2025年09月18日22時30分掲載  無料記事
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イスラエル/パレスチナ

ガザからの死の避難 酷暑の中、子ども、女性、高齢者を連れ徒歩9時間の逃避行

国連人道支援関係者からの情報として9月17日、イスラエルの地上攻撃に追われて過去2日間で4万8000人のパレスチナ人が南方に避難したとNNNニュースが伝えた。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、8月中旬から9月15日までに、避難移動は19万人以上に上り、交通費の高騰により多くの人が徒歩で移動している。(大野和興) 
 
OCHAは「避難家族は女性や高齢者が率いることが多く、酷暑の中、裸足で負傷した子供を連れて最大9時間歩くケースが報告されている」と述べた。「多くは避難所なしで到着しており、最も脆弱な立場にある人々からの家族用テントの要請が増加している」 
 
OCHAによると、移動中の人々を支援するパートナー団体は、900人以上の子供を含む1,500人以上が、心理社会的支援、水、医療ケアなどの緊急支援を受けたと報告している。 
 
同事務所は、医療関連のパートナー団体から、病院や診療所が依然として大きな負担に直面していると報告があったと述べた。今週、ガザ市のアルクッズ病院は近隣の爆撃で損傷を受け、現在は避難民家族を収容している。国連救済機関が運営するガザ市内の6か所の国連医療拠点のうち、機能しているのは3か所のみである。 
 
OCHAはさらに、ジキム国境検問所が4日間閉鎖されていると付け加えた。不安定な状況、混雑、略奪のため、燃料輸送と医療ミッションは中止された。支援物資輸送隊は遅延と危険に直面し続けている。 


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