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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2020年07月30日21時29分掲載
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欧州
コロナと過ごす夏〜チャオ!イタリア通信
こちらイタリアでは、7月27日現在で新規感染者は170名、死亡者は5名となっています。7月からは本格的に夏休みシーズンが始まりました。すべての学校が終了して、休みが取れる人たちは1週間、2週間とバカンスを過ごします。私たち家族は残念ながら、今年は日本への帰国を諦めました。私の知り合いの日本人も、たいていこの時期に家族で日本に帰りますが、今年は帰国する人はほとんどいません。まず、こちらから日本に入るには14日間の自主隔離をしなくてはなりません。また、日本からイタリアに帰ってきても、同じように14日間の自主隔離をする必要があります。トータルで1か月近く家にいなくてはならなくなります。
6月からレストランやバール、美術館、映画館なども開いていますが、こちらでは日本のように感染者が増えている状況ではありません。5月ごろから「海開きはどうなるのか」という話題がありましたが、それも今のところ感染者が増えたという報告はありません。というのも、大多数のイタリア人にとっては「夏=海」なので、夏休みに海に行けないというのはありえず、考えも及ぼないことなのです。私たち家族も、6月初めにすぐに海に行ってきました。半日でしたが、まだ人も少なく快適に過ごせました。そして、6月下旬と7月半ばにもそれぞれ違う場所ですが、海に遊びに行ってきました。
7月半ばに行った海は、いわゆる海の家があり、そこで大きなテントと椅子などを貸し出している浜辺です。夫の親戚がいつも夏になると行っているので、私たち家族も一日親戚たちと過ごしてきました。以前なら、一つのテントでみな一緒にいたのですが、今年はコロナの影響で一つのテントで大勢の人数が一緒にいてはいけないという規則があり、私たち家族用に一つのテントを借りました。
レストランなど食事をするところは、できるだけ外に席を設けて、室内で食べるのを避けるようにしています。また、席と席の間を離して密着を避けるなど。バールなどの狭い場所は、入口と出口をきっちり分けて人の流れを一つにするようにしています。それが決まりなのですが、実際はというと、きっちり決まりを守る人もいれば、そうでない人もいます。浜辺ではできるだけ人と人との間隔を空けると言っても、なかなか難しかったですね。遊んでいるうちに、そういうことも忘れてしまうし、ただ、できるだけ人がいないところで遊ぶようにしましたが。
とはいえ、5月ごろに心配していた海開きは今のところ問題なく、いつも通りの海の光景だなと思いました。ただ、私たちのように海外に行く予定だった人は、行けない人が大半だと思います。今年は、なぜかいつも使ってないアリタリア航空でチケットを買ったのですが、アリタリア航空は他会社と違って、キャンセルができない代わりにチケットは一年間有効となっています。イタリア政府がそういう措置を取ったそうですが。7月に入って、日本帰国を取りやめたためアリタリア航空にキャンセルの電話を掛けたのに、全くつながらないという事態が発生しました。そして、アリタリアのフェイスブックを見ると、そういった類の抗議のメッセージがたくさん書かれていたので、びっくり。4月ごろから電話してるけど、全くつながらないという人もいました。また、ギリシャに行った人で、アリタリア航空のホームページに載っている自主申告書(コロナに感染していないと証明する書類)を印刷して記入して持参したが、ギリシャの空港で「古くて有効な申告書じゃない」と言われて、そこで長い書類に色々と書かされたと文句を書いている人もいました。来年の夏は、普通に過ごしたいと心から願います。
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トスカーナの海
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