエルの経済封鎖下のガザ イスラエルは公正な選挙で選ばれたハマースを支援するガザ住民への集団懲罰として、ガザへの経済封鎖をギリギリまで強め燃料油やガソリン、医薬品を初めとして全ての生活物資の供給を大幅に絞っている。そのためスタンドのガソリンが払底し、闇製品はイスラエルの3倍もする。そこでパレスチナ人のタクシー運転手たちは仕事を続けるために、車の燃料として、エンジンのためには悪いと知りつつ食用油を使わざるを得ないまで追い詰められている。最後の期待の食用油も供給が減ってきた。アラブ各紙がが5月1日に伝えた。(齊藤力二朗)(2008/05/10) イスラエルがパレスチナの麻薬密売を黙認 パレスチナ人若者への蔓延が狙いか イスラエルはパレスチナ人を腐敗させるためにパレスチナで麻薬が蔓延するように密かにパレスチナ人麻薬密売業者を放任、或いは便宜を図っている、とする記事が二本同時に出たので紹介する。分離壁で隔てられたヨルダン川西岸のパレスチナ側では、密輸される麻薬が増えたにもかかわらず、イスラエルは麻薬取引を見て見ぬ振りをしているとミドル・イースト・オンラインが4月24日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/05) 米国同意の下でヨルダン川西岸地区分割計画が進行中 パレスチナ人専門家が講演 パレスチナ人の悲願は自国を持つことだが、イスラエルが構想する「パレスチナ国家」とはどのようなものなのだろうか? ヨルダン川西岸地区を、国際世論の猛烈な非難にも拘らず現在も建設が盛んに進められているイスラエル人の入植地で包囲した幾つもの小郡に切り刻み、隔離壁で相互の間をばらばらに分断し、ヨルダンやガザ地区からも分離する、息が詰まるような「パレスチナ独立国家」建設計画が米国の同意の下に進行中だと、パレスチナ人人口問題の専門家が講演で明らかにした。サウジアラビアのウェブ・サイト「イスラム・メモ」が報じた。(齊藤力二朗)(2008/04/19) イスラエル、アル・ジャジーラをボイコットへ ガザの「偏向報道」理由に メディアが真実を伝えようとすると、その漏洩を恐れる勢力から執拗でさまざまな妨害を受けるのが世の習いだ。その典型例がアラブ圏で圧倒的な人気を誇るカタールの衛星ニュース・チャンネル「アルジャジーラ」で、記者がグアンタナモ刑務所などに罪状も告げられずに拘束され、各地で事務所を閉鎖・砲撃されている。報道の自由を謳うイスラエルの外務副大臣は、120人以上のパレスチナ人が殺されたガザ地区での出来事をパレスチナ側に有利に報道していると非難し、同局をボイコットすると発表した。(齊藤力二朗)(2008/03/15) 人間の権利を訴え家畜群が勢揃い ガザの国連事務所前で経済封鎖解除の先頭に ![]() アラブ世界に「イスラエル消滅論」復活の動き エジプト人専門家らが発言 1967年の第三次中東戦争(六日戦争)で歴史的な敗北を喫して以来、アラブでは「イスラエルの消滅」を語ることはタブーとされてきた。ところが最近、頑強なレジスタンス活動の継続や人口増加策の失敗、ヒズボッラーとの実質的な敗戦などによりイスラエルは遅かれ早かれ消滅するという考えが半ば公然と語られるようになってきた。ユダヤ人やシオニスト研究の専門家であり、エジプトの野党「キファーヤ」の幹部でもあるアブドルワッハーブ・ムセイリー博士の講演内容を6日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/09) イスラエル、ガザの政治・軍事指導者の皆殺しを承認 ライス長官も同意とアラブメディア エルサレムのユダヤ教神学校での乱射事件で緊張が高まるなか、イスラエルの縮小治安閣議は、同国を訪問したライス米国務長官の同意を得て、ガザ地区のハマースと抵抗組織の「イスラム聖戦」の指導者を皆殺しにすることを承認した、と6日付のイスラム・メモがイスラエル諜報機関のサイトから引いて報じた。