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提携・契約メディア亞洲週刊香港の有力紙「明報」の明報グループとして1987年より刊行されている世界の華人向け週刊誌。読者対象は中国本土を始め、香港、台湾、シンガポール、マレーシアなどの華人経済界、中国問題研究者で、毎号特集記事を組むほか、世界各国の研究機関・大学などに所属する専門の研究者による論説を掲載。また中国や華僑社会の経済動向を載せている。記事は中国本土の社会、政治問題が主体で、中国の政府側メディアにはない鋭い切り口で取材し、研究者の注目を集めている。http://www.yzzk.com 中国 民主活動家・劉曉波氏にノーベル平和賞 「08憲章」めぐる政府・共産党と民意の攻防 中国の民主化運動活動家、劉曉波氏に2010年のノーベル平和賞授与が決まった。劉氏は、共産党の一党独裁を否定する「08憲章」を起草し、国家政府転覆扇動罪で懲役11年の判決を受け獄中にある。同氏の受賞に強く反発する中国政府は、このニュースを伝える衛星放送を遮断してまで国内への影響を食い止めようとしている。政府・党はなぜ非暴力の人権活動家をこれほど恐れるのか。日刊ベリタは、「憲章」をめぐる党・政府と民意の攻防に注目する香港誌『亜洲週刊』の記事を翻訳・転載しつづけてきたが、劉氏の受賞を機に関連記事を再録する。(日刊ベリタ編集部)(2010/10/09)
中国 なぜ敦煌学者の研究回顧録まで発禁に? 文革期に正義と伝統を守った人々も紹介 中国の党中央宣伝部によって発禁にされる著作物がどれくらいの数にのぼるのか、ほとんどの場合、何の発表もないのでわからない。発禁とされた書籍で、存在が海外にも知られているものは中国の深刻な社会問題を取り上げたもので、発禁前には中国国内でも大きな反響を呼んでいた。ところが最近は少部数の専門書にまで発禁がおよんでいる。今年8月には、敦煌学者・蕭黙氏が書いた『一葉一菩提 我在敦煌十五年』が国家新聞出版署の通達により発禁となった。これは敦煌での研究生活15年を振り返る回顧録であり、初版はわずか5000部。人口比で見ればとても一般書ではない。なぜこのようは書籍にまで発禁処分が下されるのか?(納村公子)(2010/09/13) 中国 「私は真実を語るという既得権益の持ち主」 若手人気作家・韓寒、満員の聴衆と白熱の議論 1980年代生まれの若い作家にしてカーレーサーの側面も持ち、中国語圏で注目されている韓寒が、7月に行われた香港ブックフェアの講演会に登場、若いファンが多数かけつけたくさんの質問に答えるかたちで講演を行った。大陸に対する政治批判が強い香港という場所がらからか、質問は「政治にかかわるのかどうか」というものが目立ったようだ。人を食ったような答え方に、彼への評価は賛否両論ある。日本では、韓寒のデビュー作『三重門』が『上海ビート』(平坂仁志訳、サンマーク出版)の邦題で出版されている。(納村公子)(2010/09/02) 中国 21世紀の『すばらしい新世界』? 自殺者相つぐ「富士康」の従業員30万人工場 富士康(Foxconn)は、最近話題のiPadの製造にもかかわっている電子機器専門の受託生産企業で、アップルやデルなどの大手コンピューター・メーカーと取引がある。自殺者が相次いだその深セン工場は従業員数30万人という大規模工場だ。30万人といえば日本では中核都市の基準を満たす人口である。富士康の作業実態を取材した「亜洲週間」の記事からは、あたかも治外法権にあるかのような工場の事実の一端が見えてきた。(納村公子)(2010/08/02) アジア 日本の新幹線方式か中国の高速鉄道か? 板ばさみのベトナム、背後に「中越戦争」の影 ベトナムの国会で6月、日本の新幹線方式による高速鉄道計画が否決され、結論が先送りとなった。一方、中国は、自国で開発した高速鉄道をベトナムに敷設しようという動きを始めた。それは中国を中心とするユーラシア大陸全体への経済および政治的な影響力を強めようという戦略の一環だ。その構想は、中央アジアを通じてヨーロッパにまで達するルートにおよび、東南アジアへはベトナムを通してシンガポールまで達する。しかし、中国とベトナムとの間には1970年代に始まった「中越戦争」という歴史が横たわり、議会が新幹線計画を否決したとはいえ、中国式高速鉄道の採用には躊躇がある。「亜洲週刊」記事の後半では、香港で出版された『十年中越戦争』の著者、倪創輝氏へのインタビューを通し、��小平が政権奪回のために発動した中越戦争の負の側面について語っている。(納村公子)(2010/07/22) 中国 機械的な単純作業が心身を蝕む 自殺者続出の台湾系富士康工場 郭社長は「責任ない」 ホンダなど中国各地の工場で労働者のストが広がる一方で、深センの台湾系大手電子機器メーカー、富士康工場では5月に自殺者が続出し内外に衝撃をあたえた。国内では詳しい報道がなされていない中、「亜洲週刊」が工場のルポを発表した。同社社長の郭台銘氏が記者や有識者らに述べた発言からでも、同社の過酷な労働状況を垣間見ることができる。(納村公子)(2010/07/18) 中国 広がるストの現場ルポ(下) 女性工員らのピケを警官隊が強制排除 国有系の平棉紡織 ストを行った平棉紡織の労働者の多くは40歳前後の女性たちである。