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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2012年03月21日08時44分掲載
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アジア
ホルタ大統領再選果たせず 独立10周年の東ティモールの転換点を象徴
3月17日に投票された東ティモールの大統領選挙で、再選をめざしたノーベル平和賞受賞者、ラモス・ホルタ大統領(62)は3位に終わった。ホルタ氏は19日、敗北を認め、任期を満了する5月に大統領を辞任すると言明した。ただ、大統領辞任後、求めがあれば、その知名度を生かして政府の任務を引き受ける用意があることを表明している。(クアラルンプール=和田等)
12人が乱立する激戦となった選挙の結果は、過半数の票を獲得した候補者が出なかった。このため、トップに立った野党第一党・東ティモール独立革命戦線(FRETILIN)のフランシスコ・グテレス(ルオロ)元国会議長(57)と2位に入ったタウル・マタン・ルアク前東ティモール軍司令官(56)が4月16日に投票が実施される決選投票に挑むことになった。2人はともにインドネシア占領時代の抵抗運動の闘士。
ルオロ元国会議長は、FRETILINが2007年の総選挙で獲得した支持をがっちり固める一方、ルアク軍司令官は独立運動の国民的英雄、シャナナ・グスマン首相率いるティモール再建民族会議(CNRT)の支持を得たことで2位に浮上した。ただ、国民への軍務義務付け制の導入を公約に掲げているルアク前軍司令官には、37人の死者を出した2006年の騒乱の際に反乱軍に武器を横流しした疑惑を国連から指摘されていることがどう評価されるかが注目される。
ことし主権回復(独立)10周年を迎える東ティモールでは、大統領選挙の決選投票に次いで、6月に総選挙が実施され、新しい政府が構成される。その後、2012年末には、治安維持や行政・司法制度の確立に向けて支援をおこなってきた国連が完全撤退する。
東ティモールの独立前に海外に「亡命」、独立に向けての対外的な根回しを先頭に立って担い、独立後は外相、首相、そして大統領を歴任し国際社会への配慮を欠かさなかったホルタ大統領。同大統領が表舞台から退場し、国内で独立闘争を担ってきた指導者2人が決選投票に残ったことは、東ティモールが国際社会の支援をあてにし外に向けてきた視線をあらためて国内の課題対策重視へと回帰させる転換点を印す象徴的な出来事になったといえそうだ。
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再選を果たせなかったラモス・ホルタ大統領
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