またイスラエルへのロケット攻撃を止めさせるために、ガザ地区北部の住民を全員強制的にガザ市方面に立ち退かせる計画も審議しているという。(齊藤力二朗)(2008/03/08) 占領と封鎖には抵抗するしかない イスラエルによる燃料制裁で救急車も動けず ガザは窮状に拍車 ![]() イスラエル兵が尻出しの嫌がらせ パレスチナ農民追い出しに新手 羞恥心を逆なでに ![]() イスラエルのガザ封鎖は、国際非難と住民の暴発を避ける「圧力鍋」戦略 経済封鎖により電気や生活必需品の搬入が止まっていたパレスチナのガザ地区では、エジプト国境が一時的に開放されたため、最悪の事態は避けられたが、極狭い流入路を除いて経済封鎖は相変わらず続いており予断を許さない。イスラエルのイェフード・バラク国防相は、一定期間ガザ地区に入る基礎物資や食料を住民が辛うじて生活することができるギリギリの量に抑え、国際社会から非人道的と糾弾されず、ガザ住民が一斉蜂起などの暴発を起こさない程度に締め上げる「圧力鍋」と銘打ったガザ地区に対する兵糧攻め作戦を実施している。1月29日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/02) ラファの壁崩壊後のイスラエルのシナリオ ガザの分割、ハマースとの和解、軍事決着 ![]() イスラエルのガザ侵略に沈黙するアラブ政府 「実はひそかに歓迎している」 ![]() ブッシュ中東歴訪の主目的はハマース粛清計画の総仕上げか エジプト人政治分析家が論評 ほぼ1週間続いたブッシュ大統領の中東歴訪の理由を巡っては、米国のイラン攻撃に対するアラブ側の支持取り付け説や頓挫している中東和平交渉の梃入れ説、過去の失政の挽回説などさまざまな見方が登場した。14日付けのイスラム系レジスタンスの報道・評論サイトであるカーウィム・ネットは、上記諸説を否定した上で、真の目的は、ガザ地区を事実上制圧しているハマースの粛清をめざす米国とイスラエル、パレスチナ自治政府の計画の総仕上げと役割調整だと説く、著名なエジプト人スンナ派の伝道師・政治分析家のムハンマド・ムールー博士の評論を掲載した。(齊藤力二朗)(2008/01/20) イスラエルによる拷問の実態など赤裸々に パレスチナ唯一の収監者博物館 ![]() イスラエルのハニーヤ暗殺決議をブッシュが承認 イスラエルとアラブのメディアが報道 ハマースがガザ地区を制圧した後にパレスチナ自治政府のアッバース議長に解任されながら、現在でもパレスチナ人からの高い人気を誇るハマース出身のイスマイール・ハニーヤ前首相の暗殺計画をイスラエルのバラク国防相が立案した。この暗殺決議に米国のブッシュ大統領がゴーサインを下したとイスラエルのニュース・サイトが12月28日に報じ、アラブの各紙が翌日一斉に伝えている。(齊藤力二朗)(2008/01/05) シリアとイスラエルが秘密交渉開始か 仲介役はロシアとヨルダン ゴラン高原をイスラエルに占領されているシリアとイスラエルが、ヨルダンやロシアなど様々な交渉チャンネルを通じて、水面下で間接的に和平交渉を進めており、来春にも交渉が妥結する可能性が囁かれている。11月30日付のクウェート紙、アル・ジャリーダが報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/06) イスラエルがガザ侵攻を米国と協議か アッバース議長の同地区奪還を支援 米国での中東和平会議が終了した現在、次の焦点は、「和平を希求する」イスラエルが、「テロリスト」のハマースが支配するガザ地区をパレスチナ自治政府のアッバース議長に奪還させるために、いつ同地区に侵攻するかに移っている。その後にはNATO軍を派遣することも討議されているが、余り露骨に軍事介入すると、アッバース議長がイスラエルの手先であることが明白になるので慎重さが求められるという。