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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2025年10月30日22時00分掲載
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政治
戦後80年 この国に極右政権が誕生した
公明党が自民党との連立を解消し、少数与党に陥った高市自民党は連立相手を巡るすったもんだの末、自民・維新連立政権として動き出した。そしてトランプを交えての高市劇場がやっと終わった。10月21日に首相に就任、空疎さにヘキヘキさせられた10日間だった。戦後80年にして日本に登場した極右政権である高市自民党はいったいどのような政治をやろうとしているのか。さまざまな動きをつなぎあわせながら分析する。簡潔にいえば、社会・経済全般にわたる戦時体制化、弱者いじめ、多様性の封殺と表現の自由の制限といったキーワードが浮かび上がってくる。(大野和興)
気分はもう戦争
軍事力増強路線がはっきり動きだした。10月24日に行われた所信表明演説で高市首相は「防衛力の抜本的強化」を進め、「防衛費対GDP(国内総生産)比2%水準」を前倒しで進めると表明した。
1976年に三木武夫内閣が定めた「防衛費GDP比1%枠内」という平和国家の国是は捨てられ、今後米国が求める「3.5%」に向けかじを切り、軍事大国となることを宣言した所信表明だった。 この防衛費増大と合わせて、日本政府の安保政策の基本方針である安保関連三文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)の改定も打ち出した。 これに重ねて自民・維新連立合意で、武器輸出を非殺傷兵器に限定するという日本の武器輸出原則を撤廃し、スパイ防止法制定を速やかに制定するといった戦前の軍事国家体制づくり向けて大きくて踏み出した。
かねてスパイ防止法は制定については自民党、維新、国民民主、それに新興勢力の極右政党参政党が声高に叫んでおり、同党は早々に参議院に法案を出している。これらの党が連携すれば、スパイ防止法は可決成立する。 公安警察が土木建設機械を武器輸出と認定して不法逮捕、会社幹部のひとりが獄中死するという事件があった。大川重機事件である。戦前、作家小林多喜二が特高警察にスパイとして逮捕され、拷問の末獄中死した事件を彷彿とする事件が、この国ですでに起こっている。スパイ認定は外国人に限らない。内外無差別で市民が監視され、摘発される。スパイだと何をもって認定するかもはっきりしない。高市自民維新政権で出現するのはそんな国であることが次第に明らかになってきた。
強い経済が弱い暮らしを作る
高市首相の所信表明は冒頭で「今の暮らしや未来への不安を希望に変え、強い経済を作る」と高らかに宣言した。「強い経済」は高市政権を見るキーワードだ。
アベノミクスを引き継ぐ経済政策の指標は株高である。実態経済とは無関係に、お札をどんどん刷って赤字国債を発行する。溢れた円っで円安が進み、輸入品のコストが上がってそれが国内物価を引き上げる。 労働者や農民が汗水垂らして稼いだ賃金や農産物価格は手残りを低く抑えられ(低賃金低農産物価格)、本来手元に残るはずのお金は内外の大手資本に吸い取られる。強い経済が貧困を生む。
これが2012年から2020年まで続く第2次安倍政権で実施されたアベノミクスの実態である。高市政権の「強い経済」はその二番煎じとみてよい。政権が「強い経済」を叫べが叫ぶほど今や日本社会に病弊となった貧困が深化し拡大する。
弱者を叩け
貧困の深化と拡大で高まる民衆の不満をそらすために、弱者たたきを政治権力が先頭で音頭をとる状況が生まれている。地方議会で排外主義的言説が目立ち、首長がそれに同調し、今では排外主義を全面に押し出し、「日本人ファースト」を掲げた政党が国会で躍進する時代になった。
首相自身、所信表明で「一部の外国人による違法行為やルールからの逸脱に対氏、国民の皆様が不安や不公平を感じる状況が生じている」とヘイト発言を行い、新設した外国人共生担当大臣に外国人ヘイトを連発している小野田紀美議員を据える人事を行った。
今は最も弱い立場にある在日外国人に矛先が向いているが、この先次第にヘイトの矛先は拡大し、女性、障害者、生活保護受給者、共産主義者、社会主義者、リベラリストへと広がって行くことを歴史は教えている。
裏金、カルト、極右のごった煮政権
では高市政権の性格をどう見たらよいか。党役員、内閣にずらりと日本会議や統一教会といったカルト、右翼民間組織の役員が並び、その多くが裏金議員でもあるという、歴代自民党政権の中で得意な性格を持つ政権、と見ることができる。その実態を『しんぶん赤旗日曜版』25年10月26日号1面が暴いている。見出しは「中枢は改憲右翼団体役員」。
高市早苗氏自身、日本会議副会長に要職にあり、統一教会の新聞『世界日報』で5回もインタビューを受けて登場している。自民党幹事長代行についた萩生田光一氏は人も知る統一教会自民党支部長ともいえる人物だ。
トランプがやってきて
トランプ米大統領が来日し、10月28日、高市首相と会談した。読売新聞10月28日によると首相は「日米同盟の新たな黄金時代の構築を呼びかけ、防衛費の増額に取り組む決意を伝えた」。その後二人は、大統領専用ヘリに同乗し、米原子力空母に移った。高市首相は集まった米兵にトランプと並んで手を振り、演説し、飛び跳ね、大はしゃぎだった。
あるテレビ局はこのニュースを伝えながら、コメンテーターの発言として、「昔、中国の周辺国が中国もうでをしてお土産、貢ぎものを競い合った朝貢外交の再現」という言葉を紹介した。
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