2026年05月01日09時30分掲載  無料記事
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国際

「国連は西サハラも見捨てるのか?」西サハラ最新情報  平田伊都子

 国連本部で、2026年4月27日から4週間、世界で唯一の被爆国・日本の主導で行われるNPTの(核拡散防止条約)再検討会議は、イランの副議長職や分担金をめぐってトランプ米政権がケチをつけ、初日から荒れました。 
 一方、国連が1960年の国連植民地付独立与宣言以来携わってきた西サハラを、植民地支配国モロッコに引き渡そうと、トランプ米政権と結託してグテーレス国連事務総長が秘密裡に動いています。 国連安保理での西サハラ協議の内容も、トランプ特使ブーロスが設定した3回の西サハラ和平協議も内容を明かしません。 4月30日(日本時間5月1日)の国連安保理西サハラ協議の内容も、グテーレス国連事務総長は公表したくないようです。 
 
�々駭△蓮▲�ザの人々もレバノンの人々も、見捨てている: 
「イスラエルなどがまず第1段階の詳細、すなわち人道支援物資の規模、検問所の開放、そして殺害の停止を尊重すべきではないのか?ガザでは毎日殺害が行われており、今日もパレスチナ人1人が死亡、3人が負傷した。」と、2026年4月24日の国連定例記者会見でハミド・パレスチナ人記者が、イスラエルのジェノサイド(大虐殺)が続くガザの現状を訴えた。これに対して国連報道官は、「私たちはこれらの政治交渉の当事者ではない。安全保障理事会が承認したトランプ案に関して、国連の役割は人道支援活動に焦点を当て、それを実施することだ」と、答え「ガザのパレスチナ人のため、イスラエル人のためにも、当事者が合意に達し、交渉を通じて紛争を解決し、政治的解決への道を再開することを望む」とした。イスラエル・ジェノサイドによるガザ市民の犠牲者は、2023年10月7日から2026年4月30日までで、72,345人、負傷者は172,250人に上る。瓦礫に埋まったままの人々は、何人いるのだろうか? 
 「23日に行われた西サハラに関する国連安保理非公開会合について、何か情報は?」と、同じくハミド記者が質問した。報道官は、「スタファン・デ・ミストラ事務総長個人特使が出席していた。MINURSO(ミヌルソ国連西サハラ人民投票監視団)団長アレクサンダー・イヴァンコも出席」と、短く答えた。 
 パレスチナとイスラエルの和平合意をうやむやにして、その間にガザとレバノンを完全統治しようというのは、ネタニヤフ・トランプ軍の作戦だ。この日、4月24日もイスラエル軍はレバノンから住民を追い出し、駐留していたUNIFIL(国連レバノン暫定軍)のPKO隊員を殺した。自分たちのPKO隊員を殺されても、「死んだ隊員と残された家族にお悔やみを、、」と、口だけの供養しかしない国連事務総長に、ガックリ! 
 
�▲優織縫筌奸▲肇薀鵐廖▲�シュナー、モロッコ: 
 2026年5月1日、UAEアラブ首長国連邦は、OPEC(石油世界輸出国機構)とOPECプラスから勝手に脱退した。OPECは、1960年にイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5か国によって、イラクの首都バグダッドで結成され、リビア、アルジェリア、ナイジェリア、アラブ首長国連邦、ガボン、赤道ギニア、コンゴが加盟し12か国になっていた。その後、OPEC加盟国に加えアゼルバイジャン、バーレーン、ブラジル、ブルネイ、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、オマーン、ロシア、スーダン、南スーダンの11か国が参加し、計23か国がOPECプラスを構成していた。 
 今回のUAE(アラブ首長国連邦)単独OPEC脱退事件は、2020年トランプ一期政権で娘婿クシュナー・ユダヤ系アメリカ人が、アラブの大義を裏切りネタニヤフ・イスラエルと単独国交正常化をさせた事件と、同類だ。 
 クシュナー家とネタニヤフ家は、ともに熱狂的ユダヤ教徒で親戚づきあいをし、トランプ共々自称しているように、<商売商売>精神でガザやウクライナの和平合意に手をつけイランを襲ったが、頓挫している。うまくいかないと次の商売に手を出す、変わり身の早さがご自慢のようだが、この商売一族に振り回される正直者は、ウンザリ! 
 2020年12月10日、クシュナーはムハンマド・モロッコ国王と闇取引し、<モロッコがイスラエルとの国交正常化を呑む代わりに、モロッコ占領地・西サハラをモロッコ領と承認する> という国連も国際法も西サハラ住民も無視した取り決めをした。以来、モロッコはこのトランプ・ムハンマド密約を、<西サハラはモロッコ領土>という自説の根拠にしている。 
 
