2026年01月16日15時14分掲載
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アジア
【オンライン署名】日本政府にミャンマー軍が実施した「見せかけの選挙」の結果および民政移管の正当性を認めないよう求めます
2021年に軍事クーデターが起きたミャンマーでは昨年末から国軍主導の総選挙が実施されている。投票は三段階に分けて行われ、今月25日に第3回目の投票が終了する予定だ。こうした中、在日ミャンマー人コミュニティは、日本政府に対し、選挙結果を承認しないことなどを求めるオンライン署名を開始した。
オンライン署名の詳細は以下を参照。https://c.org/vKwBF57nSy
2020年総選挙で勝利した国民民主連盟(NLD)をはじめとする民主派政党が事実上排除され、アウン・サン・スーチー国家顧問、ウィン・ミィン大統領を含む2万人以上が不当に拘束されています。
一般市民に対し空爆を含む暴力、武力弾圧が続き、国内外で465万人以上の避難民が発生するなど、深刻な人道危機が継続しています。こうした状況下でミャンマー軍(国家安全保障・平和委員会/SSPC)が実施した選挙は、公平性・包摂性・安全性を欠き、民主的正統性を備えないものです。
2025年11月11日から11月30日にかけて在日ミャンマー人を対象として実施した世論調査では、回答者15,167人のうち99%が「選挙を受け入れられない」と回答しました。
軍事クーデター以降、日本政府の要請にミャンマー軍は一切応じず、事態改善は見られていません。日本政府が今回の選挙および民政移管の正当性を承認しない立場を明確にすることは、さらなる混乱の回避と民主主義回復の支援につながると考えます。
以上の趣旨に鑑み、ミャンマーにおいて一日も早く人権と民主主義が回復されるよう、政府が以下の具体的かつ実効性ある政策を迅速に進めるよう、要請いたします。
(1)ミャンマー国民統一政府(NUG)を正当な政府として承認し、公的な交渉・協力の対象として受け入れてください。
(2)国家顧問アウン・サン・スーチー氏を含む不当に拘束されているすべての政治囚の即時解放に向けて、より強力で効果的な働きかけを行ってください。
(3)正当性を欠く選挙結果および民政移管を承認しない立場を明確にしてください。
(4)増え続けている避難民への人道支援を強化し、NUG をはじめとする関係団体(NGO、NPO、少数民族組織〈EROs:Ethnic Resistance Organizations〉)と連携・協力し、より実効性の高い人道支援を実施してください。
(5)ミャンマー軍を経済的に支える国軍系財閥や軍関係者のグループ企業に対し、個別の標的制裁および経済封鎖と入国管理措置(入国拒否・在留資格の取り消しを含む)を実施してください。
(6)武器購入と空爆に使用される軍用機の航空燃料の輸出禁止を当該各国へ働きかけるとともに、日本の政府開発援助(ODA)が軍関連資金に流用されない仕組みを徹底してください。
(7)ミャンマー軍による迫害のおそれから帰国が困難な日本国内のミャンマー人への緊急避難措置を継続し、クーデター以降の困難な状況を背景に、日本へ庇護(ひご)を求めるミャンマー人難民申請者に対し、より積極的に難民認定を行い、彼らを受け入れてください。
(8)ミャンマー国内で高等教育へのアクセスが困難になっているGED(General Educational Development)合格者の日本留学について、国公立大学が積極的に受け入れるよう、文部科学省において検討してください。
要請者 在日ミャンマー人コミュニティ一同
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