「聞けよ！」と、大宣伝をしてクリスマス前の国民向け演説を終えると、トランプ米大統領はホワイトハウス大統領官邸にバイバイしました。 そして、大統領令も大統領発表もフロリダにあるトランプ別荘マールアラーゴが舞台になっていきました。
雪が降るワシントンと違って、フロリダは暖かいリゾート地、、しかも、今や話題騒然のエプスタイン少女売春売買事件の恥辱の館マールアラーゴ、、なにかと派手にマスコミの寵児でいたいトランプ米大統領は、ご満足のようです。
�ゝ爐舛罎�ホワイトハウス：
2025年10月20日、「聞こえるか？東ウイングを解体している音が？」と、トランプ解体屋はマスコミや政権スタッフを集め、ホワイトハウス東ウィング解体を見せつけ、豪華宴会場の建設を発表した。一体誰の許可を得て、アメリカの象徴ホワイトハウスを解体するのか？と、反対の声が上がったが、「2億5000万ドル(約456億円) の工事費は、俺と仲間が出す、文句あっか？」で、強行中だ。かくして、ホワイトハウス崩壊が始まった。
12月16日、ホワイトハウス首席補佐官スージー・ワイルズが「トランプはアルコール依存症の可能性あり」と、インタビューで言ったので大統領は怒り狂う？と予想されたが、「そうかも、、」と、スージーを庇った。トランプがスージーに一目置いているのは、トランプ別荘マールアラーゴ商売や大統領選勝利の仕掛け人と思っているからだとか？
12月17日、トランプ米大統領は、ホワイトハウス歴代大統領肖像画の下に新たな文言を加えた。バイデン前大統領ら民主党の大統領経験者や。気に入らない共和党出身者も、こき下ろした。因みに、バイデンの肖像画には、「眠りボケのジョー・バイデンは米国史上最悪の大統領。史上最も腐敗した選挙で勝利した」と、オバマ元大統領（民主党）は「米国史場最も分断を招いた政治的人物の一人」と、クリントン元大統領（民主党）には「2016年、クリントン大統領の妻ヒラリー・クリントンはドナルド・Ｊ・トランプ大統領に敗れた！」と記した。
12月18日、故ケネデイー大統領（民主党）を讃える＜ケネデイー・センター＞の名前を＜トランプ・ケネデイー・センター＞に換えた。名称変更を違法に決めたと、民主党の下院議員は22日、議会の承認が必要だとトランプの名前の削除を求め、連邦地裁に提訴した。12月19日、ホワイトハウスを後にする早めのクリスマス演説をやったが、アダム・シフ上院議員の検証によると、＜18分の演舌で18の嘘＞があったそうだ。
�◆稍�日の当たる家＞マールアラーゴ：
マールアラーゴに活動拠点を移したトランプ米大統領は、身内と信奉者に囲まれて、言いたい放題やりたい放題、、以下はその氷山の一角です。
マールアラーゴは1927年にフロリダの女商人マージョリー・メリーウェザー・ポストが建設した米国政府高官用の冬の別荘で、10,000平方メートルの敷地内に126の客室やスパなどの設備を備えていた。1985年に渋るポスト一家を「売らなければマールアラーゴの美しい眺望を阻止する」と脅して、800万ドルで購入したトランプは、マールアラーゴを会員制のリゾートやホテルに改造した。年会費が1万4千ドルで宿泊費は一泊2千ドル、エプスタイン少女売春売買主犯は会員で、マールアラーゴ・スパが舞台の一つになった。
12月19日、少女売春売買主犯のエプスタイン・ファイルが、真っ黒に塗り潰され公開された。トランプ米大統領はエプスタイン・ファイル公開に関し、「名前を出された人たちは不愉快に思っている」と、逸らしたが、一番嫌がったのは間違いなくご本人だ。故意の紛失、提出延期を繰り返す。それでも、助平なトランプ写真が出てくる出てくる、、
12月21日、トランプ米大統領はデンマーク自治領グリーンランドを担当するトランプ特使に、ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事（共和党）を任命した。トランプは、「グリーンランドは私たちの国家安全保障に不可欠だ！」と、自身のSNSに書き込んだ。が、この島を欲しがっているのは、長男のトランプ・ジュニアで、グリーンランドには水晶、金属、亜鉛など様々なものがあり、今や鉱物資源の宝庫と言われているのだ。
12月22日までに、トランプは世界各地で大使などを務めるキャリア外交官約30人に解任を電話で通知した。理由は、バイデン前大統領が任命したからだと言う。
12月23日、トランプ米大統領はマール・ア・ラーゴで、ピート・ヘグセス国防長官、マルコ・ルビオ国務長官、ジョン・フェラン海軍長官を脇にはべらせ、トランプ級と呼ぶ新たな艦艇2隻の建造を公表し、今後最大25隻まで建造する計画だと述べた。
トランプ米大統領は、「これまで建造されたどの戦艦よりも速く、大きく、圧倒的で、100倍強力なものになる」と自慢した。極超音速兵器や殺傷力の高い兵器を搭載し、海軍の旗艦になるとした。＜黄金艦隊＞って、呼ぶそうです、
この日12月23日、また新たに、国際法を無視し公海でベネズエラ漁船を爆破し漁民を殺した。トランプ米大統領は、アメリカの大艦隊構想で威嚇し、ベネズエラの原油を吐き出せと、ベネズエラ大統領に退陣を迫った。