11月28日付のイスラム・メモがイスラエル紙などから引いて報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/01) 日本もパレスチナ問題の解決に国際的責任を パレスチナ人活動家グデイラートさん ![]() イスラエルの一人勝ちでパレスチナは内戦に 中東和平会議でイスラエルの論調 大多数のイスラエルのメディアは、米国アナポリスで27日に開かれた中東和平国際会議でイスラエルが一人勝ちし、最大の敗者は押されっ放しのパレスチナ自治政府と見る。中でもオルメルト首相が達成した最大の利益は、パレスチナで内戦が勃発することだ。ライス米国務長官は会議開始の半時間前に、共同声明の受入れを渋るアッバース議長を叱り飛ばしたと明かした。28日付のイスラム・オンラインは、イスラエルの各メディアが報じた論調を紹介する。(齊藤力二朗)(2007/12/01) パレスチナで反中東和平会議デモと自治政府治安警察が衝突 死者、負傷者発生で緊張高まる 【30日エルサレム=桐島けい】27日にパレスチナ自治区内で繰り広げられた反中東和平国際会議デモへの自治政府治安警察による武力行使に対し、厳しい批判が集中している。参加者の1人が治安警察による発砲で死亡、翌日に行われた葬儀でも参列者と治安警察が衝突して約60人が負傷するなど自治政府と反対勢力の間での緊張が高まっており、ガザ地区ばかりでなくヨルダン川西岸地区でも「内戦」が勃発するのではないかとの不安の声が住民から漏れている。(2007/12/01) 中東和平会議はアラブ首脳の「戴冠式」 イスラエルを祝福するだけ、成果なしとアラビア語紙社説 24日付のアルクドゥス・アルアラビー(ロンドンで発行するアラビア語紙)が掲載したパレスチナ人ジャーナリストのアブドル・バーリー編集長の社説は、27日から米国メリーランド州アナポリスで始まる中東和平国際会議について、イランの核開発を恐れるアラブの外相たちがイスラエルを「強大で友好的な地域勢力として祝福する戴冠式」で、ブッシュに厳命されて出席を決めたものだとした。会議はブッシュ米大統領やライス国務長官の演説に「拍手をするだけ」で何の成果も生み出さないとみられるが、開催自体が和平実現のために努力したと宣伝できることから「イスラエルにとっては大成功が約束されている」。そして会議終了後にはイスラエルによるガザ地区侵攻など4つのシナリオが待っているという。(斎藤力二朗)(2007/11/26) 中東和平交渉に幻想を抱くべきでない パレスチナ分裂解消が先決 ガザ地区の識者に聞く ![]() 卑劣な値切り屋のイスラエルと和平交渉する部外者のアラブ人 バーレンの元大臣が批判 27日に米国で開かれる中東和平会議は、成功の見通しが皆無でありながら、米国の圧力で最初は渋っていたエジプトやサウジアラビアなどの穏健派アラブ諸国も参加する流れになっている。これらの国々の使節団は、真の当事者であるパレスチナ人の声を考慮せず、彼らのご主人様であるシオニストたちと勝手に交渉している、と痛罵するバーレンの元教育、保健相のアリー・ムハンマド・ファハルー氏の評論をアルクドゥス・アルアラビーが掲載した。「忌まわしいイスラエルの小噺が醜い現実になった」と題し、相手の意思を確かめ原則で妥結してから、おもむろに値切り始めるというイスラエルの交渉術に乗せられるアラブ人を揶揄している。(齊藤力二朗)(2007/11/24) 経済封鎖下のガザの移動手段は二本足 病院は機能停止で500人が死の危険 イスラエルによる経済封鎖で、ハマースが支配するパレスチナのガザ地区住民の生活は物価高騰と失業蔓延で日一日と深刻さを増している。交通費にも事欠く人びとが愛用しているのが、乗車賃も燃料も無しで24時間利用出来る「11バス」。二本足の徒歩の別称で、日本流にいえばテクシーだ、と13日付けのイスラム・オンラインは報じる。