2023年04月13日13時32分掲載  無料記事
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人類の当面する基本問題

(53)人類は自滅の危機に瀕している (V)医学関係/気候関係の(真の)科学の消滅の背景 落合栄一郎

 科学といえば、すぐに思いつくのが、物理学/化学であり、関与する要素が比較的少ない現象を扱うので、かなり正確に、追求できる。そして、科学世界内ばかりでなく、一般の社会にも正確に伝えるのが容易である。そのため、こうした分野では、誤った発表は、比較的少ない。その上、誤りは比較的容易に指摘され、訂正できる。 
 複雑な要素の関与する科学領域では、正確さ(正直さも)を維持するのが、困難になる。複雑さは、単純な生物学 細胞学 分子細胞学 動物レベルの生理学 病理学(医学)と複雑は増し、研究からの結果の正確さを確保するのが難しくなる。もちろん、正常な科学者は、正確さを何とか見極めようと努力する。 
 もう一つ複雑なのは、気候問題である。気候は気象(天気)の動きであるが、時々刻々と変化するものであり、しかも、地球という表面の大きい場所で、全部が均一に動くわけではなく、局所での違いは大きいし、その変化の仕方もまちまちである。そうした複雑な事象を、なんとか地球全体の現象として記述するために、地表の平均気温などをデータとして、その傾向を論じようとする。これは現在の問題であるが、過去の気候(気温)はどうであったか、ここ数十年はともかく、5億年、数千万年、数百万年前、いや数万年前の気温ですら、決定するのは容易でない。現在は、元素の同位体の温度による変化などから、推測する技術などは、かなり正確度を帯びて来てはいるが。 
 そういう、複雑で、真実をなかなか掴みにくい現象の科学では、科学的に本当と思われることがあるにしても、それを否定する偽りの理論などが、堂々と主張される。そして、「自分たちこそが科学を把握している」「我々の見解に反する主張はフェイクである」、さらには「そうした主張をする人は、法的に罰せられるべきである」などということを利益を得る側+(政治的)権力者が、堂々と主張している(注1)。 
 そして、科学を支えてきた学問発表誌、それも様々だが、過去100年ぐらいに、学問の発展に貢献し、尊敬されたきた学術誌まで、(公式とされる)偽・誤情報を含む論文を掲載し、(間違った)公式定説を否定するとして、正当な論文を掲載しないといったケースが増えてきたようである。過去に発表されて正当性が認められていた論文が、現在の公式見解に反するとして、削除するケースも増えてきたようである。これは、全人類の歴史上初めてのことで、今後の科学の進展が損なわれると心配される。それは人類の破滅を意味する。 
 
 
(A) Covid-19のためのワクチン問題: 本当はなんのためか 
 
 
(1)ワクチン摂取を科学的と思い込ませる 
 
この問題は、この日刊ベリタ誌上にしばしば投稿した(注2)ので、詳細は省略するが、概略だけを述べておく。Covid-19が発生したとして、直ちに(実際はそれ以前から)対応するためのワクチン開発に数社が乗り出した。それは、今回人類ワクチン制作では初めての、予測されるコロナウイルスの抗原と目されるスパイクタンパク(SP)を作るためのメッセンジャーであるm-RNAを主体にしたワクチンであった。これを摂取して、人間の体内の細胞のタンパク合成機構(リボゾーム)にSPを作らせようとするものであった。細胞にワクチンを挿入するためには、m-RNAだけではダメなので、それを包み込む入れ物が必要であった。それとしては主として、2種があった。ファイザー、モデルナなどでは、微小な脂肪の珠である。アストラゼネカ(オックスフォード)では、Sp相当のDNAを種に、生体内に入ってから、DNAをm-RNAに読み返させ、それを使ってSPを合成させるとした。なを、袋は加工したアデノウイルスであった。ファイザーのワクチンはm-RNAで、しかもRNAは非常に不安定(分解されやすい)なので、ワクチンはかなりの低温に保つ必要がある。一方、アストラゼネカの方のDNAはずっと安定なので、低温にしておく必要はない。 
 ワクチン開発者たちは、科学者も含めて、これは素晴らしい、免疫を動かすに必要なウイルスの抗原そのものを、速やかに体内で作り出し、それに対する抗体を人間の体が作り出す、そうすれば免疫機構が走り出すと、期待して開発したのであろう。なお、学術誌として権威のある、Nature誌はすでに2018年にm-RNAワクチンへの期待を込めた大評価論文(注3)を発表している。ワクチン開発業者は、幾らかの期間、3万人ほどのワクチン摂取者対非ワクチン摂取者を用いた検証データから、これらのワクチンが、感染阻止に、有効で安全(あまり負の影響なし)と結論づけた。そして、FDAが、緊急事態なので、多数の市民への摂取を許可した。やがては、Covid-19に感染しにくいと考えられていた子供たちにも。 
 ワクチン摂取が始まって直ぐに、あちこちで、急死者が増え始めた。その概要は、先の報告をご参照ください(注2)。こうしたワクチンの問題点(血栓、心筋炎その他)を学術的に検証する(正当な)論文1013点の紹介が、2022年1月5日に発表されている(注4)。実は、ファイザー社での検証データにも、かなりの数の悪影響が見られたのだが、ファイザー社・FDA・CDCなどがそうしたデータを隠蔽していたのである(注2)。こうした事情でありながら、ワクチン摂取を取りやめようとする国はほとんどなく、政府側は相変わらず、ワクチンの有効性を主張して、摂取を進めている。 
 ワクチンの有効性、安全性などに関する科学的検証は、かなりの数発表されてはいるが、一般市民は、そうした学問的・科学的論文に関心はなく、公的機関(政府その他)の発表を“科学的に正しい”と思い込んでいる。ワクチンが有毒である事実を認識し、市民に伝えようとする専門家などの発言は様々なやり方で押さえ込まれている。押さえ込むばかりでなく、自分たちの公式見解に反する意見は、フェイクサイエンスであり、間違いであると主張する場が政府側には十分にある、というわけで、大多数の市民にとっては、製薬会社、政府などの主張することが‘科学“として通用する仕組みができている。 
 