彼女たちは工場の正門に長い横断幕を掲げた。それにはこうある。「共産党は母親だ。私たちはご飯を食べなければならない。生きていきたい。張先順をトップとするヤクザ集団を厳重に処罰せよ。市の党委員会は張先順のすべての職位を剥奪するよう強く要求する!」。張先順は平棉紡織グループの会長〔董事長〕であり、社長〔総経理〕である。工員たちは張には、国営企業の改編の過程で会社の財産を自分のものにしたという汚職の容疑があると思っている。(2010/06/24) 中国 広がるストの現場ルポ(上) ホンダ労働者「自分たち独自の労組を設立したい」 新世代が先頭に 5月になり、中国では日系の自動車部品会社、南海本田(ホンダ)でストライキが起き、台湾系の電子メーカー富士康で自殺者が相次ぎ、中国国有系の紡績工場、平棉紡織では女性工員たちを中心にストが決行された。『亜洲週刊』記者は南海本田と平棉紡織のスト現場を取材、労働者たちの生の声を伝えている。各地でいま起きている労働運動の主人公は誰なのか。彼らが訴えているのは何か。そこにはどんな社会矛盾が隠されているのか。将来どんな方向に向かうのか。動労運動は中国の経済、社会、そして政治にどんな影響を与えるか──。(納村公子)(2010/06/21) 中国 上海万博(下)史上最大の規模、中国の発展PRに巨費を惜しまず 多面的な交流の場を期待 「大規模オリンピック」から「大規模万博」に至るこの2年間、大きいことを良しとする中国人の大事をこなす能力はつねに世界を驚かせてきた。今回は歴史上、規模が最大の万博であり、上海は万博史上に多くの新記録を打ち立てている。5.28平方キロメートルという会場面積は、2005年に開催された日本の愛知万博会場の4倍で、サッカーコート990面分に相当する。国や国際組織の出展にとどまらず、18の企業館と50の都市館が出展し、7,000万人の集客が予想されている。(2010/06/12) 中国 「今の中国政治に最も欠けているのは『寛容な文化的精神』だ」 朱厚沢・元党中央宣伝部部長の遺言 1989年6月4日に起きた天安門事件は、現在の中国を考えるうえで必要不可欠である。6月4日の武力弾圧以前、天安門広場では学生たちが自由にものを言い、世界のマスコミが自由に取材した。あの奇跡のような光景は、1985年、胡耀邦総書記がリベラル派の朱厚沢を党の中央宣伝部部長に抜擢したから生まれたものにほかならない。この間に、のちに民主派、人権派として中国国内で、また海外で活躍する知識人リーダーが誕生したのである。その彼らの育ての親がこのほど死去、故人の人徳を偲ぶ人びとが続々と最後の別れに駆けつけた。(納村公子)(2010/06/10) 中国 上海万博(中) 華やかに「万博外交」 仏大統領夫妻ら各国指導者が続々来場 万博外交とは、万博をめぐって展開する外交活動のことで、とくに今は2010年の上海万博に関連して使われる言葉だ。2カ月前の第11期全人代第3回会議の期間中、楊潔箎外交部部長は、2010年の外交の重点として「万博外交」を挙げた。フランスのサルコジ大統領が開会式に立ち会ったのも万博外交の一例だ。サルコジは4月28日に華やかな代表団を引き連れて派手に中国入りしたのち、2日後に開会式に参加している。(2010/06/06) 中国 上海万博(上) 米国参加で「輝き」を 台湾系華僑が奔走、クリントン国務長官を動かす 中国政府が北京オリンピックに続いて国の威信をかけた、上海万博が開催され1か月あまりが過ぎた。『亜洲週刊』で「上海万博、輝きの背後にある外交の秘密」と題された記事からは、政府がどれほど「世界」を集め、開催地中国の「輝き」を大きくするか腐心したか、そしてそれに成功したよろこびが見えてくる。参加に消極的だったアメリカを台湾系アメリカ華僑が奔走して参加に導いた「秘密」は興味深い。(納村公子)(2010/06/03) 中国 青海省大地震、ラマ僧が救援活動の先頭に 政府に先がけ遺体搬出、魂を供養、被災民に施し 2008年の四川大地震の傷も十分に癒えていない中国で、今年4月、青海省で再び大地震が起きた。ここは標高約3700メートルの高地で、アムドと呼ばれるチベット世界である。現地を取材した『亜洲週刊』の記事からは、チベット仏教の力がどれほど強く働いているか、中国の政府系がどれほど「気を遣っている」かが感じ取れる。中国政府がこの被災者救援によって現地の信頼を得ることに成功したのかどうか、それは今後わかることだろう。(納村公子)(2010/05/23) 中国 四川大地震を描いたドキュメンタリー映画「私たちの子供」 ボーヴォワール賞受賞の艾暁明さんに制作の意図を聞く 中国では人権派人士が次々と現れている。四川大地震では、犠牲になった子どもたちの実態調査に個人で乗り出した譚作人、それを支持する弁護士、浦志強やアーティストの艾未未が海外にも知られたが、彼らの活動をドキュメンタリー作品を制作した女性、艾暁明が、フランスのシモーヌ・ド・ボーヴォワール賞を受賞した。だが中国当局の姿勢は相変わらず。『亜洲週刊』の艾暁明へのインタビューからは、彼女の作品づくりへの情熱と、独自に記録映像を残している、犠牲になった児童の親たちの執念が感じられる。(納村公子)(2010/05/17) 中国 「尊厳を返せ」と北京の芸術家たちが電撃デモ 芸術区の相次ぐ強制解体に抵抗 天安門事件をへた1990年代から、北京では郊外地区に芸術家たちが集まり、そのときには過激なパフォーマンスは世界から注目された。しかし、官制組織に入っていない彼らの活動は当局から無視され続け、展覧会は理由なく中止に追い込まれたり、過激なパフォーマンスは「犯罪」と見なされ投獄されるアーティストも出ている。彼らの活動の場はこれまで何度も解体に追い込まれており、今年2月にも不動産開発のために強引な取りつぶしや暴力的ないやがらせ事件が発生した。それに対し、芸術家たちは長安街での電撃デモを決行した。(納村公子)(2010/05/16) 中国 チベット仏教の最高位者カルマパ17世に独占インタビュー 「チベットの大自然を守りたい」