また、域内の病院は医薬品不足で、治療を受けられないが域内に出ることも出来ず、500人以上の病人が緩慢なる死を迎えている。(齊藤力二朗)(2007/11/17) オリーブ思い、涙するパレスチナ農民 収穫期にも農地へ行けず ![]() 中東和平会議の偽善を喝破 目的はアラブ穏健諸国によるイスラエル承認だ ヘイカル節は健在 ![]() ガザへの電気、燃料供給削減は国際法に反する集団懲罰 エジプトの外交官がイスラエルを批判 米メリーランド州アナポリスで11月初旬に開催される中東和平会議を直前に控えた28日、ハマースからのロケット弾発射の対抗措置を口実に、イスラエルは兵糧攻め強化の一環として、パレスチナ人の生殺与奪を握るガザ地区への電気と燃料の供給を削減し始めた。一方、国際法の専門家は、ガザ地区は占領地なのでイスラエルはその住民を保護する義務を負い、この措置を違法な集団懲罰だと非難している。29日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた(齊藤力二朗)。(2007/10/30)
ガザ地区封鎖に抗議の男性が焼身自殺未遂 経済、医療など危機的状況に 【エルサレム17日=桐島けい】イスラエルによるガザ地区封鎖措置に抗議して今週始め、パレスチナ人男性が同地区でのデモの最中に体にガソリンを浴びせ焼身自殺を図った。周囲にいたデモ参加者に制止され男性の命に別状はなかったものの、「巨大な刑務所」と化したガザ地区での苦悩と困窮を背景とした事件だった。イスラム原理主義組織ハマスがガザ地区を実効支配し始めた6月から続く封鎖措置はパレスチナの人々の移動の自由を奪い、経済や医療体制を破綻させるなど危機的な状況を引き起こしている。(2007/10/17) イスラエル、パレスチナの有力者・バルグーティー氏を釈放か 中東和平の「目玉」に ![]() エジプトとの交易に秘密地下道続々完成 経済封鎖下のガザでマフィアが運営 6月にパレスチナのハマースがファタハ勢力を駆逐しガザ地区を制圧して以来、エジプトへの出口であるラファハ国境検問所が封鎖され、人と物資の移動が激減し、物価が急騰した。そこで住民の手で多くの小さなトンネルが国境を挟んで地下に掘られている。崩落事故も多く危険な作業だが、住民は生活のためには何もいとわない。8日付のミドルイースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/10/10) イスラエル領内パレスチナ人の2割が捕虜体験者 大半が獄中で拷問、虐待と民間機関報告書 イスラエル領内に暮らすパレスチナ人のうちイスラエルによる捕虜経験者が、65万人と全体の2割と異常に高率であり、その95%は牢獄内で拷問や虐待、辱めを受けているという恐るべき実態が、民間研究機関の「捕虜研究センター」の調査で明らかになった。23日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/01) パレスチナ和平でアッバース大統領とオルメルト首相が最終合意? 秋に米国で予定されているパレスチナ国際和平会議では成果は期待薄との観測が多い中、19日付のアルクドゥス・アルアラビーはアッバース大統領とオルメルト首相の一連の交渉で合意が相当進んでいると伝えた。消息筋情報によるもので真偽は不明だが、事実だとすると、エルサレムをイスラエルとパレスチナ両国の首都にし、基本的に1967年の占領地から撤退し、相当数の難民帰還権を認めるなどイスラエルがパレスチナ側にかなり譲歩した内容になっている。ただ両者ともハマースとの折衝を排除し、ヨルダンとの連邦樹立を明記ている。(齊藤力二朗)(2007/09/22) ファタハとハマースの抗争を揶揄する小噺が飛び交う パレスチナ人の携帯電話で 過酷な占領下で半世紀以上も苦吟するパレスチナでは、最近ガザを制圧したハマースとヨルダン川西岸に拠点とするファタハとの亀裂がますます深まっている。