2025年07月15日00時22分掲載
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政治
国家主義、排外主義を有機農業でくるむ参政党に異議あり 有機農業に関わる三つの農民、市民グループが声明
参院選は20日に選挙を迎えるが、日本人ファーストを掲げ、天皇を軸にした国づくり、主権は国民ではなく国家にありとする参政党が台風の目玉の様相を呈している。強面の国家主義と外国人を敵視する排外主義政党の人気を支えているのは有機農業、食の安全、食料自給、オーガニック学校給食を目玉に押し出したソフト戦略。これに対し、有機農業や食の自給と安全を掲げる農民・市民グループから異議申し立ての声明、意思表示が相次いで出された。(大野和興)
◆外見はオーガニック 中身は排外主義 国際有機農業映画祭が警告
国際有機農業映画祭:[声明]
http://www.yuki-eiga.com/5996
東京都内で毎年数百人が参加して開かれている国際有機農業映画祭が14日、次のような表題の声明を自身のホームページに掲載した。
外見はオーガニック 中身は排外主義の参政党は 表示法違反です!
同映画祭は全国の有機農業者やその関係者、それに連帯する消費者市民が緩やかなネットワークでつながりながら内外の有機農業、アグロエコロジー、自然循環、地球環境などをテーマとする映像を上映してすでに18回になる。19回映画祭は来年3月に都内で予定されている。
京都の
映画祭運営委員会は自分たちが思い描き、実践してきた有機農業の思想と真逆の、排外主義、差別、優生思想を内にくるみこんだ参政党の有機農業にノーをつきつけたのが、今回の声明だと語っている。
声明は次の言葉ではじまる。
「国際有機農業映画祭は、グローバルな視点から有機農業をすすめるべく、映画祭を開催してきました。有機農業運動は、自然と人との共生と多様性の尊重がテーマであり、単なる農法ではなく、私たちの生き方、社会のあり方を問うものです。有機農業を発展させる根幹は、いうまでもなく民主主義であり、平和主義です。」
そして次の言葉で終わる。
「排外主義を包んだオーガニックは食べると危険です。国際有機農業映画祭の名において、私たちは参政党の存在にノーを突き付けることをここに表明します。」
◆オーガニック食品店も立ち上がる
いま静かに人々の間で広がっているのが、京都のオーガニック食品店を営む2人の女性が出した声明だ。表題は、
「限られた人のためのオーガニックは
私たちの目指す世界ではありません」
声明は「たちはオーガニック食品に関する事をしています。」から始まる。
「それは一部の限られた人の特権としてのオーガニックではなく、おいしくて、安全で、できるだけ環境・社会負荷の少ない食材に�狠�しもがアクセスできる世界�瓩鯡椹悗靴深茲蠢箸澆任后�」
「国や民族、年齢、性別、経済的な状況、障害があるかないかなどにかかわらず、オーガニックの食材を手にしてほしいし、おいしいを共有したい。」
自身の仕事に誇りと自信を持つ市井の民の心情がたんたんと語られる。読み進むうちに、声明に書かれた言葉が胸にせまってくる。 声明を発したおふたりは中間報告を次のように行った。
1週間前にこの声明をSNSなどで発信したのですが、私たちが思っていた以上に多くの方に賛同のご連絡をいただきました。はじめは京都を中心に、次第に他の地域からはじめましての方も多く、人の繋がりの可能性を感じました。
ネット上で外国人への差別を煽る情報が多く出回っている中、草の根的に私たちの小さな声も皆さんのおかげで広がっている。いくらよいオーガニック政策を掲げていても、その根底に排外的・差別的な思想があることの危険性を少しでも多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。
14日の締め切りまであと3日。もっと多くの方に賛同していただけたら嬉しいなぁと思い、途中経過の投稿をすることにしました。まだの方、ご連絡をお待ちしております。賛同することができなくてもシェアをしたり、話題にしたりしてこの問題について多くの方と考えていくきっかけにしていただけたら嬉しいです。
おふたりとはー
ナチュラルフーズドングリ 赤塚瑠美(京都)
すみれや 春山文枝(京都)
◆2022年、農民とその仲間が発した警告
前回に参院選で参政党は初議席を得、続く地方議員選挙でも、着実に議席を増やした。そのことに最も危機感を持ったのは農民とその仲間だった。農民と農業ジャーナリストが協同して起草、多くの仲間を誘って呼びかけた。表題は
「私たちは農と食が国家主義・排外主義の枠内で語られることを拒否します」
そして次にように語る。
「有機農業運動はこれまで一貫して国際交流を大事にし、海外の実践に学び、日本の経験を分かち合いながらその思想や技術を発展させてきました。食の安全を求めて運動している消費者生活者は、世界中誰もが安心して食べられる世界をめざしています。国家主義・排外主義は私たちのこうした思いや実践と相いれません。」
そして、世界人権宣言がうたう「食料への権利」で、次のように結ぶ。
「世界人権宣言や国際人権規約に明示されているか『食料への権利』は、人は誰でも、いつでも、どこに住んでいても、心も体も健康で生きていくために必要な食料を作り、手に入れることができる、すべての人が生まれながらにもっている権利として位置づけられています。私たちは、この声明の出発点を「食料への権利」に置きたいと考えます。」
声明の呼びかけ人のひとりは、3年前は注意喚起くらいの気持ちだったが、政治状況がこんなに急速に変わるとは予想がつかなかった、と述べている。
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