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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年09月20日20時59分掲載
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暴力的になった少女たち 米で20年間に犯罪倍増
20年ほどに比べて、米国の少女たちが暴力的な傾向を強めているという。テレビ・ゲームや映画などで「強い女性」が賞賛されるなど、タフな女性を受け入れる社会的土壌も影響しているとの見方もある。しかし、少女が暴力的になるにつれ、犯罪事件に関与する事例も目立っている。典型的な例は、些細な事に腹を立て衝動的に殺人や殺人未遂を犯す場合だ。(ベリタ通信=有馬洋行)
米誌グラマーなどによると、最近相次いで少女が絡んだ暴力事件が起きている。ことし4月、マサチューセッツ州の町レキシントンにある高校の駐車場で、17歳のジェミー・ペレティアが、男友達をめぐる口論から、18歳の相手の少女の頭をガラス製のボトルで殴りつけたうえ、さらに顔を切りつけた。関係者が現場に駆けつけた時には、18歳の少女は意識不明で、血だるまになって倒れていた。 二人は共に現場となった高校を中退したばかりだったという。
一般に少女同士の喧嘩は、口げんかで終わることが多かったといわれたが、ペレティアは、「やれるならやれば」という相手のせりふに自制心を失い、本当にボトルで殴りつけてしまった。被害者の18歳の少女は、米デーリー・ニュースの記者に対し、「彼女はボトルで頭を殴ると威嚇した。でも、本当に殴るとは思わなかった」と語っている。
この事件の1カ月後にはシカゴで、中学2年生が少女が学校で男子を刺す事件が発生。またイリノイ州の高校では、仲が悪かった女子生徒2人のいがみ合いがエスカレート。16歳の少女が、17歳の少女をステーキ用ナイフで4度にわたって刺した。
またその数日後には、ニューヨークのブルックリンにあるアパートで、9歳の少女が、ボールをめぐるいさかいから、遊び友達の11歳の少女を台所から持ち出したステーキ用ナイフで刺殺した。
▽「無鉄砲」になった少女たち
こうした“怒れる少女たち”の増加は、統計的にも明らかになっている。米中央捜査局(FBI)の資料によると、1983年から2003年の間に、暴行事件で逮捕された18歳以下の少女は、2倍に増えた。ロニコーヘン・サンドラー博士(心理学)は「少女が人を殴りつけるというのは、これまで聞いたことがあまりなかったが、今は違う状況になっている」と話す。
映画やテレビゲームなどの世界では、強さを発揮する女性たちが、しばしば登場している。こうした女性のイメージにひきつけられる少女も増えている。暴行事件に関与するのは男性というのがこれまで通り相場だったが、今後は犯罪の分野でも、女性の“進出”が起きると予想されている。
教育現場で少女たちを見ている人たちの間でも、少女たちの行動が「大胆になっている」との声が聞かれる。男性はしばしば、空威張りや虚勢を張ったりするが、近年少女たちにもこうした傾向を帯び始めている。この結果、「喧嘩するの」「ああやろうじゃない」といった大胆な行動に発展している。これは、少女たちが「男性的な無鉄砲さ」を身につけはじめていることを意味するという。
一方、暴行事件などで収監された若い女性たちの多くが、暴力が肯定的な家族や、地域社会で育ってきたとの調査報告も出ている。
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