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   2018年09月09日20時24分掲載
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みる・よむ・きく
   国谷裕子著 「キャスターという仕事」  次はぜひ日刊ベリタでインタビューを
    
   
    
     
      
        NHKの「クローズアップ現代」のキャスターをつとめて優れたインタビュアーとして知られた国谷裕子氏が書き下ろした「キャスターという仕事」(岩波新書)を読んだ。23年間の放送経験から様々なエピソードを抽出して語っているため簡単に要約できない本だが、そこが魅力でもある。しかし、いずれにしてもキャスターという職域にフォーカスしており、スタジオでインタビューするということはどのようなことか、どんな人を尊敬して、どんな時に汗を書き、どんな失敗をしたか、といったことが書き記されている。
    筆者自身もわずか二度だけだが、ディレクターとしてVTRを担当したことがあり、その時、国谷さんに会い、前日試写なる機会にVTRをめぐって貴重なご意見をいただき、徹夜で映像を直したことなどを本書を紐解きながら懐かしく思い出した。国谷さんの指摘は実に的確で、その通りだった。意見に沿って直すことでVTRのテーマがより明確になったことを昨日のことのように思い出す。
    この番組が始まったのが1993年のことであり、冷戦終結間もない時期にスタートし、国谷氏がキャスターをつとめた23年間はまさにバブル崩壊から日本経済が構造を改革し、貧富の格差が大きくなった時期にあたる。本書で国谷氏自身も書いていることだが、経済の話を扱うときにスタジオのゲストに内橋克人氏を呼ぶときと、竹中平蔵氏を呼ぶときとがあり、そこに経済をめぐる2つの視点が象徴されたことを書いている。そして、本書を読んで行けば明らかに国谷氏は格差を拡大させた経済のあり方の問題、生活がますます苦しくなる人々、そうした人びとの声をもっとくみ取るべきではなかったか、という思いがあるように感じられた。
    「番組が長く続くようになると、同じテーマが別のかたちで登場してくることもある。こういうとき私は、自分の中に『時間軸』のようなものが出来ているのを感じる。これは、番組のキャスターを長年継続してきたことから自然に生まれてきたものだ。自分の中に『時間軸』が出来ると、テーマの全体像が見えやすくなる」
    こう綴る国谷氏は小泉改革の頃、頻繁に語られた行政の無駄を削ぐことの大切さを描いたものの、のちにその風潮が悪い影響につながっていった側面もあり、こうした場合に、過去の報道内容を検証しながら、その報道が次の時代にどう影響を与えたかを描く必要があるということを指摘している。まさに、それがジャーナリズムではないか。先が見えないこともあるし、見立てを間違えることもある。NHKだけが媒体ではない。吹けば飛ぶような無給の日刊ベリタだが、もし事情が許すのであればこのウェブサイトで存分に報道を続けていただきたい、と思う。
 
  村上良太 
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   転載について
    日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
   
  
    印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
   
 
  
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