2026年09月05日07時40分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202609050740496
国際
[AU臨時サミットでのアフリカ最後の植民地」【西サハラ最新情報】 平田伊都子
8月30日、アフリカ・アンゴラの首都ルワンダで、第17回AUアフリカ連合臨時首脳会議が開催されました。 前日の29日に、各国外務大臣の基調報告がありました。 残念ながら、対面での闘論はありませんでした。が、西サハラ外務大臣ベイサットとモロッコ外務大臣の演説は<最後のアフリカ植民地西サハラ>の独立を巡って両者が闘争状態にあり、注目されました。
どっちに軍配が上がったかって? 勿論、真っ当な権利を必死に訴えるベイサット・西サハラ外相です。 アフリカ人民の大部分は、いかがわしい不動産屋とつるんでいるモロッコ国王陛下に騙されません。
�.戰ぅ汽奪叛哨汽魯薐位蛎膺辰寮議召奮宛鮑邏塙霰鬚帆覆─А�
2026年8月 29日、モハメド・イェスレム・ベイサット西サハラ外務・アフリカ問題大臣は、アンゴラの首都ルアンダで開催されたアフリカ連合の臨時首脳会議に出席した。
首脳会議の前日に行われたAU平和安保理(国連安保理に匹敵する)で、ベイサット外務大臣はアフリカ諸国の出席者たちを前に演説を行い、西サハラ問題における最新の動向を概説するとともに、西サハラの人々の自由と自決権を明記した国連安全保障理事会決議2797/2025の真の解釈を教示した。
アフリカ諸国のある国は、「国連安保理決議2797は、西サハラに対するモロッコ自治案を承認」とモロッコから個別に説明を受けていて、西サハラの独立はないものと誤解していた。モロッコ説に抗して「西サハラは独立まで闘い続ける」と、ベイサットは外相は強調した。決議2797は、西サハラ紛争解決のため、あらゆる可能性を交渉するようにと勧告している。
さらにベイサット外相は、決議2797を巡る、国連とアメリカ合衆国が主催した3回の<非公式予備会合>についても、アフリカ諸国に説明した。3回とも、両当事者と関係する近隣2か国と仲介者が一堂に集まる会合ではなく、紛争関係者と個別に、国連とアメリカの仲介者が非公開で会ったにすぎない、、具体的には、デ・ミストラ国連事務総長特使とマサド・ブーロス米トランプ次女の義父が待ち受ける部屋に、モロッコ外務大臣一行と西サハラ外務大臣一行が別々に呼ばれて入室し、2人の話を聞かされた、、全く悪徳不動産屋の密室取引に過ぎなかった。
AU(アフリカ連合)加盟諸国は、トランプ米政権を絡めたモロッコとの<付き合い>の難しさを理解し、ベイサット西サハラ外相に同情した。
�▲屮螢拭Ε皀蹈奪崖位蛎膺辰論衫里垢訐哨汽魯蕕鯣鬚韻同蘋癲А�
MWN(モロッコ世界ニュース)が、「ブリタ・モロッコ外相は8月29日のAU平和安保理でアフリカ諸国に対し、平和と安全保障への取り組みの中心に予防策を据えるよう呼びかけ、アフリカは不安定の根本原因への対処にもっと重点を置くべきだと主張した。彼は、平和・安全保障・開発の相互関連性がアフリカ大陸の予防的行動において中心的な位置を占めるべきだとし、持続可能な平和を生み出すことができる条件と制度への投資(モロッコへの投資)を強く促した。」と、ブリタ・モロッコ外務大臣がモロッコへの投資を売り込んだことに焦点を当てた。
さらにMWN(モロッコ世界ニュース)は、「ブリタ氏は、モロッコが臨時会合の方向性と目的を支持することを表明し、ルアンダ行動計画とその実施マトリックスに示された目標に賛成した。モロッコ外相はルアンダ計画の実施においてアフリカ連合と国連の間でより緊密な連携を図るよう指示した。彼はさらに、モロッコが臨時首脳会議への参加を通じて、アフリカの紛争予防体制の強化作業に関わっていくことを明言した」と、作業の話からモロッコが得意とする金の話に繋げた。
資金調達に関してMWNモロッコ世界ニュースが、「ブリタ氏は、計画を支援するために設けられる仕組みは、既存の予算手続きを尊重すべきだと主張した。」と、モロッコが資金運営をやるべきだと強調した。
モロッコは資金調達術に長けている。<ヨーロッパとアフリカの移民の架け橋・モロッコ>を、不法移民で悩むEUヨーロッパ連合に売り込み、これまでEUから<移民対策援助金>を貰ってきた。しかし、モロッコは不法移民を取り締まるどころか、7月末には72,000のモロッコ人不法移民をスペイン領セウタに送り込み、しかもその事件後もEUから援助金を貰い続けて、しかもしかも、5,000のモロッコ不法移民を居座らせている。
<借金も甲斐性のうち>だが、AU内の場合、誰が金を出すんだろう?