チベット仏教カギュ派の最高位者カルマパ17世は今年25歳、8歳のとき中国政府とダライラマの両者からカルマパ16世の転生者として認定され、子どものころを中国共産党政権下のチベットで過ごしたが、14歳のときインドに亡命した。現在ではダライラマを継承するチベットの宗教指導者と目されているカルマパに『亜洲週刊』が独占インタビューした。雑誌に掲載された写真からはエンジ色の法衣をまとったカルマパの指導者らしい落ち着きと賢明さが感じられる。(納村公子)(2010/04/29)
中国 強制立ち退き拒否して住民が焼身自殺 現場指揮の政府高官の復職に世論の批判高まる
土地開発、都市改造に伴う住民の立ち退き、住宅の取り壊しによって人権を無視した手段が行われていることはこの20年来の問題だが、都市部では北京、上海などに続いて地方都市にその波が押し寄せている。昨年9月、成都市で起きた立ち退きを拒否する住民の焼身自殺事件で、一時停職された政府の役人が1年もたたないうちに復帰したことがわかり、再び世論の批判が集まっている。この報道から浮かび上がるのはいったん官位につけば罪に問われることのない党と政府の体制ではないだろうか。(納村公子)(2010/04/26)
中国 経済発展のかげで炭鉱事故頻発 メディアは原因追及より党・政府の「救援美談」を優先 高度な経済成長を維持させている中国では石油、石炭、天然ガスなどの資源を大量に必要としている。中でも内モンゴルに近い山西省は省内のほとんどの地域から石炭が産出され、大小の規模の炭鉱が数多くある。一方で炭鉱事故は後を絶たず、不十分な安全管理のもと農村出身の炭鉱労働者が犠牲となっている。今年3月に山西省郷寧県で起きた炭鉱事故では、党宣伝部の統制によって事故原因を追及する報道が規制され、1960年代と変わらぬ「党と政府に感謝する」プロパガンダにすりかえられた。『亜洲週刊』記事の見出しは、「喪事変喜事(悲惨な事故も慶事に変わる)」ときびしく批判している。(納村公子)(2010/04/25) 中国 熱血女性弁護士のNGOを突然閉鎖 民主化恐れる当局、NGOの締めつけ強化か 女性の人権擁護のために活躍する熱血女性弁護士、郭建梅のNGOが3月25日、突然閉鎖された。事務所はこれまで、北京大学から「わが校の誇り」と絶賛されきた。この事実から、エリート中のエリートである一人の女性が底辺で苦難をしいられる女性たちのために働く志の高さと、民主化を極端に恐れるあまりNGOを窮地に追いやろうとする中国当局の焦りが感じられる。海外から国内NGOへの寄金にも法的に高いハードルが設けられようとしている。(納村公子)(2010/04/12) 中国 さらば、グーグル! 「花は捨てることができるが、春の到来は止められない」 3月22日、グーグルが中国本土から撤退した。一時は中国政府との話し合いが進められていたが、情報の自由が焦点となったこの問題はグーグルの撤退によって決着を見た。中国政府によるネット上の情報統制の事実は世界的に知られている。中国市場の「うま味」を捨てるはずがないと中国政府は考えたのかどうか知らないが、グーグルの撤退は今後の中国にどのような影響をおよぼすのか。それは政治的な米中対立にとどまることではないのではないだろうか。(納村公子)(2010/04/04) 中国 戸籍制度問題の本質を問う(下) 人権、国民の権利の面から改革を 秦暉(清華大学教授) 中国では現在、多くの都市で都市建設には農民の利益を考えるべきだとし、とくに「城郷統籌」(都市と農村との共同開発)の試みを行ったいくつかの都市は、「改革の最前線」とされ、現地の「農民」に恩恵を与える措置を打ち出した。その措置の力量(重要なのは立ち退き補償と継続居住基準の引き上げである)は賞賛に値する。しかし、この「城郷統籌」は現地に戸籍のある「農民」と、「非農民」との格差を是正するにすぎない。だが、現実には中国の「流動労働者」制度がこれほど進んでいるいま、主として「外来の労働者」の血と汗が、現地の「農民」に利益を与えることは別にむずかしい事ではない。(2010/03/27) 中国 戸籍制度問題の本質を問う(上) 戸籍廃止は解決策にならず 秦暉(清華大学教授) 両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)開催を目前にした3月2日、中国の13の新聞が異例の共同社説を掲載し、戸籍制度の廃止を論じた。だが、当局はインターネットでの掲載を封じ、執筆者の一人、経済観察ネットの副編集長、張宏氏はその職位を解かれ、処罰を受けたと伝えられる。中国の政府当局はなぜ戸籍制度への言論を抑えようとするのか。