�9駭�安保理2026年4月30日: 
 10月30日に国連安保理は、一年のMINURSO(ミヌルソ国連西サハラ人民投票監視団)の再延長を検討する。そして、半年に一度は経過を報告するように義務付けている。4月30日(日本時間5月1日)の国連安保理審議結果を、モロッコとポリサリオ西サハラ代表は待っていた。 
 「我々は当事者ではない」という国連事務総長得意のきめ言葉で西サハラ紛争からも手を引こうと、モロッコやトランプ政権と結託し<西サハラ協議会>を作り、国連事務総長個人特使デ・ミストラを、トランプの次女の義理の父ブーロスやトランプ政権国連大使ウオルツと共同議長にした。この3者が仕切った3回の会合は全て秘密で、国連安保理協議も秘密で、、、国連を信頼する世界の庶民を馬鹿にしている。 
 安保理協議直前の4月27日、トランプ政権はアルジェリアにクリストファー・ランドー国務副長官、ダグビン・アンダーソン米アフリカ軍(AFRICOM)司令官などを送った。アルジェリアからは、アブデルマジド・テブン・アルジェリア大統領、アフメド・アタフ国務大臣、サイード・シャネグリハ国防大臣補佐官兼人民国民軍参謀、そしてアルジェリアのワシントン大使サブリ・ブカドゥムが出席した 
 4月29日、トランプ政権ランドー副国務長官はモロッコ首都ラバトで、ナセル・ブリタ・モロッコ外相に会った。「アメリカはモロッコ支持を伝えた」と、MWN(モロッコ・ワールド・ニュース)は強調し、「アメリカはポリサリオをテロ組織と指定しろ!」とか、「ポリサリオ最後の息の根を止めた!!」と、息巻いた。 
一方、西サハラの人々は、西サハラの大義と、自決権と独立権の闘いへの連帯を求めて、各国の国際イベントに参加しアピールしている。 
 4月23日から29日まで、ポリサリオ戦線西サハラ政府代表団は、<ロシアの首都モスクワで開催されていた<帝国主義、植民地主義、新植民地主義に反対する第1回世界フォーラム>に参加した。4月24日からブラジリアで始まったブラジル労働者党第8回大会に参加し、ラテンアメリカ、アフリカ、ヨーロッパの代表団と会合した。4月22日から24日にかけてジュネーブで、西サハラ地雷対策調整事務所代表団は第29回国連地雷顧問会議に参加した。 
 そして4月27日、スペイン・バルセロナで大規模な西サハラ支援デ  モがまき起った。 
 西サハラの将来を決めるのは、モロッコでもないアルジェリアでもないトランプ・アメリカでもない。西サハラの人々だ。国連は世界の弱者の主権と生存を助けるためにある。    この50年間、西サハラ人民は、アルジェリア砂漠の難民キャンプで、モロッコ占領地・西サハラで、主権と人間らしい生活を求め苦闘してきた。アントニオ・グテーレス国連事務総長殿、正直者の西サハラ人民を無慈悲に捨て去ろうとしないでください。 
Me First ミーファーストのトランプに巻き込まれないように、、、 
 
2026年4月27日から30日まで、元宗主国のイギリス国王チャールス3世がトランプ米大統領を訪問しました。 ホワイトハウスは、<二人の国王>としましたが、アメリカのマスコミは、<一人の国王と一人の道化>と冷やかしました。 
 西サハラ難民キャンプには、王も道化もいません。 難民が選んだポリサリオ政府事務局(閣議)は、「西サハラ問題の解決策は、西サハラ人民の自決権と独立権を保証するものでなければならない」と、宣言しました。 
 
 
 「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 
定価:本体1,800円+税、 
発行人:松田健二、 
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861 
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。 
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 
「人民投票」日本語版 URL : 
https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 
 
「Referendum」英語版 URL: 
https://youtu.be/v0awSc25BUU 
 
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL: 
https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 
 
「Last Colony in Africa]  英語版URL: 
https://youtu.be/au5p6mxvheo 
 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十  2026年5月1日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 
 
 
 
 


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