2025年08月21日15時13分掲載
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イスラエル/パレスチナ
ジェノサイドに加担する「サイバーテック東京2025」を中止しろ! 市民が呼びかけ
パレスチナ自治区ガザ地区でジェノサイドを続けるイスラエル政府や軍の関係者が、9月4日に都内で開催される国際イベント「サイバーテック東京2025」に登壇する予定だ。日本国内でイスラエル製品のボイコットなどを呼びかける「BDS運動」に取り組む「BDS Japan Bulletin」は、同イベントに後援を出す国家サイバー統括室(内閣官房管轄下)と経済産業省は「恥知らずのジェノサイド加担者だ」として、「今すぐ後援を取り消し、経産省大臣官房審議官や国家サイバー統括室審議官をはじめ公務員・行政官の登壇を中止してください」と呼びかけている。
呼びかけ文の全文は以下を参照。(杉原こうじのブログ2より)
https://kojiskojis.hatenablog.com/entry/2025/08/21/001352
<BDS Japan Bulletinの呼びかけ>
9月4日に開催される「サイバーテック東京2025」(大阪では9月2日)は、日本・イスラエル・UAE政府の後援を受け、多くのイスラエル政府・軍関係者や、軍需企業の幹部らの登壇を予定しています。
わたしたちの政府は、いったい何を考えているのでしょうか。
パレスチナのジェノサイドが苛烈さを増す中で、イスラエル政府とタッグを組み、「セキュリティ」の名の元に虐殺に利用されているスパイ・システムや武器を「ビジネスチャンスにフォーカスする国際カンファレンス&展示会」として紹介する「サイバーテック東京2025」。
このイベントを後援している、内閣官房管轄下の国家サイバー統括室と経済産業省は、恥知らずのジェノサイド加担者です。
例えば、以下の戦争犯罪人・ジェノサイド実行者らの登壇が予定されています。
◆Yossi Cohen:元モサドの長官。モサドとはイスラエルの諜報機関で、パレスチナ解放闘争にかかわる要人などを暗殺してきた組織。なおYossi Cohenはモサド長官を退任後、ソフトバンクとサウジアラビア政府が設立した投資ファンドである「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」のイスラエル事務所代表に就任。このソフトバンクのファンドは、占領下のパレスチナ人の弾圧に利用される監視システム等へ出資をしている。
◆Gilad Cohen:駐日イスラエル大使。日本におけるイスラエル政府の代表であり、イスラエルによるパレスチナ人への支配や暴力、人権弾圧が続く中で、いかなる式典・イベント・交流・教育の場にもふさわしくない。日々、日本の警察や行政を利用してパレスチナ連帯運動にかかわる市民を弾圧させている。
◆Asaf Kochan:イスラエルのサイバーセキュリティ会社Sentra社長。イスラエル軍のサイバー戦争のための精鋭部隊8200部隊の元司令官。なお、8200部隊出身者の多くは除隊後もサイバーセキュリティ企業を立ち上げたり就職したりするが、サウジアラビアのハーショクジー記者暗殺事件への関与が疑われるなど、学者・記者・企業家・政府職員・NGO職員等をターゲットとしたスパイウェアの開発に加担していることが指摘されている。
ほかにも、IAIやラファエル等、今まさにパレスチナ人を虐殺するための武器を製造し続けるイスラエル軍需企業の登壇やスポンサーを受けています。
こんなイベントの後援に政府がGOを出していたら、ジェノサイドなど終わるわけがない。
今すぐ後援を取り消し、経産省大臣官房審議官や国家サイバー統括室審議官をはじめ公務員・行政官の登壇を中止してください。
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