2025年11月08日11時41分掲載
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環境
間違った気候変動対策の危険な結果 牛にメタン削減の薬を投与
気候変動(温暖化)対策は、主としてCO2削減政策ですが、CO2の温室効果より大きいとされるメタン (CH4)を削減しなければという対策もあります。そこで、メタンを多く排出する牛に、体内でメタンを作らないような薬品を投与することが考えられた。(落合栄一郎)
登場したのが、オランダの製薬会社が作り出したボーヴェア (Bovaer)という薬品で、化学的には、3-NOP (3-nitrooxypropanol)というもので、牛の体内でメタンを作る細菌のメタン作成のための酵素の作用を阻害する作用があることがわかっていて、科学的には正当で、多くの国 (65カ国)で採用されました。
ところが、最近危惧すべき現象が報告されるようになりました。今年10月1日からこの方策を採用し始めたデンマークの牧場主から困った問題が起こったという報告が多数寄せられたのです。この薬品を摂取した牛達は、正常な動作ができず、倒れてしまい、高体温、激しい下痢などを起こし、ミルクも出なくなってきた。報告者が言うには、この薬を餌から除去すると、体調は数日中に改善し、また薬を与えると、体調の低下がすぐ起こるとのことです [1]。
こんな薬はすぐ使用禁止にすべきです。何度も申し上げているように、このような温室効果などは、無視できるほどのものです [2]ので、こうした気候変動対策などは必要ないのです。
[1] https://www.naturalnews.com/2025-11-04-methane-policy-causing-mass-cattle-deaths-milk-shortages.html
[2] http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202510170847545
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