だがパレスチナ人は悲嘆に暮れ絶望するだけでなく、自分たちが置かれた悲惨な状況を、政治的小噺で笑い飛ばすしたたかな知恵も同時に持ち合わせている。14日付のアルクドゥス・アルアラビーがいくつかの小噺を報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/17) 米国を動かし国連を支配するユダヤロビーの実態 パレスチナ問題四者委元代表の証言(下) パレスチナ問題を協議する四者委員会の国連代表として、長年和平交渉に携わってきたアルヴァロ・デ・ソト氏の貴重な証言の後編(8月13日付のアルジャジーラのアラビア語電子版)。同氏はイスラエルと米国がいかに詭弁を弄し和平をぶち壊してきたかを明らかにし、「両国がこのまま頑迷な姿勢を続ければ、報復を誓うパレスチナの新たな殉教者世代を育て、イスラエルが最も恐れる一国家二民族共存論を、国際社会は最終的に採るようになるだろう」と警告する。(齊藤力二朗)(2007/09/15) <1967年戦争・占領40年を問う・7>難民問題直視が紛争解決への唯一の道 イラン・パペ博士 ![]() 米国を動かし国連を支配するユダヤロビーの実態 パレスチナ問題四者委元代表の証言(上) パレスチナの和平を協議する四者委員会は果たして機能するのか。国連中東特別調整官事務所(UNSCO)中東和平プロセス特別調整官とパレスチナ解放機構およびパレスチナ自治政府に対する国連事務総長の個人代表を兼務したきたアルヴァロ・デ・ソト氏は、退職後に作成した報告書で、米国内部に影響力を行使しするイスラエル・ロビーの暗躍によって国連の中東和平の方策がいかに歪められてきたかを明らかにした。8月13日付のアルジャジーラ(アラビア語電子版)が報じた。二回に分けてお伝えする。(齊藤力二朗)(2007/09/08) <1967年戦争・占領40年を問う・6>「占領」という共通の敵に非暴力で対峙を バサム・アラミン氏 ![]() <1967年戦争・占領40年を問う・5>アラブ系市民の「ユニークさ」を和平のカギに ファラフ氏 ![]() <1967年戦争・占領40年を問う・4>民主主義こそが平和の前提条件 バルグーティー医師 ![]() パレスチナの現況は「民族浄化」 イスラエル人歴史家が惨劇阻止へ国際的闘争を訴える イスラエルの暴虐非道を糾弾するのはアラブ人を初めとする外国人だけではなく、イスラエル本国の識者も加わっている。『パレスチナにおける民族浄化』を上梓したイスラエルで最も鋭い視点を持つ歴史家、イラン・パッペ博士はアルジャジーラ・ネットとのインタビューに応えて、数々のイスラエル神話を粉砕し、「和平交渉は効果無し。民族浄化をまだ完了していないイスラエルは、パレスチナ人を更に数集団に分裂させる。エルサレム地区では20万人が強制移住の危機に直面している」と警告する。(齊藤力二朗)(2007/08/26)
<1967年戦争・占領40年を問う・3>ホロコーストを悪用した教育は誤り ペレド−エルハナン博士 ![]() <1967年戦争・占領40年を問う・2>イスラエルの語る「平和」は幻覚 ラジ・スラーニ弁護士 ![]() 在米オーソドックス・ユダヤ教団、イスラエルの平和的解体訴え ネトレイ・カルタと呼ばれるユダヤ団体が組織した数千人の信徒が、ニューヨークのイスラエル領事館前でイスラエルの平和的解体を訴えた。英紙、ガーディアンよれば、この団体は過激派とみなされているが、イスラム世界では、正統派(オーソドックス)として好意的に扱われている。 6日付の在米アラビア語紙アメリカ・イン・アラビック(電子版)が報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/14) 家畜の飼料もストップ、困窮率は9割に 封鎖で深刻化するガザ地区住民の生活 パレスチナのガザ地区を陸・海・空から封鎖するイスラエルは、さらに唯一の出入り口である国境検問所もハマースが同地区を制圧して以来、閉鎖を強化した。