(2) なぜ継続 
 
 今回のワクチンが実は有毒で、ワクチンのために大変な病状に犯されたり、死亡する人が増えている。にも拘らず、摂取を続けようとしているのはなぜなのであろうか。ワクチン開発業者は、コロナウイルスが、変異するに伴い、変異株用のm-RNAワクチンを作り、さらに動物へのm-RNAワクチンを開発したりしている。企業がワクチンの摂取を継続させるのは、企業の利益増大が目的なのであろう。製薬企業にとっての利益は、なるべく多くの人が、自社の製品を必要とする状況を作り出すことによって得られる。多くの人に病気を増やすことによって利益を得るのが、製薬企業である。今回のパンデミックでは、まずパンデミックを起こし、人々を恐怖に陥れ、その感染を予防すると喧伝されているワクチンは、摂取を強制しても疑われない。 
 ワクチン業者の言うがままを信じ込まされている政府関係者、保険機構、公式医療組織、報道機関なども、本当のことを知らされていないのか、知らされているし、知ってはいるが、口をつぐむのを選んでいるのか。カナダ政府は、今日(2023年3月)でも、ブースター(更なるワクチン)摂取を推奨している。これを通常の報道機関が疑いもなく、発表している。ワクチンに疑いを抱いている人もいるにはいるが、大多数は、“ワクチン=有効・安全”という雰囲気に包まれているようである。 
 こうした雰囲気を作り出し、ワクチン摂取を今後も継続しようとする理由は何なのであろうか。ワクチン摂取開始以来、Covid-19感染による死ばかりでなく、それとは無関係な心筋炎その他の原因による死が、世界中(特に、ヨーロッパ諸国)で急増していることは事実である(注2)。そういう事実を知りながら(または知らないふりをしながら)ワクチン摂取をさらに広げようとしている。ワクチン摂取ばかりでなく、パンデミック初期から有効性が多くの医師や科学者が証明していたイヴェルメクチンやヒドロキシクロソキンなどの使用をWHO、CDCその他の権威機関が禁止している。なぜ。 
根底には、現在の全世界人口が、環境が支えうる数よりも多く、人口を縮小しなければならないという考えがあるのであろう。それをこの機会にと!気候変動運動と関連して、国連のいわゆる2030年までに達成すべしとしているSDGs (Sustainable Development Goals; 17項目あり) の精神には、人口削減が望ましいという項は含まれてはいないのだが。 
 
(3) ワクチンなの? 
 
