2026年10月12日12時58分掲載
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農と食
二重米価を! 菅野芳秀
我が家の稲刈りはようやく終わった。息子は日照不足がたたって例年と比べ1〜2割減だという。これは我が家だけでなく全国的な傾向らしい。コメは収量減だけでなく価格も大きく下がっている。
(公社)米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)は4月7日、米のコスト指標を公表した。
4月時点の生産段階のコスト指標は玄米60kg当たり2万535円となったという。「コスト指標はコストの積み上げ値であり利潤を含まない」。ところが農家のJAへの販売価格は1俵60kgあたり10,000〜15,000円前後。仮渡価格ではあるがコメ余りの中で最終価格もあまり変わらない見通しだという。この価格では農家は暮らせないことは明らかだ。
もしかしたらコメ作りで暮らしていけるかも知れないと一時、思い始めた農家がいたとしても
「やっぱり・・」とあきらめるだろう。
市場の動向を受けた需要と供給の価格では、これまでと同じように農家が離農するだけだ。
生産者に所得補償を実現する政策を打ち出さなくては稲作も、野菜も、酪農も成立しない。この国の一次産業は崩壊する。そして今、現実的に消費者の食の危機を孕(はら)みながら、農の崩壊過程が進行している。いま必要な手を打ってもすでに間に合わないかも知れない。無策のなか、農の崩壊過程が早すぎる。
生産者に再生産可能な価格補償を。
消費者に生活の持続可能な価格を。
その差額を国が社会の維持費として補填する。
コメで言えば、いわゆる二重米価だ。かつて食管制度があったが、その再度の制度化が求められている。
それも早急に、だ!
(山形・置賜 百姓、令和の百姓一揆実行委員会代表、置賜百姓交流会世話人)
●「令和の百姓一揆」では生産者、消費者が安心してコメをつくり食べられる価格政策の実現を求め署名運動を行っています。下記の公式ホームページから、署名運動へのご参加ください。
https://reiwa-hyakushoikki.jp/2026.10.1
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