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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2014年02月02日18時29分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 アフリカにまだある植民地・西サハラのセミナー 平田伊都子
<アフリカ最後の植民地>を濫発して西サハラのことを宣伝してきましたが、「植民地なんて、まだあるの?」とか、「植民地?古臭い言葉だね」とか、、冷たい反応が多々ありました。 「でも、やっぱり植民地なんだよね」と、すねておりましたら、2014年1月7日、<植民地>という言葉が、アメリカのオピニオン・リーダー29名の共同声明の中で謳われていたのです。 「沖縄の軍事植民地状態を深化し拡大させる」から, 沖縄名護市辺野古移設は反対だという声明で、オリバー・ストーンやマイケル・ムーアといった映画監督たちが名前を連ねていました。 おかげさまで、公開セミナーでは<植民地>という言葉を晴れ晴れと連呼できました。
(一幕)2014年1月30日午後6時5分前、明治学院大会議場には筆者の友人二人しかいなかった。会議場の隅で、主催者明治学院国際平和研究所所長がスタッフと二次会の出前ピザを相談していた。開演定刻6時を過ぎたころ、学生と思しき男女がバラバラと入ってきた。続いて、特別ゲストNo1である駐日アルジェリア大使が娘さんと二等書記官をお供に登場した。その後ろから、特別ゲストNo2の生方幸夫・民主党西サハラ問題を考える議員連盟会長が姿を見せた。お客より関係者の数が多いという状況で、アフリカ最後の植民地・西サハラのセミナーが始まった。
(二幕)最初は、6時30分までの参加というシド・アリ・ケトランジ大使のメッセージで始まった。「アルジェリアはアフリカ最後の植民地・西サハラの脱植民地化闘争を支持する。アルジェリア自身がフランスに対し熾烈な反植民地闘争をして、独立を勝ち取った。アフリカ大陸から植民地の存在を一掃しなければならない。アルジェリアは西サハラ領土にいかなる野心も持っていない。西サハラの人々を支援するのは、彼らが平和的に独立を勝ち取ろうとしているからだ」と、大使は語った。
(三幕)続いて生方幸夫・民主党西サハラ問題を考える議員連盟会長がマイクを握った。「西サハラ友好議連を立ち上げた時、モロッコ大使がやってきて、友好議連を作ったら俺の首が飛ぶ。皇室王室の良い関係があるのに、国交断絶になるかも、、と脅かした。当時は政権党だったので外交上の配慮をし、友好の言葉を外し民主党の名を頭に付けた。これからは広く他党の議員にも声をかけて、西サハラ問題を考えていきたい」と、生方会長らしい正直で率直な体験談を披露した。6時50分、会長は大使と手に手を取って退場した。
(四幕)特別ゲストの2人が姿を消した頃、やっとお客が集まってきた。約50の学生さんや教授や研究者などを前に、筆者は3日間強行スケジュール<アルジェ・西サハラ難民キャンプ・ツアー>の報告をした。スライドで西サハラ難民キャンプを仕切る女性たちを紹介して、「西サハラの大地には国連が採掘を禁じている石油・天然ガス・ウランが眠っている。西サハラ領海は禁漁の漁業資源の宝庫だ。53か国を擁するAUは西サハラを支援している。国連安保理理事国選挙を狙う日本は、西サハラ紛争解決に貢献してアフリカ票をいただこう、、」などと、メリットを上げ、「女性が輝いている西サハラ難民キャンプへ是非、お出かけください」と、外遊好きの安部総理をお誘いした。
(五幕)メインゲストの柿澤未途衆議院議員は7時15分頃に入ってきた。「今見た写真の中に映っていなかったが、実は隣にいた。一緒に西サハラ難民キャンプに入った」エッ!大丈夫!ばらしてもいいの?!「公式には、西サハラ難民キャンプに入っていないことになっている。出発の2日前にモロッコ大使がやってきて、キャンプに行ったら俺の首が飛ぶ。オリンピック選考の時、東京に入れてやったのを忘れたのか、王室皇室外交を尊重しろ、、と脅した。しかし、難民キャンプに入り、子供達の酷い栄養状況を知った。余った日本の米を送りたい。2020年の東京オリンピックに西サハラの選手を招待したい」と結んだ。
<植民地>という言葉は決して死語ではありません 。アメリカ人は正直なところ<沖縄も本土も植民地状態>と、思っています。 正に<植民地>は我々、今を生きる日本人につきつけられた、見過ごすことのできないキーワードなのです。 同じく西サハラにつけられた仇名、アフリカ最後の<植民地>も、国際社会の一員である我々が知らんプリをするわけにはいきません。
PS: 2008年から、西サハラに関わる私たちに、「俺の首が飛ぶ、、日本との国交断絶」とモロッコ大使はワンパターンで脅してきましたが、7年経ったいまもモロッコ大使の首は繋がっているし、国交は断絶していません。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2014年2月2日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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アフリカ最後の植民地・西サハラのセミナー会場、明治学院大学代集会場
左から駐日アルジェリア大使、生方幸夫・民主党西サハラ問題を考える議員連盟会長、筆者
モロッコ占領地・西サハラの女性たちの映像を紹介する筆者
柿澤未途衆議院議員と筆者
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