そして、MWN(モロッコ世界ニュース)は、「この臨時会合は、2026年2月に開催されたアフリカ連合首脳会議第39回通常会合で採択された決定を受けて開催されるものだ。この39回会合が、アフリカにおける紛争予防・解決メカニズムの強化と、その資金調達の確保に焦点を当てたサミットをルアンダで開催するよう命じていた。取り立てて重要でもなく、緊急性にも欠け、金にもなりにくい」とし、AU首脳会議を蔑み、ブリタ外相を暗に庇った。
ブリタ・モロッコ外務大臣は、目新しい外国語を並べて、アフリカ諸国をうまく煙に巻いた積りだった。が、、
��ヤバイと見たモロッコ王室は、モロッコ首相を急遽、派遣:
日本が主催するTICAD(アフリカ国際会議)の首脳会議に、モロッコは、モロッコ国王も首脳も送ったことがない。AUアフリカ連合を蔑むモロッコは、AU首脳会議もブリタ外務大臣でお茶を濁してきた
ところが今回のAU(アフリカ連合)首脳会議での明らかな論戦負けで危機を感じたモロッコ王室は、王の代理としてアハヌーシュ首相を急遽アンゴラAU(アフリカ連合)首脳会議に送り込んだ。が、結局、モロッコ王を称える文言で始まった首相の演説は、ブリタ外務大臣の演説と変わらなかった。両者のスピーチライターを、マフゼン(倉庫、食料庫を意味するアラビア語が語源)と呼ばれる王室長老評議会が牛耳っているからだ。
一方、ブラヒム・ガリ西サハラ共和国大統領兼ポリサリオ戦線事務総長は、真面目に、8月29日、アンゴラの首都ルアンダへ、モハメド・ベイサット外務大臣、サルハ・アベド大統領府事務総長、ラミン・アッバ・駐アフリカ連合常駐代表、ハムディ・ハリール駐アンゴラ大使、ムッサ・ビラル外務AU担当局長などを伴って入った。30日には基調演説をし、アフリカの首脳たちと二か国会談をし、難民キャンプに帰った。
ガリ西サハラ大統領は首脳会議で具体的措置を提案し、特に、「脱植民地化や民族自決権に関する決定を含む、紛争に関連するアフリカ連合の、より効果的な組織を確立すること。アフリカ連合と国連との連携を強化するとともに、アフリカ大陸で発生するあらゆる紛争への対処において、アフリカ連合が中心的な役割を維持すること。難民および避難民が安全かつ自発的に、尊厳をもって故郷に帰還する権利を保障すること。」を強調した。
モロッコは9月23日に占領地西サハラ(モロッコ式にはモロッコ・南サハラ)も含む下院全国選挙を予定している。このいかさま選挙でモロッコは、占領地西サハラをモロッコ地方州として、既成事実化するつもりだ。モロッコ占領地・西サハラの被占領民や西サハラ政府は、このいかさま選挙を放置しておくのだろうか?
モロッコ国王はトランプ次女の義父ブーロスを西サハラ交渉仲介者に抱き込んだことで、西サハラ領有権は完全に手に入れたと安心し、スペイン飛び地領セウタに72,000のモロッコ不法移民を越境させ、セウタとメリリャの領有権を狙いました。 ついでにカナリア諸島の領有権まで狙っています。
アメリカの悪徳不動産屋とイスラエルの虐殺者に背中を押されたモロッコ国王陛下は3兎を追いかけています。 「一兎をも得ず」と、古代ローマ法にある格言が警告しています。
「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―12―9、クランデイ―ルお茶の水201電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
――――――――――――――――――――
Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :
https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL:
https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:
https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL:
https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十2026年9月5日
5
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。