通常の市民は、生まれた時から、様々なワクチンの摂取を受けていて、ワクチンなるものが、病気の感染予防に役立っていると自然に思い込んでいる。今までのワクチンは、感染の原因である細菌・ウイルスなどを処理して無毒化したもので、人体は、そうした細菌・ウイルスの抗原性を認めて、免疫機構を働かせる。こうしたワクチンが有効かつ安全であることを確認する作業が求められ、公に摂取する状態にまで改良するには、長年かかるのが普通であった。 
 今回のワクチンと称されているものは、数ヶ月で出来て(と言っても、数年前から準備されていたようであるが)、十分な検証もなされずに、公的に摂取許可となった。これだけでも異常である。しかも、内容的には、人類史上初めてのm-RNAに基づくものであり、原理的な理由は何度も繰り返した。しかし、摂取により作り出されたスパイクタンパク質 (SP) や、入れ物である脂肪の塊などがどのように挙動し、どのような作用を人体に及ぼすだろうことは、開発過程では十分に検討されなかったようであるし、あまり芳しくない作用は隠蔽された(注2)。例えば、このワクチンは免疫機構を破壊するというファイザーの検証データは隠蔽されていた(注 5)。これが原因で、ワクチン摂取後の病気は、免疫機構が弱まったためのAIDS (Acquired Immune Deficiency Syndrome)と同じように、様々な病原に抗しきれない、特にCovid-19への感染による死亡例が増加している(注2)。 
これらの現象は、従来の定義に基づくワクチン現象として理解されている部分である。ところが、今回のワクチンは、m-RNAなるものを直接体内に導入して、抗原相当のタンパク質を体細胞に作らせるという仕組みであるが、m-RNAはそのまま体内の様々な組織や臓器に分布するらしい。そして、そうした組織・臓器中で先から問題にしているSPタンパク質を作り続ける。それが、DNA修復酵素の働きを阻害し、免疫機構に必要なタンパク質などを作ることができず、細胞のガン化を防げなかったり、また、免疫機構弱体によるAIDS的作用を体内に作り出している。また、肺ばかりではなく、多くの場で、血管内膜のACE2 (Angiotensin Converting Enzyme)作用を阻害し、血栓を作ることもやる。 
 これらの現象の機構などは、ここ数年間に多くの研究者が検証した。もう一つ、いまだかってなかった現象の可能性で、どの様な影響をもたらすか、非常に懸念される問題がある。m-RNAにしろそれ相当のDNAにしろ、生体内では、遺伝子とみなされる。人間の体細胞には、RNAをDNAに読み替える酵素(Reverse transcriptase)があり、ワクチンからのm-RNAをDNAの形にすることができる。こうしてできたDNAは何らかの機会に、体細胞の中の遺伝子(DNA)に取り込まれる可能性がある。これは、このワクチンによって、人間の遺伝子を変異させることを意味し、人為によって、人間の遺伝子を変えてしまう可能性が大きい(注6)。実際、ある企業の主は、今回のワクチンは、ワクチンではなく、遺伝子操作の実験だと発言していた(注6)。人類全体を使って、その進化を人為的に変えようとしている。どんな変化がもたらされるか不明である。今後数年に何らかの変化(遺伝子の)が見られるようになるのかも。おそらく、こういう面の検証はまだ行われてはいないであろう。でも、動物実験は、かなり行われているので、遺伝子にどの様な変化が現れるか、やがて知ることができるであろうが、非常に気がかりである。ここでは、企業家が、科学的態度に基かずに、遺伝子操作という重大な事件を全人類を対象に実験を試みていることになる。非常に危険というか未知の危険である。 
 人類は、他生物に関しては、意識的に変えることをやってきた。それは、優れた性質とそれとは違った望ましい性質を持った動物をかけ合わせるなど、のように同種ではあるが、ちがった性質の生き物のDNAを併合する様な仕方で、長年に渡ってやってきた。人為の入らない自然な進化とは違うが、遺伝子レベルでの変化に基づいている。今回のワクチンがRNA、DNAなる遺伝子の一部を体内に導入して、それを受けた個人のDNAに取り込まれるなどによる変異を引き起こす可能性がある。人間が、自種の進化に介入することになる。どんなことになるか。 
 ワクチンとは別に、遺伝子操作の技術が開発され、かなり広範に使われるようになってきてはいる。こういう行為は、人間以外の生物種については、ほとんど無制限に行われている。今回のワクチンは、遺伝子操作を直接にやろうとはしていないが、結果としては、人類の進化を人為的に変化させようとしていることになる。こんなことは許されてよいのであろうか。 
 
