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2007年02月06日08時50分掲載
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言うことを聞かない子どもへの対処法は 米国のしつけ事情
「宿題をしなさい」「テレビを見るのをやめて」などと、家庭で親たちは低学年の子どもに向かって、しばしば小言を述べる。それでも子どもたちはなかなか言うことを聞かないものだ。そうしたときに、米国の親たちが、子どもに言うことを聞かせるために、さまざまな手段を講じている。その手段は、親たちが子どものころに受けたものの焼き直しが目立つという。(ベリタ通信=江田信一郎)
米メディアによると、日常的に、米国の家庭で使われているのは、カウントを数えることだという。例えば、「1、2、3...」と数えて、10のうちに何かをしたり、やめるように数える方法だ。他にも、テレビゲームをやめない子どもに、何度も怒鳴ってやめさせることもある。
体罰も時として用いられる。親が子どもをひざの上に乗せ、手のひらや、スリッパでお尻をぶったりする方法だ。
テネシー州ナッシビルの小児病院が、2歳から11歳までの子どもを持つ2000人の親から聞き取り調査した結果では、こうした子どもへのしつけ方は、親が子どものころに親から受けたものが多いという。これは、人間は苛立ちを覚えると、自分が子どものころに受けたしつけを本能的に繰り返すためだとされる。
従って、言うことを聞かない子どもに向かって、「寝室に行きなさい」などと命令を下すのも、親たちが子どものころに親から言われたことの繰り返しというわけだ。しかし、こうした手段が、子どものしつけにとって効果的かというと、「ノー」と答える親が多いという。
一方、子どものしつけをめぐっては、キリスト教団体「家族への焦点」が、子どもが1歳半になったら、子どもに対して、何が悪いかを知らせるために、体罰の必要性を指摘している。もちろん、激情的に怒り、体罰を加えるのには反対している。同団体が推奨するのは、子どものお尻を叩くやり方だ。
カリフォルニア大学バークレー校のダイアナ・バームリンド博士は、悪さをした子どものお尻を叩くやり方は、あまり厳しいものでない限り、子どもの精神的な発展に影響を与えないと指摘している。しかし、過酷なものは、子どもが攻撃的な性格に陥る危険性があるという。
米国では約40年前には、米国人の9割以上が、お尻を叩くやり方を是認していた。しかし、近年は暴力に対する拒否反応から、それが半分に減っている。
カリフォルニア州議会のサリー・ライバー議員(女性)は、お尻を叩く体罰を違法とする法案を準備している。3歳以下の子どもに体罰を加える行為は「軽罪」として、禁固1年以下あるいは罰金1000ドルを科す内容になっている。
仮に法案が成立すれば、全米初となる。しかし、親が子どもに加える体罰は、家の中で行なわれることがほとんどで、実際に体罰の実態をつかむのは容易な作業ではない。子どものしつけ方を、法律で果たして規制できるのかとの疑問の声もある。
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