地区全体が巨大な強制収容所と化しているガザの現状はどうなのか? 4日付のイスラム・メモの報道によると、経済封鎖の対象は食料や医薬品だけでなく、外部からの送金、家禽類や家畜の飼料にまで及んでいる。国連の救援機関も殉教者の遺族を支援しない。住民の困窮率は9割に達し、かろうじて餓死だけは免れている惨状という。(齊藤力二朗)(2007/08/14) パレスチナ人捕虜を全裸で取り調べ 恥の文化を悪用するイスラエル 恥の意識が強いアラブ人は同性との混浴も避けるほどに人前で裸になることを極端に嫌うが、米軍などがイラクで行ってきたように、イスラエルはパレスチナ人男女の捕虜に対してそのような恥の文化を一切考慮せず屈辱感を与える措置を取っている。捕虜は男女を問わず全裸にして取調べを行う。また捕虜の期待感を粉砕し挫折感で打ちのめすために、釈放の数時間前になって拘留期間の延長を冷たく告げるという。7月27日 アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/11) <1967年戦争・占領40年を問う・1>イスラエルの政策は「自滅的」 ゼエヴ・マオズ教授 ![]()
イスラエル、占領下のパレスチナ人農園を破壊 工場廃棄物とブルで イスラエル占領下にあるパレスチナではヨルダン川西岸、特に北部地域の大部分の州で、イスラエルの工場が排出する化学廃棄物と廃水による地下水汚染が進んでいる。また、ガザ地区ではイスラエルのブルドーザーが農民が丹精込めて育ててきたオリーブ園を破壊し生活基盤が侵されている。アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が、パレスチナの農業を破壊させるために農民がイスラエルから受けている意図的な迫害振りを報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/07) 押収機密文書を武器に揺さぶりをかけるハマース ファタハとの暗闘続く(上) パレスチナではガザに拠点を置くハマースとヨルダン川西岸に司令部を置くファタハが暗闘を続けている。欧米諸国やイスラエル、穏健アラブ指導層の支援を受け圧倒的な物量を誇るファタハを相手に、ハマースは兵糧攻めを受けながらもパレスチナやアラブの民衆の圧倒的な支持を得て主導権を握っているようだ。ハマースのもうひとつの武器として注目されているのが、ファタハの治安・諜報機関から押収した膨大な機密書類だ。周辺諸国も巻き込んだ両派の暗闘の模様を二回に分けて報告する。(齊藤力二朗)(2007/07/22) パレスチナ政府の分裂で職員は週休3日制選ぶ ハマースとファタハの対立激化を象徴 ハマースのガザ地区制圧でファタハの治安勢力が一掃された結果、パレスチナ自治政府が事実上分裂し週休日で混乱が起きている。ファタハ側が週休日を金曜と土曜(ユダヤ教の安息日)に変えたのに対し、ハマース側はこれまで通りの木曜と金曜(イスラム教の合同礼拝日)を主張、板ばさみになった政府職員は解決策として週休3日制を選んだ。7日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(斉藤力二朗)(2007/07/18) ダハラーン追放か、ファタハ分裂か 決断を迫られるアッバース大統領 緊迫するパレスチナ情勢は連日目まぐるしく変化する上、組織や派閥も多く、登場人物の関係も複雑で全体の流れを把握しにくいが、解明のカギはムハンマド・ザハラーンを軸とする動きを追うことだ。ファタハから分裂した故ヤーセル・アラファト大統領のファタハ分派、ファタハ・ナーセルの首領がアッバース大統領に、今こそ諸悪の根源のダハラーンを斬って軌道修正する歴史的な機会だと迫った。