��ベネズエラが国連安保理に緊急会議を要請：
12月22日、今年最後の国連定例記者会見で長期休暇を前に浮足立った報道官は、「東チモールが国連分担金を支払い、完全支払いをした加盟国数は149なった」と、語った。質疑応答の中で、アメリカの国連滞納金14億9500万ドル（約2200億円）が未払いのままだと判明した。アメリカの金が入らないと、国連傘下にあるUNHCR（国連難民高等弁務官）の支援が途絶え、頼りにしている西サハラを始めとする世界の難民が食料危機に追い込まれる。
「人の物は頂くが、国連など国際機関への義務的な支払いは無視」というのが、トランプ商法らしい。
12月23日、ベネズエラは、＜継続する米国の侵略＞と銘打って、国連安全保障理事会の緊急会議を正式に要請した。国連事務総長も報道官も休暇に入り閑散とした国連ビルの安全保障理事本会議場に、常任と非常任の15理事国の代表団と、ベネズエラへのアメリカによる軍事侵攻を心配する中南米・カリブ海諸国の国連大使たちが集まった。
国連安保理12月議長国スロベニアの議事進行で、アメリカ国連大使が「ベネズエラ大統領は麻薬密売犯罪の親玉だ。アメリカを麻薬から守るためベネズエラ大統領を武力を使って排除する」と、元トランプ米大統領補佐官のウォルツ米国連大使は、トランプ米大統領の言葉をそのまんま繰り返した。
モンカダ・ベネズエラ国連大使は、アメリカが違法な石油封鎖を課し、ベネズエラのタンカーを押収し、トランプ大統領の下で軍事行動を激化させていると非難した。そして、「これらは、ベネズエラの石油輸出を麻痺させ、ニコラス・マドゥロ大統領に圧力をかけることを目的としている。 ベネズエラの国家主権を無視するだけでなく、国際法や国連憲章を無視した、犯罪行為だ。二人の漁民爆殺は戦争犯罪だ」と、糾弾し、「トランプ米大統領は、ベネズエラを植民地化しようとしている」と、強く抗議した。
デンマークは、「トランプ米大統領のベネズエラ侵攻は、グリーンランド侵攻でも明らかなように、国家主権に対する重大な侵犯だ」と、トランプが略奪を目論むグリーンランド領有権問題に重ねて、ベネズエラの国家主権を支持した。
「無法なカーボーイ」と、ロシアはトランプ海賊行為を糾弾し、中国もパナマもパキスタンもベネズエラの主権を支持した。「友好国か敵対国か」の次元ではない。「絶対に、戦争を仕掛けてはならない。武力行使は80年間の国連憲章と国連決議の尽力を踏み潰す。」と、アマル・ベンジャマ・アルジェリア国連大使は米国連大使を睨みつけて、訴えた。
2024年、2025年と国連安保檻非常任理事国として、パレスチナの人々と西サハラの人々を応援してきたアルジェリアは、来年から安保理を外れる。が、引き続きお願いします！
一方、トランプ米大統領が、豊富なアルジェリアの天然ガスと西サハラの未開発鉱物資源も、狙っていることを忘れてはならない。
アルジェリアの砂漠に50年間、居候をしてきた西サハラの人々は、ベネズエラからも
支援を受けています。 ＜ベネズエラ侵攻・国連安保理協議＞を危惧する西サハラ難民キャンプの友人が、「12月23日の安保理協議で、民族自決権を支持したスロベニアとデンマークは、モロッコ寄りの西サハラ国連決議2797に賛成したが、投票後に決議は＜モロッコ主権の承認＞していないと、明言したんだよ！西サハラ人は、世界の法と良心を信じている」と、連絡してきました。
この思いが、法と良心を信じないトランプ米大統領に届くといいですね！
――――――――――――――――――――――――――――――
「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者：平田伊都子、写真構成：川名生十、画像提供：アマイダン・サラー、SPS、
定価：本体1,800円+税、
発行人：松田健二、
発行所：株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話：03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ（2015年）」、「アリ 西サハラの難民と被占領民（2020年2月）」にも、お目を通してください。
――――――――――――――――――――
Youtube2018年7月アップの「人民投票」（Referendum）もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL： https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL：https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長：川名生十 2025年12月27日
SJJA（サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション）代表：平田伊都
|