「亜洲週刊」に掲載された秦暉氏(清華大学教授)には、戸籍制度がただ身分上の問題でなく、土地開発の利害に直結していることを明らかにした。(納村公子)(2010/03/25) 中国 「中国モデル」の危険を示す劉曉波への重刑 党中央党校の杜光教授らが厳しく糾弾 世界的な経済不況のいま、各国は中国の経済力に期待しているところが多い。「中国モデル」を評価する見方もある。しかし、中国では人権や民主を主張する知識人に、臆面もなく弾圧の手を加えている。政治体制を健全な方向に向かわせようとしている知識人の口を封じることは、社会の不安定要素を増大させることにつながる。昨年12月、「08憲章」の起草者、劉曉波に実刑11年を科せられたことに、中国共産党中央党校の杜光教授らが厳しく糾弾した。(納村公子)(2010/01/16) 中国 歴史教科書に変化の動き 階級闘争より文明史観を強調、「民主」「法制」「人権」も登場 歴史認識問題は、どこの国においても現在の国の利益に直結しているのかもしれない。とくに中国の場合は、共産党独裁体制の正当性に深く関わっている。かつてはその正当性のためにあまりに非客観的な歴史観が学校で教えられてきた。しかし、グローバル化の現在、プロパガンダの歴史観は通らなくなってきた。硬直した歴史観から脱しようとしている中国の歴史教科書の記述の変化は、微妙な現在の国際関係、ことに日中関係を反映している。(納村公子)(2009/11/12) 中国 党幹部学校と高級住宅街のビミョーな関係 「研修生」にオーナーが無償で住まいを提供 中国共産党の最高権力組織、中央政治局に直属する中央書記処の下部組織である党組織部が有する組織部系統の幹部の教育学校が、上海の浦東地区にある。その名は浦東幹部学院。そして学院と道を挟んで、セレブ向けの高級住宅街「星河湾別墅」が建てられた。物件は大人気で、どんなコネがあっても入手はむずかしいという。だが、物件オーナーの大多数はそこに住んでいない。部屋は別の目的で使われているという。学院と高級住宅街とのビミョーな関係が、中国の政治腐敗問題の根深さを示している。(納村公子)(2009/10/11) 中国 ウルムチの漢族デモ、党幹部らの腐敗一掃も要求 民族対立から新たな展開へ 新疆ウイグル自治区ウルムチ市で7月5日に起きたウイグル族の大規模なデモに対して、9月に入り、漢族中心のデモが起こった。その背後には「注射針で人を刺す」という事件があるという。先日、その犯人とされるウイグル族が裁判にかけられたニュースが発信されたが、不可解な部分は多い。漢族のデモが訴えたことは、必ずしもウイグル族に対する反発ではなく、共産党幹部らの腐敗一掃であった。デモの引き金となった注射針事件に伴うパニックも、発信源が政府側メディアにあったと思われるという。(納村公子)(2009/09/17) 中国 「国家転覆扇動罪の根拠を示せ」 立ち向かう浦志強弁護士 工場反対運動で逮捕の活動家裁判で 四川省成都市近郊に建設予定の石油化学工場に反対するため、白い紙をただ手にするという静かな抗議活動を行い、良識ある市民の賛同を得た譚作人が逮捕され、「国家転覆扇動罪」で告発された裁判で、被告弁護人となった浦志強弁護士、夏霖に「亜洲週刊」がインタビューした。中国憲法でうたっている言論の自由、表現の自由は何のためにあるのか。司法が独立していない(三権分立がない)中国で、果敢に当局に立ち向かうインディペンデント弁護士、浦志強らの存在に注目したい。(納村公子)(2009/09/08) 中国 「私は投獄されるためにがんばる」 四川大地震の犠牲児童調査で政権転覆扇動罪の活動家を支援 前衛アーティスト、艾未未にインタビュー 現在、東京・六本木ヒルズの森美術館で「アイ・ウェイウェイ展 何に因って」が開かれている(11月8日まで。会期中無休)。アイ・ウェイウェイ(艾未未、52歳)とは中国の前衛アーティストであり、その父は、活動的な憂国詩人として名高い艾青(アイ・チン/がいせい。1910〜1996)だ。破壊的イメージの作品をつくる艾未未は、アメリカを中心に活動をし、北京の国家スタジアム「鳥の巣」建設で設計顧問も務めた。しかし中国の社会問題にも関心を持ち、昨年末から四川大地震で犠牲になった子供たちの実情を調査し、詳細な名簿まで作成している。同じく犠牲児童の名簿を独自に調査・作成している四川省の人権活動家、譚作人(地震後、石油化学工場の建設に反対し、白紙を手に持つ抗議活動も行った)が、「国家政権転覆を扇動した罪」で逮捕され、成都市人民裁判所で裁判が行われることになり、艾はその支援のため成都のホテルに滞在していたところ、8月12日未明、警官に押し入られ、殴打された。同じホテルに宿泊していた仲間のボランティアたちも、ホテルが警官隊に包囲され、公判に行くことができなかった。艾未未は警官に取り囲まれている自分のようすを携帯電話のカメラで撮影しさえした。「投獄されるためにがんばる」という型破りのアーティストに、亜洲週刊がインタビューした。(納村公子)(2009/09/04) 中国 古都・南京にも開発の波<下> 古建築や民俗文化より開発業者の利益を優先 南京市は2001年から立ち退きに経済的な補償をする政策を始めた。南捕庁住民が持っている「住宅取り壊し・立ち退き補償金額評価表」によると、不動産評価会社が住民の住宅につけた補償額は、1平米あたり約7200元である。