大統領の決断に注目が集まる中、ダハラーンは病気治療と称してベルリンに向かった。9日付のクドゥス・プレスなどの現地紙を中心に最新情報を報告する。(斉藤力二朗)(2007/07/10) ハマースはガザ制圧で高い代償を払う パレスチナ人の悲惨な運命をエジプト誌が予測 ハマースのガザ制圧後の中東情勢について、6月23日付のエジプトの週刊誌エル・オスボーは、ハマースは高価な代償を払うことになるだろうとの辛口な論評を掲載した。それによると、今後パレスチナ周辺に誕生するのは、150万人のパレスチナ人を悲惨な状態で収容するガザと言う名の巨大刑務所と、ハマースと対立するファタハのアッバース議長率いるパレスチナ小国家、そして繁栄を謳歌する強力で安全な国家のイスラエルではないかという。(齊藤力二朗)(2007/07/07) 「アラファト暗殺者はダハラーン」とハマース幹部が初めて明言 パレスチナのガザ地区を制圧したハマースとファタハとの非難合戦が激しさを増している。数々の血塗られた過去を持ち多くのパレスチナ人から嫌悪され、イスラエルと米中央情報局(CIA)の工作員と報じられてきたファタハの実力者、ムハンマド・ダハラーンが、自分を抜擢してくれた恩人であり、毒殺されたとの噂が絶えなかった故ヤーセル・アラファトの殺害の黒幕だ、とハマース幹部が初めて明言した。アラブ首長国連邦の有力紙、アル・ハリージがこのほど伝えた。(斉藤力二朗)(2007/07/03) ダハラーンとは何者か? 緊迫するパレスチナで最も注目を集める男 ![]()
ファタハの故アラファト議長派が分派しハマースと連携 パレスチナ情勢さらに混沌 イスラム諸勢力の分裂が進むパレスチナでは、西側メディアに「過激派」と呼ばれながらも大衆の幅広い支持を得てガザ地区を制圧したハマースは経済封鎖、兵糧攻めを受け続けている。アッバース大統領率いるファタハは、イスラエルや米国、欧州連合、親米穏健派アラブ諸国の支持を得て圧倒的に有利な立場にあるはずだが、ファタハ創設者の英雄、ヤーセル・アラファトがイスラエルの手先になった側近に暗殺されたと信じる幹部が、分派「ファタハ・ヤーセル(ヤーセル・アラファトのファタハの意)」を結成、反乱の火の手を上げた。20日付イスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/06/26) イスラエルがガザ地区への燃料、天然ガスの供給停止 電気、水の停止も検討 イスラエルは、ハマースが制圧したパレスチナのガザ地区への燃料や天然ガスの供給を止めた。更に電気や水の供給停止も検討しているという。19日付けのアルクドゥス・アルアラビー(ロンドンに本社の著名なアラビア語新聞)がイスラエルの各メディアの報道として伝えた。ガザ地区はイスラエルに燃料、水、電気、大量の食糧の供給を頼っているため、イスラエルはハマースを兵糧攻めで締め上げることをめざしているとみられる。(齊藤力二朗)(2007/06/23)
ファタハとハマスの抗争激化で住民の9割強が抑うつ感 パレスチナ自治区で世論調査 【エルサレム12日=桐島けい】パレスチナ自治政府のアッバス議長の出身母体ファタハとイスラム原理主義組織ハマスの抗争が激化し、連合内閣が実質上機能マヒした状態が続く中、90%を超えるパレスチナ人がこれらの闘争により不安感など抑うつ状態に陥っている。自治区内の世論調査会社が最近実施した調査結果で判明した。(2007/06/13) パレスチナ占領の終結求める 6日間戦争から40周年で抗議の集会・デモ ![]()
第3次中東戦争から40年 イスラエルとパレスチナで占領集結求める集会 ![]() パレスチナの将来は一国家構想か、二国家構想か 2人の論客が公開討論 ![]() 中東情勢が一層混迷、不安定に イスラエル平和活動家が警告 ![]()
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