(B) 気候変動を種に何をやろうとしているのか 
 
(1) 現実の無視 
 
「(現今の)気候変動=人為CO2排出」が、定理化、信仰化されてしまっている。すなわち、この非科学的論理が真理とされ、正当な科学とされている。いや、推進側がそう主張している。代表者は、“我々こそが科学をもっている。多くの高技術企業とも連携している”と堂々と述べている(注1)。 
 本当の科学者の大部分は、この「気候変動=CO2」説 (それに基づいてのCO2 Net zero説)を疑問視している。これは事実だが、あまりにも彼ら以外の大多数の思い込みが激しく、表立って誤りを指摘する科学者は少ない。日本では、広瀬隆氏が、CO2説の問題点を指摘する講演を行っている(注7)が、多くの人に伝わってはいない。筆者もこの欄にCO2説の誤りを指摘する投稿(注8)をし、ウェブサイトに「気候変動と原発」でCO2説の問題点を議論している(注9) が、こうした考えを主要メデイアが正確に取り上げない限り、多数の思い込みは払拭できないであろう。 
 問題の根本には、科学よりも現実の無視がある。気候変動いや地球温暖化説側が主張してきた、温暖化が南極・北極の氷を溶かし、海面の上昇が激しく、21世紀の初めには、海に面している多くの都会が水没してしまう恐れがあるなどという主張である。例えば、気候変動運動で最もよく知られたグレタ・サンベリーは、2018年6月21日にツイッターで、“気象学のトップの科学者は、今後5年間に化石燃料の使用をやめなければ、気候変動のために人類は地上から消されてしまうだろう”と発言していた(注10)。実は、最近、そのツイッターは消去されたらしい)。現実には、その様な危機的な現象は起こっていない。海面の上昇は、もう何世紀も僅かながらほとんど直線的に上昇し続けている。大体1.5 mm/year程度の上昇である(注11)。この上昇傾向は、CO2の上昇傾向とは合致しない。過去には、CO2の人為的上昇のない時代でも、温暖化・冷却化は、何度も繰り返し起きている(注8)。また、大気温度の経年変化には、太陽黒点の変化に対応する変化が見られる(注9)。また、CO2が温室効果があるとしても、微小で、大気中の水分が温室効果の95%を寄与し、CO2の寄与はわずか5%足らずであって、その変化の影響は無視できる程度である。すなわち、気候変動者が主張する“人為CO2排出増加=温暖化=地球上の危機”という構図は、全て間違い、いやウソである。 
 なお、18世紀以来2020年頃までに、平均気温が10~1.5 度ほど上昇したという主張そのものは、事実ではあろう。しかし、18世紀は、小氷期とされているように、通常より低音であった(注8、9)。そこからの温度変化であるから、上昇するのは当然なのである。すなわち、温暖化には違いないが、それ以前からの変化も含めれば、中世紀の温暖期から、17〜18世紀の寒冷期へ、そして、それからの温暖化傾向が、今の状態であり、特別な気候変動ではないのである。 
 
(2) 気候科学の難しさ 
 
気候という現象の総体を把握するのは科学的に非常に困難である。地球表面という広い地域、地形の様々、太陽光のあたり具合の様々、海洋の動きの違い、地殻変動(火山活動その他)の様々、そうした違いも反映した大気の動きが各地の気候(気象)となっている。この多様な、地域別の大きい気候をどう把握するか。地球温暖化といっても、温度をどこで、どう記録、そうした膨大な(地球全体からの)データをどう処理するか。実際は、特定な地域のデータを使用し、その経年変化から、温暖化が起こっているかいないかを判断せざるを得ない。この様なデータは、その特定地域をどう選ぶかにもよって変化する。 
 人為CO2 派の主張の根拠は、地球温度変化―対―人為CO2増加の関係をシミュレーションによって証明したという主張に依存している。このシミュレーションは、どの様な要因をどの様な数として入れるか、様々な要因の間の関係をどう 取り入れるかにより、自分たちに好都合な結果を得ることは可能である。天体との関連(太陽活動、太陽との距離の変化その他)がどう取り入れられたか、十分な検討はなされたのか。などなど問題は多い。 
 