しかし、評価する面積には中庭や回廊、廊下などは含まれず、一律入口の間口で計算し、ほとんどの家は20平米くらいの面積でしか計算していない。十数万元の補償金額では、南京市内で住宅を求めることは不可能だ。南捕庁地区は南京でも「一類一級地区」で、周辺の中古住宅は平均1平米あたり1万2000元、新築で1万8000元になる。将来この土地に建設される「高級中国風別荘群」の価格は1平米あたり4万元だ。(2009/08/29) 中国 古都・南京にも開発の波(上) 「化け物」が住民を追いたて、跡地に高級マンション 北京、上海に続き、ついに古都・南京にも都市開発の波が押し寄せている。南京は西安、北京に並ぶ中国の古都。その最も古い街並みを残す旧市街地は南部(城南)にある。安品街、南捕張、門西、門東などという地名が、その歴史を物語る。しかし、開発の魔の手は古都の歴史を知る住民たちの犠牲をしいて、一部の富裕層にだけ利益をもたらそうとしている。北京、上海、杭州などに見られる観光目的で再現された古い街並みは、歴史学的な考察のないテーマパークだ。『亜洲週刊』に掲載された写真には、取り壊し予定の家屋に、立ち退きをさせたい住民に向けて貼られた札を写している。「早く立ち退けば利益がある。遅れれば馬鹿を見る」。(納村公子)(2009/08/27) 中国 新疆の危機は臨界点を超えた 根本解決は民主と人権の保障に 漢族作家、王力雄氏インタビュー 7月5日に新疆ウイグル自治区ウルムチで発生した大規模な暴動後、国営新華社通信はじめ中国のメディアは漢族が受けた悲惨な被害状況ばかりを強調する報道に終始している。中国政府はロシアとの反テロ合同軍事訓練を行い、民族問題に対して力による封じ込め政策だけで臨もうとしているようだ。香港の『亜洲週刊』はこうした一連の記事の中で、ウイグル人からも厚い支持を受けている漢族の作家、王力雄氏にインタビューした。王氏は、昨年のチベット暴動の際、政府のチベット族民衆への弾圧中止を求める声明をほかの著名な知識人らとともに発表したことで知られる。(納村公子)(2009/07/27) 中国 『不機嫌な中国』が発売3ヶ月で100万部に 民族主義の主張に世界が注目 中国で「極左」人士として知られる宋強氏ら5人が、『ノーと言える中国』に続く、強い主張の論文集『中国不高興味』(不機嫌な中国)を出版し、内外の注目を集めている。『ノーと言える…』当時より老成した著者たちがどんな主張をしているのか、繁体字版が出品される香港ブックフェアを前に、『亜洲週刊』が取材した。(納村公子)(2009/07/18) 中国 天安門事件20周年 香港で関連書籍の出版ブーム 真相解明への歴史的記録 民主化を求める学生らの運動が戒厳軍によって血の海に沈められた天安門事件から、6月4日で20年。香港では8000人規模のデモが行われ、関連書籍も続々と出版されている。筆者は中国政府に近い立場にいた人から運動の中心にいた元学生指導者までさまざまだ。事件後の海外での民主化運動の記録もある。『亜州週刊』はその中でとくに注目されている本をいくつか紹介し、出版ブームの背景を分析している。 (2009/06/02) 中国 天安門事件の「問題発言」が学生会会長のリコール運動に 事件の名誉回復求める香港大で 天安門事件20周年を控えた今年4月、香港大学学生会が主催する同事件関連のフォーラムで、学生会会長が発した一言が波瀾を呼び、会長のリコール運動にまで発展した。発言は北京政府におもねっているとの激しい反発が、キャンパス内外から起きたのだ。彼は天安門事件の名誉回復のアピールは必要だとする姿勢は崩していないが、学生たちの民主化要求運動の弾圧が歴史的な過去となりつつある世代にとって、事件をどう位置づけるかは難しくなりつつあるようだ。(納村公子)(2009/05/09) 中国 反汚職論文がなぜ「違法情報」なのか サイト閉鎖の教授の提訴に支援の輪広がる 中国で普遍的に蔓延している汚職体質を改善しようと訴える「反汚職学者」の胡星斗氏のサイトが3月、「違法情報」だとして一方的に閉鎖された。これに対して、胡氏は「反汚職論文がなぜ違法なのか。閉鎖は憲法で保障された自由の言論の権利を奪うものだ」として、多数の支援者と弁護団をバックに、サイト運営会社と、インターネットを監視している地方政府を北京の裁判所に訴えた。裁判所はいまだ受理していないが、進展が注目される。(納村公子)(2009/05/06) 中国 「三無患者」はお断り 市場経済化で仁術より金儲けを優先する病院 金がなければ治療はしない―極端な市場化が進む中国では、医療の経済格差が歴然としている。「治療が受けられない。治療費が高い」は誰もが認めるところだ。そんな中、広州市の衛生局副局長が「世界中で中国がいちばん医療が充実し、治療費もいちばん安い」と発言して世論の大反発を食らった。病院の儲け主義もはなはだしく、胃痛で診察を受けたある患者は、12キロもの薬を渡され、1万元あまりを請求されたという例もある。その一つの例を福建省の病院に見る。(2009/04/16) 中国 天安門事件20周年 「共産党の謝罪なしに和解はありえぬ」 元学生リーダーの王丹氏 学生らの民主化要求運動が中国共産党によって弾圧された「天安門事件」からまもなく20年。共産党エリートで、80年代の言論活動のリーダー的存在だった戴晴女史がこのほど、真相究明の調査を行い、正義を認めたのち、社会の和解を実現することを関係者らに呼びかけた。