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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2012年05月18日00時09分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する 山崎久隆
関西電力は、大飯原発1、2号機の後背の山が崩落する可能性を認めた。そのため、後背地を削る工事を行うのだという。
まず共同通信の記事を引用する。
━━━ 大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ
経済産業省原子力安全・保安院は14日に開いた原発の耐震性を検討する専 門家会議で、関西電力大飯原発1、2号機(福井県)の近くにある斜面が地震で崩落する可能性を否定できないとする関電の解析結果を明らかにした。 関電は崩落防止のため、表面の一部を削り取る工事を2014年度に始めるという。
斜面は原子炉建屋から数十メートル程度しか離れておらず、万一、地震時に崩れれば事故対応などに影響する可能性もある。 関電が、大飯原発で想定する最大の揺れの強さ(基準地震動)で斜面の強度を解析したところ、1、2号機北側斜面の表層の弱い部分がわずかに滑り落ちる場合があることが判明した。 ━━━━
関電が認める「後背地の山が崩れる可能性」は、基準地震動で揺さぶられた場合でも起こる可能性があるという。基準地震動とは700ガルだ。たった700ガルで山が崩落するのだ。 実際にここに襲いかかる地震動は2000ガルを優に超える可能性もある。そうなると、山が山体崩壊を起こすし地盤崩壊の可能性もある。
しかしこの記事を見て気づかないだろうか。なぜ1、2号機の後背地「だけ」が崩落する可能性があるとしたのだろう。実際には3、4号機の後背地のほうが高くて切り立っている。1、2号機側が崩れるのならば3、4号機側も崩れるだろう。
運転再開を予定している方は「崩れない」けれど、すぐ運転再開を予定しないほうは「崩れるかもしれない」から、2014年度から工事を始めるのだという。
ご都合主義の作文に過ぎない。 これで実際に地震が起き、3、4号機側が崩落し炉心損傷が起きたら「想定外」だったというのだろう。それは確かに想定外だが、それは想定しない側が悪いだけだ。その「想定」を今の時点で認める者も同罪だ。
これでも大飯原発を動かすことができるのだろうか。そんなに破滅したいのか。全く一体どうなっているのだ。
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