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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2016年09月21日15時07分掲載
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国際
アメリカが停戦違反 アメリカがシリア軍基地を空爆、兵士90人殺害 平田伊都子
2016年9月17日、、米軍戦闘機はイラク領内からダイル・ザウル県上空に進入し、シリア軍拠点を爆弾、ミサイルで攻撃し、90人以上のシリア軍兵士を殺し、120人以上の兵士を傷つけた。 17日の夜、ロシアは緊急安保理会議招集を要請し、サマンサ・パワー米国連大使は会議場に入る直前、「なんでロシアなんかに招集をかけられなきゃなんないんだよ!アメリカはシリア軍基地を空爆しシリア兵を殺したけど、意図的にやったんではない!ロシアがいつも悪いんだ!!」と、凄い鼻息で記者会見をしました。 折しも、アメリカ主導で、<シリア軍毒ガス使用>の証拠書類をでっち上げたばかりでした。 彼女にとって、聊か、バッドタイミングだったんですかね? かってイラク侵略戦争の口実に、ブッシュ政権が毒ガス工場などの証拠を捏造したことを彷彿とさせます。 最近のオバマ現大統領は、ブッシュ前大統領に限りなく酷似してきてます。 アメリカのやることは全て正しく、国連をはじめとして国際社会のルール作りはアメリカがやるんだと、傲慢にも決めつけています。
(1) 「シリア停戦違反はアメリカがやった」ロシア国連大使ヴィタリー.チュリュキン: 「サマンサ米国連大使は、安保理会議場で、<お前の報告など聞きたくない>と、私を侮辱した。2006年からロシア国連大使を務めているが、こんな屈辱的な扱いを受けたのは始めてだ。同僚に後を任せて、私は退場してきた」と、ロシア国連大使は記者団に語った。そして、「ロシアはイラク戦争にもリビア戦争にもシリア戦争にも反対してきた。戦争を仕掛け、戦争を煽ってきたのはアメリカだ。」と、ロシア国連大使は語気を強めた。「米国が(有志連合の)作戦開始時にシリア政府に対して行った誓約において、シリア政府に対して、空爆がシリア軍に影響を及ぼすことはないと確約しているじゃないか!ワシントンで決定を下しているのは誰だ、ホワイトハウスなのか、それともペンタゴンなのか?アメリカはコントロールを失っている」と、非難した。そして、「彼女(サマンサ)はいい女(ひと)ではないね、、」と、記者会見を締めた。
(2)ドイツ連邦首相メルケルが難民政策失敗認める: 9月18日、ドイツの首都ベルリンの市議会選挙で、メルケル首相が党首を務める与党が得票率を落とし、難民の受け入れに反対する野党が躍進したことについて、メルケル首相は政府の難民問題への対応が十分でなかったことを認めた。「もし時間を戻せるなら政府としてもっとうまく対応できるよう準備をしていた」と述べ、去年100万人を超えた大量の難民流入に政府が十分対応できなかったと反省。メルケル首相はアメリカのオバマ大統領の呼びかけで20日にニューヨークで開かれる難民支援のための首脳会合に共同議長として出席の予定だったが、選挙結果を踏まえて出席を取りやめ、代わりにシュタインマイヤー外相を派遣した。
(3)日本の大盤振る舞い: 2016年9月19日、世界の紛争を逃れた難民などをいかに支援していくかを話し合う初めての「難民と移民に関する国連サミット」が開催され、難民への支援を国際社会が公平に分かち合っていくとする「ニューヨーク宣言」を、全会一致で採択した。 安倍総理大臣は、今後3年間で、総額28億ドル(およそ2,800億円)規模の難民・移民への人道支援や、難民を受け入れる国に対する支援などを行う考えを表明した いつも気になる日本政府の大盤振る舞い。一体、誰が、どんな根拠でこの金額を算出したんでしょうね?いつも勝手な大口寄付金を聞かされて、日本の庶民は戸惑うばかりです。 同じ9月19日、アメリカの億万長者ジョージ・ソロスが、個人で5億ドルの難民・移民基金を提案した。彼は、これから、UNHCR国連高等難民弁務官などと緊密に連絡を取りながら事業を進めていくそうだ。このやり方なら、煩い庶民も口を挟んでこない。 安倍内閣総理大臣殿、ソロス方式を研究されてはいかがですか?
(4)燃える難民キャンプ: 国連難民サミット会議がたけなわの9月19日夜、ギリシャ東部のレスボス島にあるモリア難民・移民収容施設で大火災が発生した。施設にいた約4,000人が避難したが、負傷者はいなかった。レスボス島には約5,600人の難民・移民が滞在している。シリアなどからの難民や移民が海を渡ってドイツなどヨーロッパの国々に向かう経由地となっているが、受け入れ国がきまらず、近く強制送還が行われるとの噂がたっていた。金は無し、希望は無しで、施設内の難民移民の間では不穏な空気が流れ始めていた。地元の警察は放火の疑いで数人の難民・移民を逮捕した。住む所を失った難民・移民のため、ギリシャ政府は1,000人を収容できる船を用意した。
<国連難民祭り>は、なかなかシナリオ通りにいかないようですね? もうすぐ任期切れのパン・ギムン国連事務総長とバラク・オバマ米国大統領、、自分の任期中に国連の舞台を利用しようと、あれこれ画策しています。 お二人ともそつなく愛敬を振りまいていますが、輝きが違う! パンさんはオバマさんよりも17才も年上なのに、ずっと若々しくお肌の艶がいい。 お二人の大きな違いは、パンさんに<次期韓国大統領>という夢があるのに、オバマさんは<レガシー>作りという名目で、過去を穿っているからです。 「我々はイラクのモスルを今年中に奪還する」と、オバマさんは記者団に語り、隣でサマンサ米国連大使が頷くのを見て、「イラク戦争反対で大統領になったんだろ?」と、小突いてやりたくなります。
文:平田伊都子 ジャーナリスト 写真構成:川名生十 カメラマン 2016.09.21
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燃えるレスポス島の移民難民キャンプ
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