2025年06月11日10時41分掲載
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難民
【イベント情報】〈6/14〉講演会「トルコにおけるクルド人の迫害」・〈6/16から〉写真展「日本とトルコ クルド難民の今」
埼玉県に集住する在日クルド人に対するヘイトスピーチが社会問題となる中、クルド人支援団体「クルド難民デニスさんとあゆむ会」などは6月20日の「世界難民の日」に合わせたイベントとして、東京都内で講演会と写真展を開催する。6月14日に都内で開かれるイベントでは、大橋毅弁護士(クルド難民弁護団)による「トルコにおけるクルド人の迫害」と題した講演が予定されている。
また、支援団体は6月16日から東京・神保町で写真展「日本とトルコ クルド難民の今」も開催する予定であり、写真家の齊藤幸子さんや鈴木雄介さんの写真や、クルド人写真家レフィク・テキンさんの作品などが展示されるとのこと。
以下、主催者の呼びかけ文。
2023年の通常国会で改悪された入管法。そこには難民申請が2回不認定になった人は、3回目以降の申請を続けていても強制送還の対象にするという、難民申請者にとって恐るべき内容が盛り込まれていました。
日本は国連の難民条約に加入しており、逃れて来た難民を保護する義務を負っています。しかし、難民認定率は極めて低く、長年「難民鎖国」と揶揄されています。
また、トルコでクルド人が差別や迫害を受けていることは欧米諸国では周知の事実であり、多くのクルド難民が保護されています。しかし、日本ではあまり知られておらず、これまで多くのトルコ国籍のクルド人が日本で難民申請をしたものの、難民として認められた人はたった1人だけです。
改悪された入管法が昨年から施行され、クルド難民をはじめとする難民申請者に強制送還の危機が迫っています。さらに2023年春から在日クルド人に対するヘイトスピーチが急増。インターネット上を中心に急速に広がり、クルド人に対する盗撮や誹謗中傷、デマ、フェイクが拡散。やがてはヘイトデモなど現実社会の差別行為に発展していきます。
また、入管庁は今年5月、非正規滞在者ゼロ計画を発表。入管職員の護送を伴う強制送還者数を倍増させ、退去強制を拒む「送還忌避者」を2030年末までに半減させるとしています。
一方、トルコ政府と40年にわたり武装闘争を続けてきた非合法組織「クルド労働者党」(PKK)が今年5月、武装解除し解散すると発表。トルコ政府がクルド人への弾圧を実際に止めるか否か、今後の動向が注目されます。複雑な状況が取り巻く中、これから私たちはどのような共生社会を作っていくべきか、共に考えていきましょう。
【講演会】6/14「トルコにおけるクルド人の迫害」(要申込)
〈プログラム〉
・トルコにおけるクルド人の迫害(大橋毅弁護士)
・デニスさん裁判 国連裁判・暴行事件の裁判(支援者)
・ヘイトスピーチについての報告、Mさん家族の支援についての報告(支援者)
日時:2025年6/14(土)開場13:30、開催14:00から16:00
場所:専修大学神田キャンパス7号館 3階731教室(地下鉄神保町駅(A2出口)徒歩3分)
参加費:会場参加 1,000 円、ZOOM参加 800円(※どちらも要申込、下記リンクを参照)https://kurdm2025.peatix.com/
共催:クルド人難民Mさんを支援する会、クルド難民デニスさんとあゆむ会
協力:在日クルド人と共に(HEVAL)
以下、主催者からの注意事項になります。下記の案内をよくご確認の上、お申込み、ご参加ください。
・講演会の妨げになるとスタッフが判断した場合、参加をお断りすることがあります。また、講演会の進行を妨害したとスタッフが判断した場合、会場およびzoomから退出していただくことがあります。予めご了承ください。
・参加者による講演会内容の撮影、録画・録音、配信はご遠慮願います。後日、主催者によるアーカイブ配信をご用意しますので、そちらを利用ください。アーカイブ配信の内容を無断で転送、SNSなどのネット上に転載することは禁止です。
・主催者で本講演会の内容を記録します。また、会場内での写真・映像撮影および録音を行います。撮影した写真・映像および録音した内容は、主催者側で支援活動・広報活動などに使用させていただくことがあります。
・クルド難民Mさんとご家族のための生活費、学費の支援としてカンパ付きのチケットも販売させていただきます。よろしくお願いいたします。
【写真展】6/16から22「日本とトルコ クルド難民の今」
日時:2025年6/16(月)から22(日)13:00〜18:00(※最終日は17時まで)
場所:日本教育会館一ツ橋画廊(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)〈地下鉄神保町駅(A1出口)徒歩3分〉
参加費:無料
共催:クルド人難民Mさんを支援する会、クルド難民デニスさんとあゆむ会
協力:在日クルド人と共に(HEVAL)
各イベントの詳細は下記リンクを参照。
https://kurd-m-san.hatenablog.com/entry/2025/06/22/
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