(3) 気候変動人為説=脱炭素必要性なる非科学の制覇 
 
以上の様に、非常に曖昧、いや間違った仮定の基に脱炭素という根本的に危険な施策を多くの国で、市民に強制しはじめている、というより多くの市民も率先してやろうとしていることもある。市民(多数)が既に十分に洗脳されてしまっていて、何がなんでも、CO2削減、削減、削減。。。もう完全に信じ込んでいる様である。「本当に脱CO2が必要で、意味があることなのだろうか」と疑問を挟む気配は皆無。 
 現在、時々、あちこちで、異常に見える天候(酷暑、旱魃、洪水など)が報道されると、すぐさま、CO2排出のせいだと思いこまされてしまっている。こうした、社会変化の根本には、報道機関が発達したこともあるであろう。日本にいながら、アメリカの中西部で、すごい竜巻が発生した。その状況なども、すぐ目に入る。こうした現実は、やはり、異常気象=CO2なる基本心情を植え付けるのに貢献している。 
 非常に困ったことは、多くの国の政府関係者も、CO2その他の温室効果ガス削減の必要性を信じ込まされてしまっていることである。そのため、一般の人の科学的考慮の欠落もあり、「CO2=有害環境汚染物質」という観念が多数に染み込んでしまっている。したがって、CO2削減は、グリーン政策と、多くは思い込んでいる。CO2は有害どころか、地球上の生き物全てに必須のモノであるという、基本概念すら失われてしまっているようである。この辺り、科学そのものが、完全にウソの科学によって消滅させられてしまっている。 
 この状況下で、先に述べたようなとんでもない施策を多くの国(特に欧米、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)で、強制しはじめている(注12)。つい最近には、イギリス政府は、牛や羊が、代謝臓器からメタンを出すことから、そのメタンの生成を抑える薬をこうした動物に摂取するように法規で決めるという発表をしている(注13)。温室効果ガスを出すもの全てを禁止しようとしている。家庭で、冬に石油ストーブなども使えなくなるようである。 
 
(C) AIが真の科学を乗っ取るかも 
 
 また、こんな奇怪な事件も。ベルギーのある男性が、AI談話ロボットと対話しているうちに、気候変動=CO2排出を、ロボットが強調。男性は、自分が呼吸を通してCO2ガスを排出することは、地球・人類の将来にとってよくないと思い込まされたらしく、自殺に追い込まれたそうである(注14)。 
 ここには、AI利用の深刻な問題点がある。筆者自身はAIを十分に理解していないが、膨大な量のデータをかき集め、必要なデータを即時に取り出せるという原理に基づいていて、この例では、間違った科学(ニセの科学)に基づくデータが執拗に用いられ、それらをさらに強調する言いがかりの多くが、用いられたのであろう。これからの世の中、AI依存が増えていくものと思われるが、これまでに述べたようなニセ情報、そして正論対偽理論(科学対ニセ科学)などをどう活用するか非常に問題である。 
 
 
(注1)https://www.censoredscience.com/2022-10-05-we-own-science-un-world-economic-forum.html; WEF (世界経済フォーラム)とUNの合同会議で、国連の世界コミュニケーション担当の国連副事務総長たるメリッサ・フレンミングは、「我々エリートが科学を担当するのであり、そんじょそこらの人民ではない。気候変動に関する我らの公式見解に反する科学的見方やそう主張する専門家は、排除するようグーグルなどと協力している。」などと胸を張って主張した。 
(注2)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111131133056 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111181655374 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111221351451 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202112012003113 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202204161813426 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202205130953035 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202205161126361 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202208291054061 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202212231057375 
(注3)https://www.nature.com/articles/nrd.2017.243 
(注4)https://www.globalresearch.ca/covid-19-vaccines-scientific-proof-lethality/5767711 
(注5)例えば https://expose-news.com/2022/11/06/pfizer-gov-covid-vaccination-massdeath-inferility-cancer/?cmid=41e3600f-d737-44a7-ba1b-9d3f9eb00024 
(注6)https://expose-news.com/2022/12/08/there-is-no-such-thing-as-an-mrna-vaccine/;https://expose-news.com/2022/10/22/pfizer-vaccine-alters-human-dna/ 
https://rumble.com/v17a7jb-bayer-exec-stefan-oelrich-says-the-quiet-part-out-loud.html 
(注7)https://youtu.be/JSD2PyaOEmw; 
https://www.youtube.com/watch?v=vcvkPkZ2EXM 
(注8)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202302201340001 
(注9)http://vsa9.blogspot.com/2022/07/2022.html 
(注10)https://www.climate.news/2023-03-14-greta-thunberg-deletes-2018-tweet-world-end-2023.html 
(注11)https://www.climate.news/2023-02-10-no-correlation-between-co2-and-ocean-levels.html 
(注12)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202208221011251 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202302201340001 
(注13)https://www.naturalnews.com/2023-04-07-uk-cows-methane-suppressants-for-lower-emissions.html 
(注14)https://www.euronews.com/next/2023/03/31/man-ends-his-life-after-an-ai-chatbot-encouraged-him-to-sacrifice-himself-to-stop-climate- 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=D-m09lKtYT4 


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