この提案に対して、当時の学生リーダーで、現在も中国の反体制派リベラル知識人のリーダー的存在として海外で活躍する王丹氏は、亡命先の米国で『亜州週刊』のインタビューに応じ、党の人民虐殺の罪への謝罪が先決であり、被害者側からの「和解提案」はばかばかしいと一蹴した。(2009/04/07) 中国 香港のスターや文化人の文化遺産をもっと大切に ジャッキー・チェンが政府を批判 『亜洲週刊』は3月22日号で「香港失宝記」と題する特集を掲載し、香港が生んだスターたちや文化人たちのゆかりの文物を政府が積極的に保護していないことを批判した。米プリンストン大学名誉教授で世界的に知られる中国思想史研究者の余英時を生んだ新亜書院の旧校舎が土地開発のために解体され、テレサ・テンが住んでいた瀟洒な高級住宅も当時の姿を残していない。伝説的な映画スター、ブルース・リーは没後37年たってやっと記念館を建てる話が出た。世界的な映画スター、ジャッキー・チェンは、父の出身地である安徽省の古民家を収集してきたが、それらを香港政府に寄付しようとしたところ、政府の対応はのらりくらり。結局、シンガポールがコレクションの受け入れに手を挙げた。特集のうちジャッキー・チェン氏へのインタビューを紹介する。(納村公子)(2009/04/03) 中国 毛東沢主義で「改革・開放」を粉砕せよ! 極左の城「烏有之郷」の実態 昨年のチベット反乱を中国当局が武力弾圧したことについて、「12の意見書」で政府を批判した王力雄氏や、民主化を求める「08憲章」の公表に対し、最も激しく反発したのが「烏有之郷」と名乗る結社だった。北京市内に書店と講演会場を持つ同社の本拠地に「亜洲週刊」記者が潜入ルポ。そこには、「改革・開放」を進める現代中国とは別世界の毛沢東思想関連の非合法書籍やDVDがずらりと並んでいる。なぜ今、「極左」なのか?(納村公子)(2009/03/27)
中国 2500万人の失業「農民工」の生きる道はどうなるか 対応誤れば国家を揺るがす事態に 世界的な不況を受けて、「世界の工場」と称せられる中国でも中小の工場が倒産するなど、徐々に深刻さは増している。中でも、「農民工」と呼ばれる農村出身の出稼ぎ労働者は真っ先に解雇の対象となり、社会不安の火種となりつつあり、さらには国全体を根幹から揺るがす事態にもなりうる。その根本的問題に迫る。(2009/03/24) 中国 権威に対抗する庶民文化「山寨」 ニセモノ横行をなぜ政府は根絶できないのか 世界の工場と言われる中国は、ニセモノが横行することでも世界に知られている。国際的な不評を買うこの現状に中国政府もニセモノの取り締まりを行ってはいるが、現実はほとんど何の効果もあがっていない。なぜニセモノが減少しないのか。それには中国社会の根本的問題がある。いまや中国では「山寨」なる新語が出現し、大衆は高品質のニセモノを大いに歓迎している。この「山寨」は、体制にたてつく緑林の根城、「営寨」、毛沢東時代の「農業は大寨に学べ」の「山寨」に通じる、反体制、アンダーグランドの意味合いがある。人々の「山寨」支持はちょうど元宵節の日にCCTVビル炎上を痛快と思う庶民感情の表れのようだ。(2009/03/02) 中国 「『08憲章』はごく基本的な権利の宣言にすぎない」 署名者・戴晴へのインタビュー 中国当局が神経をとがらせている「08憲章」について、署名者の一人、戴晴女史がインタビューに答えた。戴晴は、中国人民解放軍の創立者で全人代常務委員会委員長を務めた葉剣英の養女で、いわば共産党エリート。天安門事件以前、記者として体制に反論する立場をとり、三峡ダム開発に人権擁護と環境保護の立場から反対をとなえ、天安門事件で投獄される。現在北京在住。作家活動と環境保護活動を続け、1993年に米ゴールドマン環境賞受賞。現在も中国の言論界では強い発言力がある。(納村公子)(2009/01/03) 中国 「08憲章」めぐりネット上で活発な論議 主流メディアは不掲載、主要サイトも削除 共産党独裁体制の見直しと立憲政治の実現を訴えて、中国知識人303人がネットで公開した「08憲章」を、主流メディアは黙殺している。主要サイトからも削除されている。党・政府は、民間の知識人から発せられた「世界共通の価値」(普世価値)を批判している。しかし、憲章はネット空間でさまざまな形で転載され、議論は深まっている。『亜洲週刊』は、ネット上の論議と各方面の有識者の見方や反応を紹介し、この公開文書が今後の中国の政治にどのような影響をもたらすのか、そうでないのか、「人々は目をこらしてみている」と報じている。(納村公子)(2008/12/24) 中国 民主・自由・人権を求め中国知識人ら303人が「08憲章」 弾圧覚悟でネットつうじ賛同者が増加 「世界人権宣言」60周年の12月10日、中国の知識人ら303人が民主、自由、人権に基づく国づくりを提議した「08憲章」をインターネット上で公表し、世界の注目を集めた。発起人の一人、劉曉波氏は国家政権転覆扇動の疑いで逮捕され、多数の参加者と署名者が各地方の警察に事情聴取を受けたが、憲章に署名する内外中国人はその後も増えつづけている。「憲章」作成の経緯と劉氏逮捕の状況、この文書の歴史的意義についての署名者の発言を『亜洲週刊』が紹介している。(納村公子)(2008/12/22)
