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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2013年08月02日11時22分掲載
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アジア
人権活動家の拘禁が続くビルマ
ビルマの大統領は7月15日、訪問先のロンドンですべての良心の囚人の釈放を宣言した。アムネスティ・インターナショナルは今年の終わりまでに良心の囚人をゼロにするとテインセイン大統領が最近発言したことに対して疑問を投げてきた。大統領がロンドンでこの約束した同じ日に、ビルマのヤカイン州では警察が人権活動家(74歳)を恣意的に拘禁した。(アムネスティ国際ニュース)
政府は不平不満を抑えつけ、平和的に抗議活動をする人びとを収監するために、抑圧的な法律に依存し続けている。国内の変革を継続するには、こうした対応はやめ、国際基準に沿った法律にする必要がある。
大統領は7月15日、ロンドンの王立国際問題研究所での演説の中で、「年末までにビルマには良心の囚人はひとりもいなくすることを約束する」と語った。
さらに、政府が年初に設立した委員会ですべての事案を見直し、「政治的信条を理由の被収監者をゼロにする」と確約した。
アムネスティは大統領がこの約束を遂行していくのを注視している。大統領は人権活動家や平和的な抗議活動をする人びとの逮捕や収監をやめることで、新たな良心の囚人を生まないことから始めてはどうか。
著名なロヒンギャの法律家であり人道NGOの元スタッフ、ウチョーフラアウンさん(74歳)は7月15日以来、ヤカイン州の警察に拘禁されている。
ウチョーフラアウンさんは平和的活動に関与したとして16年以上、拘禁され、その後も当局から監視され、嫌がらせを受け続けてきた。昨年6月には、ヤカイン州での仏教徒とイスラム教徒間の衝突後、ロヒンギャ支援活動家数名とともに、恣意的に逮捕され、拘禁された。翌々月の8月には釈放されたが、国際社会とつながりのある影響力を持つロヒンギャの人権擁護活動家として目をつけられている、とアムネスティは見ている。
アムネスティは7月4日、ビルマが人権擁護活動家と平和的抗議活動をする人びとを最近逮捕したことについて声明文を出した。その中で、当局は表現・集会・結社の自由の権利を行使している人びとを犯罪者とするために、一連の国内法に依存している、と述べた。そして政府に対し、これらの法律を国際的な人権基準に沿わせるよう要求した。
声明が公表されて以来、活動家はさらに逮捕されている。例えば7月10日には、バゴー地域の警察が「政治囚を解放せよ」というポスターキャンペーンを 2011年7月に計画したとして、活動家のワイピョーさんを逮捕した。そして1962年の印刷と出版の制限に関する法律に違反したとして起訴された。ワイピョーはジェネレーション・ウェーブという民主化運動の若手グループの総長である。
テインセイン大統領が良心の囚人に終止符を打つという約束は喜ばしいことだが、この数カ月の状況を見ると道のりはまだまだ長い。
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