2025年09月26日16時51分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202509261651125
環境
科学の真実追求からの離脱
21世紀に入って、科学と称される動き、それを支える科学者なる人物が、本来の科学すなわち真実の追求目的を外し、世界を動かすとしている政策に阿るような動きになってきつつあるようで、人類の未来が懸念されます。(落合栄一郎)
世界の科学界で重要な地位にあるNASEM (National Academy of Science, Engineering and Medicine)が、最近レポートを発表した。その結論では、こう述べている[1]:
「人為による温室効果ガスにより、現在および将来の人類の健康状態、生活環境に危険な影響を及ぼすという証拠は、科学的議論を凌駕する真実である」
すなわち、気候変動論者の言っていることは、事実で、科学的議論をするまでもない。科学という学問は、議論を繰り返して真実に辿り着く、いや、それでもさらに検討することにより新しい考え方や事実が見出される可能性を含むものであり、「科学的議論を凌駕する」などは科学とはいえない。そして、人為による温室効果ガス(特にCO2)の地球温暖化の原因という論は、すでに十分な反論が提出されています(小生も本欄でなども議論しています[2])ので、このような反応を、アメリカ科学界の中心的組織が提出するという事実は、全く科学そのものの否定に相当します。人類のこれまで到達した文明をぶち壊すことになりかねません。
[1] https://www.cfact.org/2025/09/23/national-academies-go-preposterous-on-co2/;
https://wattsupwiththat.com/2025/09/24/national-academies-go-preposterous-on-co2/
[2] http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201910150820372;http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202208221011251;http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202309071356404;http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202401181048324;http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202404181002154
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。