中国 巨大石化工場の建設に反対、「アモイに続け!」 成都でも市民がウオーキング・デモ 成都市は、今年5月に大地震のあった四川省の省都である。肥沃な土地柄から、古来、蜀の地と呼ばれたこの地域は漢文化圏の中でも独特の文化をはぐくんできた。その「暮らしやすい街」に石油化学の巨大プロジェクトの建設計画が進んでいる。大気や河川の汚染、地震災害を危惧する市民は建設反対のウオーキング・デモを行ったが、政府は計画推進の姿勢を崩していない。アモイでは住民のウォーキングがPXプラントを中止・移転に追い込むという、中国の環境保護運動史上画期的な成果をあげており、同じ方式が成都でも成功するかどうかが注目されている。(納村公子)(2008/12/11) 中国 サハロフ賞の中国人権活動家・胡佳氏(下) 私は生涯、仏教の「慈悲」通りに人を助けていきたい 2007年4月、胡佳が100日あまりの長い軟禁生活から解放され、香港で夫婦二人で本誌の張潔平記者に話をしてくれた。しかし北京に帰って再び軟禁され、逮捕された。このときの彼の口述による心の軌跡は彼の真実の姿である。(2008/11/27) 中国 サハロフ賞の中国人権活動家・胡佳氏(上) 新しい「良心の英雄」に民衆から幅広く温かい支持 「胡佳現象」──中国ではいま密かにまた熱く胡佳という一人の青年への支持が広がっている。天安門事件がきっかけで仏教を信仰するようになった胡佳氏は、内モンゴルで植林活動を行う遠山正瑛氏(鳥取大学名誉教授)のことを知って、いわば「一人人道主義活動家」の道に入った。投獄中の彼は今年10月、欧州連合(EU)の欧州議会から言論と思想の自由に貢献した個人や団体をたたえるサハロフ賞を贈られた。ノーベル平和賞候補にも挙げられた中国知識人の実像に、『亜洲週刊』はさまざまな関係者と本人へのインタビューによって迫っている。(納村公子)(2008/11/25) 毒入り粉ミルクで地に落ちた中国の信用 メーカーの隠蔽工作、地方政府の職務怠慢、中央宣伝部の報道統制が被害を拡大 9月16日、河南省蘭考県に住む何秀麗さんは8カ月になる息子を抱き、CCTVの夜のニュース番組を見ていた。10分近くにもわたって乳製品のリストを延々と流し続けている画面を見ていて恐ろしくなった。「どの粉ミルクにも問題だなんて! それじゃこの子に飲ませるものがない!」。この1週間、中国の多くの家庭が同じ不安に襲われている。事故は災難となり、公民の信頼を一気に失わせることになった。民族ブランドの企業グループが倒れ、また中国政府への信頼とオリンピックによって出来上がった国際的イメージは一気に落ちたのだ。誰が責任を負うのか。(2008/10/15) 中国 「鳥の巣」は誰のもの――デザイン面から見た北京五輪新建築物の存在意味 李欧梵(香港・中文大学教授) 北京オリンピックが閉会し、平静を取り戻した今、多くの人が感慨に浸っているだろう。私もテレビで競技や開会式、閉会式を見て心を躍らせた。私が気になっているのはあの数々の斬新な建築物の今後のことだ。セレモニーと陸上競技に使われたメインスタジアム「鳥の巣」(国家体育場)、水泳や飛び込みの会場となった「水立方」(国家水泳センター)は、夜にはライトアップされて実に美しい。空から俯瞰した映像では、鳥の巣はダークレッド、水立方はディープブルーに輝き、互いを引き立てあっている。白昼の陽光の下で見ると、鳥の巣のベースカラーはグレーとレッドで、整った楕円形を呈している。見事なコントラストをなす二つの競技場は、まさに「天円地方」(天は円く、地は方形という中国の世界観)の思想を具現するものだ。将来、建築史の一ページに記されることだろう。(2008/09/29) 中国 中国経済に厳冬が到来 党・政府指導者に危機感、改革の戦略的調整を模索 中国全土が真夏の炎天におおわれ、オリンピックの準備作業も大詰めを迎え、オリンピックへの熱い期待が盛り上がったころ、北京の中南海の指導者と、企業家たちは寒気を覚えていた。世界経済の減速という真冬が中国に向かい、国内外のいくつもの問題が経済に深刻な衝撃をもたらしたからだ。7月以来、胡錦涛、温家宝、李克強ら指導者たちはそれぞれ沿海地区の省や市へ視察に出向き、各分野の専門家を集めて公聴会を開いた。その綿密な行程と会議の多さは、中南海が中国経済について抱く緊張感を示しており、もはやオリンピック開催より超越している。実際、6月下旬から、北京は作業の重心を地震救済からマクロ経済に方向転回していた。(2008/09/03) 中国 国の威信を賭けた祭典の裏に旧態依然とした思想と習慣 中国人作家の見た北京五輪 CGの花火、かわいい少女の口パク歌の開会式、かつてのプロパガンダの手法はいまも生きている? 一般庶民はこの祭典のために多くの不自由をしいられている。五星紅旗を振り「加油」を叫ぶ観衆は、聖火リレー応援の動員の延長か? 中国の若い作家が中国人の心理をオリンピックに見た。(2008/08/14) 中国 貴州省暴動の背景:公安は黒社会と結託し治安は悪化 民衆の恨み爆発の集団事件が各地で続発 甕安県暴動から一週間後、甕安県の公安局政治委員の羅来平と局長の申貴栄、県の党委員会書記、王勤、県長の海平が免職となり、甕安県は一応の平静をとりもどし、ある朝食専門店はむしろ以前より繁盛しているという。外からたくさん人が来るようになったからだ。