先(注1)に、生まれて2年ぐらいの新ワクチンのまだ不明な点に関する科学的研究の1例をお知らせした。現ワクチンは、m-RNAを人体に入れてウイルスの抗原と考えられているスパイク(S)−タンパク質を人体細胞に作らせ、それに対する抗体を免疫機構に作らせるというものである。この研究では、S−タンパク質そのものが、体に悪影響を与えるという研究結果であった。その主な影響は、血管内皮細胞へのダメージによる心筋炎などとして現れるようである。 S−タンパク質は、別の影響を与えるという研究結果もある(注2)。これはつい最近(2021.10.13)発表の論文である。これまでの研究で、Covid-19重症患者では、対応する免疫機構の発現が遅く,しかも貧弱であることがしばしばみられている。どうしてそうなのかを追求したのがこの研究(注2)である。 S−タンパク質(ウイルスからの)は、細胞核に侵入し、DNA修復に関与するBRCA1とか53BP1という重要なタンパク質が、DNAのダメージサイトに近付くことを妨げることによって、DNA修復を阻害することがわかった。これが免疫機構発現を混乱させているというわけである。m-RNAワクチンが作り出すS−タンパク質が、このようにDNA修復作用を邪魔することによって、免疫機構を妨げることも、このワクチンの副作用に寄与しているのではないかと、著者達は云っている。 今回のm-RNAに基づくワクチンには、まだまだ不明なことが多いが、それらを充分に検討せずに、パンデミックという緊急事態下だからとして、その使用をFDA、CDCなどの政府機関やヨーロッパでの相当機関などが承認し、しかも多くの国で、強制されている。充分な検証を行ってからにすべきだったのではないであろうか。 なお、こうした機関による承認を得るためには、その有効性を実証しなければならないので、ワクチン製造社側は、多くの人を対象に、例えば、最初のファイザーの場合は、全部で4万人を2つのグループに分け、一方に真のワクチンを、他方にはニセのワクチンを摂取させ,ワクチン摂取側のほうが、Covid-19に感染する率が低かったと云う結果を得て、97%有効と発表。このような検査は、実際はファイザー社が行ったのではなく、下請け業者にやらせたもののようで、それに関与した技術者などから批判がでている(注3)。 強制の理由とされるのが、パンデミックという状況設定である。その設定であるが、感染者の多発に基づいている。しかし、感染=PCR検査陽性とされているが、その曖昧さは深刻(注4)で、WHOですら、反省を促している。真の感染者数は、PCR陽性者数の数%程度と多くの人が指摘している。
(注1)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202111181655374 (注2)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8538446/ (注3)https://www.bmj.com/content/375/bmj.n2635 (注4)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202010220837044; http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202011090954401;
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202011281557466; http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202012061730390
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