「甕安はおかげで有名になったよ」と、多くの人々は来訪者だと知ると開口一番にこう言う。しかし民衆の怒りがこれで消えたわけではない。(2008/08/07) 中国 貴州省暴動・現場ルポ:現地政府への民衆の不信感が爆発 公安局を焼き討ち、制圧の武装警察隊を包囲 いよいよ北京五輪が8日、開幕する。中国にとっては、近年の驚異的な高度成長に支えられた「興隆する中国」を世界にアピールする国家的事業である。だが、中心舞台となる首都北京は、五輪史上最大規模といわれる軍・警察140万人の厳戒態勢下におかれ、華やかなスポーツと平和の祭典にはそぐわない雰囲気に包まれている。テロへの警戒や急激な開発がもたらすさまざまな問題に対する住民の異議申し立てなどを封じ込めるためだ。6月末に貴州省甕安(おうあん)県で起きた暴動もそのひとつ。香港誌「亜州週刊」の現地ルポと背景分析記事を紹介する。この暴動に参加した人々にとって北京五輪とは何なのだろうか。(2008/08/07) チベット問題 中国政府「ダライラマはよく変わる人間」 経済中心に全方位的政策で解決 中国チベット学研究センター総幹事・ラパピンツォ氏インタビュー 近ごろ、ダライラマの個人代表と北京とで新たな交渉が行われた。北京の目は、チベット問題の解決にカギとなるのはダライラマが過激なチベット独立派の行為をやめさせるために本当に影響力をおよぼす気があるかどうかにかかっていると見ている。中央統一戦線工作部の管轄下にある中国チベット学研究センターの総幹事、ラパピンツォ(拉巴平措)氏によれば、党総書記・国家主席の胡錦涛のチベットに対する方針は20年来一貫しており、ダライラマの「主張がよく変わる」と述べた。しかし、北京は8月のオリンピック期間中、ダライラマが影響力を発揮してチベット独立派に騒ぎを起こさないよう希望している。(2008/08/04) 中国 著名作家の「涙の忠告」に在米中国人ジャーナリストが反論 四川大地震の校舎倒壊 四川大地震による校舎倒壊で子どもを失った親たちの告発活動に、中国の著名な作家・余秋雨氏が水を差した。余氏は自身のブログで「涙をもって告発被災民に忠告する」と題し、手抜き工事の責任追及が反中勢力の宣伝に口実を与えるものだとする意見を公にした。このことについて、アメリカ滞在中の中国人ジャーナリストが反論をしている。(2008/06/25) 中国 「手抜き工事がわが子を奪った!」 四川大地震校舎倒壊、真相求め親たちが政府の責任追及 大地震発生から半月、四川省の被災地域は復興に向かっている。倒壊した校舎の瓦礫の上には霊堂が建てられ、犠牲になった子供たちの遺影が飾られた。そんな中、「手抜き工事がわが子の命を奪ったのだ」として、父母たちが次々政府を訴えている。先陣を切ったのは綿竹市富新第二小学校(旧五福小学校)の父母たち。「全国哀悼の日」初日(5月19日)午後2時28分、親たちはわが子の遺影を抱き、廃墟となった校舎跡に建てられた霊堂のそばに座り込みをした。(2008/06/16) 中国 「おから工事」が被害を拡大 四川大地震─500人生き埋め中学校倒壊現場、発生直後のルポ 5月12日午後2時28分4秒、マグニチュード7.8の強い地震が中国の大部分を震撼させた時、震源地からわずか100キロほどの都江堰市郊外に位置し、教師・生徒800人を擁する聚源中学校では、授業開始のベルが鳴ったばかりだった。体験者の話によると、それはわずか数秒間の出来事だった。幅約80メートルもある4階建ての校舎が、数回激しく揺れたかと思うと突然崩れ落ち、一瞬のうちに高さ2、3メートルほどの瓦礫の山と化した。ねじ曲がった鉄筋が三合土(訳注:石灰・砂・粘土を水で練った建築材料)の塊からむき出しになり、遠くにはぼろぼろの布や、机と椅子の残骸、そしてもはや元の姿さえ判別できない残骸が見えた。(2008/06/07) チベット問題 「チベット問題には新しい考え方が必要」 政府に意見書を提出した中国の作家、王力雄氏へのインタビュー 中国のフリーの作家、王力雄氏はチベット問題の専門家でもある。3月14日、チベットで暴動が発生し、ラサで破壊活動が行われたとき、彼はヨーロッパに滞在していた。中国政府が旅券を発行しないことで国外に出ることができないチベット族の作家、彼の妻であるツェリンウォセの代わりに、ノルウェーの作家連盟の「自由表現賞」を受賞するためだった。本誌の取材を受け王氏はこう述べた。「チベットの矛盾はこのところ累積し続けており激しさも増している。表面的には当局のチベットへの統制は穏健で、当局も近年の統治路線は成功していると考えていた。しかしこうした見方は正しくない」(2008/06/04) 中国 ネットと外国メディアへの発言が「政権転覆扇動罪」に 人権活動家・胡佳氏に実刑判決 北京の人権擁護活動家・胡佳は、公安当局により二度にわたって合計200日以上軟禁された後、「国家政権転覆扇動罪」で逮捕され、4月3日午前、北京市第一中級人民法院(地裁)第23法廷で一審判決が下された。国営新華社通信はただちに中・英文ニュースで、「北京市第一中級人民法院は3日、胡佳に対し、国家政権の転覆を謀りこれを扇動したとして懲役3年6ヶ月ならびに政治権利剥奪1年の一審判決を下した」と伝えた。(2008/05/31) |
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